Windowsでファイル整理をするときに必ず使うのがエクスプローラーですが毎回マウス操作だけで開いているとどうしても時間がかかります。
エクスプローラーのショートカットを覚えるとファイルを開く移動する検索するなどの操作をほとんどキーボードだけでこなせるようになります。
この記事ではエクスプローラーのショートカットを使いこなすコツを場面別に整理し初心者でも少しずつ慣れていけるように丁寧に解説します。
Windowsキーのショートカットやタブ機能専用のショートカットさらにフォルダーやデスクトップのショートカットアイコンまでまとめて扱います。
仕事用のパソコンでも自宅用のパソコンでも同じように使える汎用的なテクニックなのでこれを機にエクスプローラー操作を一段階レベルアップさせましょう。
エクスプローラーのショートカットを使いこなす7つのコツ
ここではエクスプローラーのショートカットをどんな順番で覚えれば効率的かという観点から七つのコツに分けて整理します。
エクスプローラーを素早く開く
最初に覚えたいのはエクスプローラーそのものを一瞬で開くショートカットです。
代表的なのがWindowsキーとEキーを同時に押す操作でどの画面にいてもすぐにエクスプローラーを表示できます。
タスクバーにピン留めしたエクスプローラーをマウスでクリックする方法と比べてキーボードに手を置いたまま開ける点が大きな利点です。
エクスプローラーを開くときだけは必ずキーボードショートカットを使うと決めてしまうとあっという間に習慣として身につきます。
| 目的 | エクスプローラーを一瞬で開く |
|---|---|
| 主なキー | Windowsキー+E |
| 難易度 | やさしい |
| おすすめ度 | 非常に高い |
基本操作ショートカット
次のステップとしてエクスプローラーの基本操作に関わるショートカットをまとめて覚えると効果的です。
新しいウィンドウを開く現在のウィンドウを閉じるといった操作は一日のうちに何度も繰り返すためショートカット化すると作業のリズムが滑らかになります。
例えばCtrlキーとNキーで同じ場所を開いた新しいウィンドウをもう一つ表示できCtrlキーとWキーで今見ているウィンドウをすぐ閉じられます。
これらのショートカットはブラウザーやOfficeアプリでも同じ感覚で使えるので一度覚えるとさまざまなソフトに応用できます。
| 目的 | ウィンドウ操作を効率化する |
|---|---|
| 主なキー | Ctrl+NやCtrl+W |
| 難易度 | ふつう |
| おすすめ度 | 高い |
タブ操作ショートカット
Windows11のエクスプローラーにはタブ機能が追加され複数のフォルダーを一つのウィンドウ内で切り替えられるようになりました。
CtrlキーとTキーで新しいタブを開きCtrlキーとWキーで現在のタブを閉じCtrlキーとTabキーで右側のタブに切り替えるといったショートカットがあります。
大量のフォルダーを行き来するときでもタブを開いたままキーボードだけでパッと切り替えられるためドラッグアンドドロップでのコピーもやりやすくなります。
ブラウザーのタブ操作と似ているため普段からタブを活用している人は同じ感覚でエクスプローラーでも使えるでしょう。
| 目的 | タブで複数フォルダーを管理する |
|---|---|
| 主なキー | Ctrl+TやCtrl+Tab |
| 難易度 | ふつう |
| おすすめ度 | 非常に高い |
ファイル選択ショートカット
ファイルをまとめて削除したり別の場所へ移動したりするときには選択系ショートカットが威力を発揮します。
CtrlキーとAキーでフォルダー内のすべての項目を選択できShiftキーを押しながら矢印キーを動かすと連続した範囲をすばやく選択できます。
Ctrlキーを押しながら個別にクリックすれば離れた場所にあるファイルだけを選んで操作できマウスだけで細かく選ぶよりもミスが減ります。
選択操作をショートカットで行えるようになるとコピーや削除の前段階の準備時間が短くなるため全体の作業効率も自然と上がります。
