突然「ERR_CERT_DATE_INVALID」というエラーが表示され、急にサイトへアクセスできなくなって戸惑った経験はありませんか。
このエラーは何気ない操作や設定のうっかりミス、またはサーバー側の問題など、さまざまな原因で発生します。
正しく対処すればすぐに解決できるケースも多いので、不安を感じずに冷静に対応することが大切です。
本記事ではERR_CERT_DATE_INVALIDエラーの主な原因や確認ポイント、具体的な対処法や再発防止のコツまで、やさしく分かりやすく解説します。
トラブル解決のための第一歩として、ぜひ続きをご覧ください。
ERR_CERT_DATE_INVALIDエラーの原因と具体的な確認ポイント

ERR_CERT_DATE_INVALIDエラーは、ウェブサイトを閲覧する際に「この接続ではプライバシーが保護されません」と表示されてしまう代表的なエラーのひとつです。
このエラーが発生する原因はさまざまですが、多くの場合はSSL証明書まわりに問題が生じていることが発端となります。
ここでは、エラーの主な原因やチェックすべきポイントについて、項目ごとにやさしく解説します。
SSL証明書の有効期限切れ
SSL証明書には有効期限が定められています。
証明書の期限が切れると、通信が暗号化されていない状態として認識され、このエラーが表示されることになります。
特に企業サイトや個人運営のブログでは、証明書の更新忘れがきっかけになるケースが多くあります。
証明書の有効期限は、ほとんどの場合、公開情報として確認可能です。
自分の運営サイトであれば、証明書発行元やサーバー管理画面で期限を確認しましょう。
パソコンやデバイスの日付・時刻の設定ミス
パソコンやスマートフォンなど、利用しているデバイスの日付や時刻が大きくずれている場合にもERR_CERT_DATE_INVALIDが発生します。
これはSSL証明書の有効期限の検証時に、現在時刻が正しく設定されていないと、不正な証明書と判断されてしまうためです。
日付や時刻が正しいかどうかは、システム設定から簡単に確認できます。
もしエラーが出たら、まずデバイスの時刻が正確かをチェックしましょう。
ブラウザのキャッシュやCookieの不整合
ブラウザのキャッシュやCookieが古くなっていたり、破損している場合にもエラーが発生することがあります。
この場合は、ブラウザが以前保存した情報と最新の証明書データとが合致せず、セキュリティエラーを引き起こします。
- キャッシュを削除する
- Cookieをすべて消去する
- シークレットモード(またはプライベートモード)で再アクセスする
これらの方法で改善することが多いため、まず試してみてください。
ウイルス対策ソフトやファイアウォールによる干渉
ウイルス対策ソフトやファイアウォールによっては、インターネット通信をスキャンする過程でSSL証明書が正常に扱えない場合があります。
特に「HTTPSスキャン」や「SSL通信検査」機能が有効になっている場合に発生しやすいです。
確認するポイント | 詳細内容 |
---|---|
セキュリティソフトの設定確認 | HTTPSスキャンやSSL検査を一時的にオフにする |
一時的な無効化 | 安全が確認できる場合のみソフト自体を一時停止する |
ソフトウェアのアップデート | 最新バージョンへ更新して不具合を解消する |
いきなりソフトを削除する前に、まず設定内容を細かく確認してみましょう。
ネットワーク環境(WiFi、VPN、プロキシ)の影響
ネットワーク環境が原因でERR_CERT_DATE_INVALIDとなることもあります。
公共WiFiやネットカフェ、VPNサービスやプロキシサーバーを利用している場合、通信経路の途中でSSL証明書の情報が正しく中継されない場合があります。
このようなときは、自宅の信頼できるインターネット回線や、VPNやプロキシを一時的にオフにしてみてください。
環境を切り替えるだけで正常にアクセスできることがあります。
サーバー側の証明書設定ミス
Webサイト運営者側でSSL証明書の設置方法にミスがある場合にもエラーが発生することがあります。
証明書ファイルのインストールミスや、古い証明書と新しい証明書が混在している状態などが主な原因です。
運営者であればサーバー管理画面や証明書発行業者のサポートを活用して、設定に問題がないか確認しましょう。
ユーザー側で対処が難しい場合は、運営者へ問い合わせましょう。
中間証明書の未設定
SSL証明書には「中間証明書(Intermediate Certificate)」というものが必要ですが、この設定が抜けているとERR_CERT_DATE_INVALIDエラーが表示されることがあります。
中間証明書は、実際の証明書とルート証明書をつなぐ大切な役割があります。