| 目的 | 複数ファイルを素早く選ぶ |
|---|---|
| 主なキー | Ctrl+AやShift+矢印キー |
| 難易度 | ふつう |
| おすすめ度 | 高い |
表示切り替えショートカット
同じフォルダーでも一覧表示にするか大きなアイコンにするかで探しやすさが大きく変わります。
CtrlキーとShiftキーに数字キーを組み合わせると特大アイコンや詳細表示などを瞬時に切り替えられるショートカットが用意されています。
例えば写真フォルダーでは特大アイコンでサムネイルを見やすくし資料フォルダーでは詳細表示にして更新日時やサイズを確認するといった使い分けが便利です。
マウスでメニューをたどって表示を切り替える習慣がある場合はよく使う二種類だけでもショートカットで切り替えるようにすると負担が減ります。
| 目的 | 表示レイアウトを素早く変更する |
|---|---|
| 主なキー | Ctrl+Shift+数字キー |
| 難易度 | やや高い |
| おすすめ度 | 高い |
検索操作ショートカット
フォルダー内のファイル数が増えるとスクロールで探すより検索ボックスを使ったほうが早く目的のファイルにたどり着けます。
CtrlキーとFキーやCtrlキーとEキーで検索ボックスにカーソルを移動できすぐにキーワード入力を始められます。
アドレスバーにフォーカスを移したいときはAltキーとDキーやCtrlキーとLキーが使えるためフォルダーパスのコピーなども簡単です。
検索とアドレスバーのショートカットを組み合わせると今どこを見ているのかを常に意識しながら素早く目的地へ移動できるようになります。
| 目的 | 検索やアドレス入力を素早く行う |
|---|---|
| 主なキー | Ctrl+FやAlt+D |
| 難易度 | ふつう |
| おすすめ度 | 高い |
ショートカット習得のコツ
ショートカットは一度に全部覚えようとすると負担が大きく途中で挫折しやすくなります。
最初はエクスプローラーを開く操作など使用頻度が高いものを二つから三つだけ選び強制的にそれだけ使う期間を作るのがおすすめです。
慣れてきたらタブ操作や表示切り替えなど次の候補を追加していくと自然に手がショートカットを探すようになります。
キーボードに付箋を貼ってキーの組み合わせを書いておくと視界に入るたびに思い出せるので短期間で体にしみこませやすくなります。
| 目的 | ショートカットを無理なく定着させる |
|---|---|
| 主なキー | よく使う数個に絞って練習 |
| 難易度 | 人によって異なる |
| おすすめ度 | 非常に高い |
エクスプローラーを開く近道の使い分け
ここからはエクスプローラーを開くまでの近道を状況に応じて使い分ける方法を整理します。
Windowsキー起動の基本
もっとも汎用的な方法がWindowsキーとEキーでエクスプローラーを呼び出すショートカットです。
デスクトップ画面でも別のアプリを最大化している状態でも同じ動きでエクスプローラーを開けるためホームポジションとして覚えておきましょう。
キーボード操作が苦手な場合でもこの一つだけを毎日使い続ければ少しずつショートカットへの抵抗感が減っていきます。
- どの画面からでも同じ操作で開ける
- マウスに手を伸ばさなくてよい
- ショートカット練習の入口として最適
- 覚える組み合わせが一つだけで簡単
タスクバー起動の活用
タスクバーにピン留めしたエクスプローラーから起動する方法も日常的によく使われます。
アイコン自体をクリックするマウス操作に加えてWindowsキーと数字キーの組み合わせを使えばタスクバー上の位置に応じて起動することも可能です。
エクスプローラーを一番左のアイコンにしておけばWindowsキーと1キーで素早く開けるのでキーボード中心で作業する人にも向いています。
| 目的 | タスクバーから素早く起動する |
|---|---|
| 主なキー | Windowsキー+数字キー |