特に手動でサーバー設定を行うケースで設定忘れが起こりやすいので注意しましょう。
問題が続く場合、証明書発行元の公式ヘルプやサーバー管理会社のサポート情報を活用するのがおすすめです。
ERR_CERT_DATE_INVALIDエラーの対処手順

ERR_CERT_DATE_INVALIDエラーは、ウェブサイトのSSL証明書に関連する日付の問題が原因で発生します。
このエラーが表示される場合、さまざまな原因が考えられるため、ひとつひとつ対処法を試すことが大切です。
下記に具体的な対処手順をまとめましたので、順番に確認してみてください。
パソコンやスマートフォンの日付・時刻の修正
まず最初に確認したいのが、パソコンやスマートフォンの日時です。
端末の日時がずれていると、SSL証明書の有効期限と一致しなくなり、このエラーが起こることがあります。
設定画面から日付と時刻が正確かどうか確認し、自動設定やタイムゾーンも見直してください。
端末 | 時刻設定の場所 |
---|---|
Windows | 設定 → 時刻と言語 → 日付と時刻 |
Mac | システム設定 → 日付と時刻 |
iPhone | 設定 → 一般 → 日付と時刻 |
Android | 設定 → システム → 日付と時刻 |
ブラウザのキャッシュとCookieの削除
ブラウザのキャッシュやCookieが古い情報を保存していると、ERR_CERT_DATE_INVALIDエラーが表示され続ける場合があります。
各ブラウザの設定メニューからキャッシュとCookieの削除を実行しましょう。
これにより、不要な一時ファイルをすっきり削除でき、エラー解消につながります。
ブラウザやOSの最新バージョンへのアップデート
古いブラウザやOSを使用している場合、最新の暗号化方式に対応しておらずエラーが発生することがあります。
必ず、使用中のブラウザとOSを最新バージョンにアップデートしてください。
- Google ChromeやSafari、Firefoxなどのブラウザをバージョンアップする
- WindowsやmacOS、スマートフォンのシステムアップデートを実行する
- アップデート後は端末を再起動する
これにより、セキュリティ面でも安心して利用できます。
ウイルス対策ソフトやファイアウォールの一時停止
一部のウイルス対策ソフトやファイアウォールがSSL通信をブロックしてしまい、ERR_CERT_DATE_INVALIDエラーの原因になることがあります。
一時的にウイルス対策ソフトやファイアウォールを停止してエラーが解消されるかを確認してください。
ただし停止の際は、危険なサイトにはアクセスせず、作業が終わったら必ず再度有効化しましょう。
ネットワーク接続の変更・クラウドVPNの解除
VPNやプロキシサーバを使っている場合、ネットワーク経由で時刻情報がずれたり、証明書の検証に影響が出る場合があります。
VPNやプロキシを一時的に解除し、別のWi-Fiやモバイル回線に切り替えてみてください。
ネットワークを変更するだけでエラーが消えるケースも多いです。
SSL証明書の確認と更新
ウェブサイトの管理者であれば、サイトに設定されているSSL証明書の有効期限を確認しましょう。
期限切れや正しく設定されていない場合、証明書を更新または再設定する必要があります。
証明書の取得元やホスティングサービスにて、最新証明書をインストールしてください。
別のブラウザ/デバイスでの再アクセス
今までの手順でもエラーが解消しないときは、念のため別のブラウザやデバイスからアクセスを試みてください。
他のブラウザや端末で正常に表示される場合は、元の端末やブラウザに問題があると分かります。
複数端末で同じエラーが出る場合、接続先のウェブサイト側の証明書問題の可能性が高くなります。
ERR_CERT_DATE_INVALIDエラーが発生しやすいケース

ERR_CERT_DATE_INVALIDエラーは、SSL証明書の期限切れや端末の日時設定のズレが原因でよく発生します。
利用しているネットワークやデバイスの種類、証明書の管理状況によっても発生しやすさが異なるため、主な場面ごとにどのようなケースが考えられるのかを紹介します。
公開WiFi使用時
公共の場所で利用できる無料のWiFiを使うと、ERR_CERT_DATE_INVALIDエラーが出ることがあります。
これは、ネットワーク経由で提供される証明書が正しくない場合や、通信が一時的に中断されることで証明書の認証に失敗するケースがあるためです。
特に、以下のような場面では注意が必要です。
- カフェや空港などの無料WiFiに接続した直後
- ログイン認証が必要なWiFiで認証せずにウェブページへアクセスした場合
- ネットワークセキュリティ設定が強化されているオフィスビルや図書館など
こうしたネットワークでは、一度WiFiの接続を切断し直す、または通信が安定した環境に切り替えることで解決する場合があります。
海外旅行や長期未使用後のデバイス
長期間使っていなかったスマートフォンやパソコン、あるいは海外渡航時は、ERR_CERT_DATE_INVALIDエラーが頻発することがあります。
その大きな理由は、デバイス内の日時設定が実際の時間からずれてしまうためです。
発生しやすい状況 | 理由 |
---|---|
しばらく電源を入れていなかった端末 | 内蔵電池の消耗により日時情報がリセット |
海外の異なるタイムゾーンで利用 | 現地時間と端末の自動設定がずれている |
機内モードやSIMなし端末利用 | ネットワークを介した日付同期ができていない |
この場合はシステムの日付と時刻を正しく設定し直すことで、エラーが解消することが多いです。
自作サーバー・個人ブログ運営の場合
自分でウェブサーバーやブログを立ち上げている場合も、ERR_CERT_DATE_INVALIDエラーが出やすいです。
特に無料SSL証明書を利用していたり、証明書の自動更新設定を忘れていた場合に起こることが多いです。
エラー防止のためには以下の点に気をつけましょう。
- 証明書の有効期限を定期的に確認する
- 自動更新ツール(例:Certbot)を利用する
- 証明書発行元から届く通知メールに注意する
- 証明書の設置作業後、ブラウザで有効性を確認する
このようなチェックリストを日常的に意識すると、エラーの発生を未然に防ぐことができます。
企業ネットワークや学術機関の特殊な証明書利用時
会社や大学のネットワークでは、独自の管理体制で証明書を発行している場合があります。
これによりブラウザに標準でインストールされていない証明書を使っている場合、ERR_CERT_DATE_INVALIDエラーが表示されることがあるのです。
たとえば以下のようなケースがあります。
- 企業内イントラネットへのアクセス
- 大学の学内サービスやシステム
- 社内検証用サーバーの使用
この場合、IT部門に証明書の配布・更新を依頼するか、必要な証明書を自分でインストールする必要があります。
ERR_CERT_DATE_INVALIDエラーを予防するためのポイント

ERR_CERT_DATE_INVALIDエラーは、主にSSL証明書の期限切れや端末の時刻設定のずれが原因で発生します。
日常的な管理と注意によって防ぐことができるエラーなので、ここではその予防方法について見ていきましょう。
SSL証明書の有効期限管理の徹底
ウェブサイトを運営する場合、SSL証明書の有効期限をしっかり管理することが重要です。
証明書には必ず有効期限が設けられており、期限切れになるとERR_CERT_DATE_INVALIDエラーが発生します。
定期的に証明書の期限を確認し、期限切れ前に更新する仕組みを整えましょう。
証明書管理については、以下のようなポイントを意識してください。
- カレンダーなどで証明書の期限をリマインド登録する
- 自動更新サービスの利用を検討する
- 複数の管理者で期限をチェックする体制を作る
これにより、期限切れによるトラブルを未然に防ぐことができます。
時刻自動同期機能の有効化
パソコンやスマートフォンなどの端末は、正しい時刻で動作することが求められます。
端末の時刻にずれが生じていると、SSL証明書の有効期限を正しく判定できず、このエラーが出る場合があります。
そこで、NTP(ネットワークタイムプロトコル)などによる自動時刻同期機能を利用することがおすすめです。
自分の端末で自動同期が有効になっているか、設定画面で確認しましょう。
主な時刻同期機能の比較を以下の表でまとめます。
サービス名 | 特徴 | 設定方法 |
---|---|---|
Windows自動同期 | 標準機能で手軽に設定可能 | コントロールパネルから変更 |
Mac NTPサーバ設定 | 高精度な時刻合わせが可能 | システム環境設定から設定 |
スマホ自動時刻調整 | 通信キャリア経由で設定不要 | 基本的に初期設定で有効 |
ブラウザやOSの定期的な更新
ERR_CERT_DATE_INVALIDエラーの原因として、利用しているブラウザやOS(オペレーティングシステム)が古いバージョンである場合も考えられます。
古い環境では安全な通信を正しく判定できないことがあるため、常に最新バージョンにアップデートすることが大切です。
主な対策は以下の通りです。
- ブラウザの自動更新を有効にする
- OSのアップデートを定期的に確認する
- サポートが終了しているソフトは新しいものに移行する
最新のセキュリティ状態を維持することでエラーの発生リスクを大きく減らせます。
信頼できるセキュリティソフトの利用
パソコンやスマートフォンには、信頼性の高いセキュリティソフトを導入することもエラー予防に役立ちます。
悪意のあるプログラムやネットワーク攻撃で端末の設定が書き換えられると、SSL証明書の認識や時刻設定にも影響を及ぼすことがあるからです。
セキュリティソフトは日々進化しており、正規のサイトや通信を守る機能も充実しています。
有名メーカーのものや、きちんと評価されているソフトを選ぶことで、安心してインターネットを利用できる環境を保てます。
ERR_CERT_DATE_INVALIDエラー発生時に問い合わせを行う際のチェックリスト

ERR_CERT_DATE_INVALIDエラーは、SSL証明書の有効期限切れやシステムの日時設定のズレによって発生することが多いです。
迅速に問題を解決するためには、サポート担当者へ正確な情報を提供することが大切です。
問い合わせの前に、次のチェックリストを確認しておきましょう。
エラー発生画面のスクリーンショット取得
まず最初に、エラー発生時の画面をスクリーンショットで保存しましょう。
スクリーンショットを添付することで、どのような状況でエラーが発生したのかを伝えやすくなります。
サポート側も状況把握がしやすくなり、質問や確認事項を減らすことができます。
取得したスクリーンショットは、できるだけ全体が分かる状態で保存してください。
- 画面全体の様子が分かるように取る
- エラーメッセージやアドレスバーがしっかり写っているか確認
- 保存した画像ファイル名に日付や状況を記載する
このようなスクリーンショットを用意しておくだけで、その後のやり取りがスムーズになります。
使用環境(ブラウザ/OS/ネットワーク)の記録
次に、エラーが発生した際の使用環境をメモしておきましょう。
どのブラウザやOSで問題が起きたか、インターネット回線の種類は何かをできるだけ詳しく記載すると役立ちます。
サポート側が原因を特定しやすくなります。
項目 | 例 |
---|---|
ブラウザ | Google Chrome バージョン110.0 |
OS | Windows 10 64bit |
ネットワーク | 自宅Wi-Fi(プロバイダ名:〇〇光) |
こうした情報は、同じ問題を再現したり環境依存の不具合を判定する助けになります。
エラーが発生したURLのメモ
どのページでERR_CERT_DATE_INVALIDエラーが表示されたか、具体的なURLを記録しておきましょう。
複数のページで同様のエラーが出ている場合は、すべての該当URLをまとめて伝えるとサポートが状況を把握しやすくなります。
URLを間違いなく記載することで、担当者による検証やトラブルシューティングが速やかに行えます。
必要に応じて、どの手順でそのページにアクセスしたかも併せて伝えるのがおすすめです。
トラブル解決後に再発を防ぐために役立つこと

ERR_CERT_DATE_INVALIDのエラーを一度解決できても、同じトラブルが再発すれば安心してサイトを利用できなくなります。
再発を防ぐためには、証明書やシステムの管理を日常的に心がけることが大切です。
証明書の有効期限管理を徹底する
証明書の期限切れが原因でERR_CERT_DATE_INVALIDが発生するため、定期的に有効期限をチェックしましょう。
多くの証明書は1年や2年ごとに更新が必要です。
- 証明書管理カレンダーを作成する
- 期限前にリマインダーを設定する
- 自動更新がある場合は設定を確認する
以上のように、継続的な管理を習慣にすると安心です。
システムの時刻設定を定期的に確認する
パソコンやサーバーの時刻ずれが原因でエラーになるケースも多くあります。
以下の表に主な時刻同期方法をまとめました。
デバイス | 時刻同期方法 |
---|---|
Windows PC | 「日付と時刻」設定で自動同期を有効にする |
Mac | 「日付と時刻」環境設定で自動設定をON |
Linuxサーバー | NTPサービス(chronyやntpd)を利用 |
こまめなチェックがエラー予防につながります。
信頼できる証明書発行元を選ぶ
証明書の発行元によっては、有効性やサポート体制が異なります。
できるだけ信頼性の高い認証局を選ぶことで、思わぬトラブルを減らせます。
発行元の公式サイトやサポート内容を確認しておくとより安心です。
システムやソフトウェアの更新を怠らない
OSやブラウザ、サーバーソフトのアップデートは、セキュリティ強化だけでなく証明書エラーの予防にも効果的です。
定期的なアップデートを心掛け、最新の状態を維持しましょう。
アップデート後、証明書の状態確認も忘れずに行うとベストです。