| 難易度 | ふつう |
| おすすめ度 | 高い |
デスクトップショートカット作成
頻繁に開くフォルダーが決まっている場合はデスクトップにショートカットアイコンを作成しておくと便利です。
エクスプローラーで目的のフォルダーを表示し右クリックからショートカットを作成するとデスクトップ上にそのフォルダーへの入り口を置けます。
必要に応じてアイコン名を仕事用や写真保管場所など分かりやすい名前に変更しておけば迷わず素早くアクセスできます。
ファイル操作を効率化するショートカット
ここではコピーや削除名前変更など日常的なファイル操作を効率化するショートカットをまとめて紹介します。
コピー削除ショートカット
ファイルを移動するときにドラッグアンドドロップだけに頼っていると誤操作が起きやすく時間もかかります。
キーボードからCtrlキーとCキーでコピーCtrlキーとXキーで切り取りCtrlキーとVキーで貼り付けという基本操作を覚えておくと安心です。
削除はDeleteキーやCtrlキーとDキーで実行できShiftキーとDeleteキーを併用するとごみ箱を経由せず完全削除も行えます。
| 目的 | コピーや削除を素早く実行する |
|---|---|
| 主なキー | Ctrl+CやCtrl+VやDelete |
| 難易度 | ふつう |
| おすすめ度 | 非常に高い |
選択範囲ショートカット
コピーや削除を効率化するには事前の選択操作をショートカットで済ませることも重要です。
シフトキーとクリックやシフトキーと矢印キーで連続した範囲を選びCtrlキーとクリックで離れた場所のファイルを追加選択できます。
ショートカットに慣れてくるとマウスドラッグで選択するよりも正確に必要なファイルだけを絞り込めるようになります。
- Shift+クリックで範囲選択
- Shift+矢印キーでキーボード選択
- Ctrl+クリックで個別ファイルを追加
- Ctrl+Aで全選択を一度に実行
名前変更ショートカット
ファイル名を素早く変更したいときはF2キーを使うと編集モードに切り替えられます。
複数ファイルを順番にリネームしたい場合はF2キーで名前を変えEnterキーで確定し矢印キーで次のファイルに移動するとリズムよく作業できます。
マウスの右クリックメニューから名前の変更を選ぶ方法に比べてクリック回数が減るため単純作業の負担が大幅に軽くなります。
表示切り替えショートカットの活用
エクスプローラーは表示方法を変えることで同じフォルダーでも情報の見え方が大きく変わるためショートカットで切り替えられるようにしておくと便利です。
アイコン表示ショートカット
アイコンの大きさや一覧表示を切り替えるショートカットは視認性を高めたいときに役立ちます。
CtrlキーとShiftキーと数字キーの組み合わせで特大アイコンから詳細表示まで一気に切り替えられるので写真や資料フォルダーの閲覧性が向上します。
| 目的 | アイコン表示を状況に合わせて変更する |
|---|---|
| 主なキー | Ctrl+Shift+数字キー |
| 難易度 | やや高い |
| おすすめ度 | 高い |
プレビュー表示ショートカット
文書や画像を一つずつ開かず内容をざっと確認したいときにはプレビューウィンドウが便利です。
AltキーとPキーでプレビューウィンドウの表示と非表示を切り替えられるため必要なときだけ素早く展開して中身を確認できます。
- 画像やPDFの中身を開かず確認したい場面
- 大量の文書から目的のファイルを探す場面
- 小さなアイコンでは内容が分かりにくい場面
- 画面スペースを節約しながら内容を見たい場面
詳細表示ショートカット
ファイルサイズや更新日時などを重視したい場合は詳細表示に切り替えると一覧性が高まります。
表示タブからの切り替えに加えてCtrlキーとShiftキーと数字キーの組み合わせでも詳細表示を選べるためマウス操作を減らせます。
並べ替えやフィルター機能と合わせて使うと古いファイルの整理や容量の大きなファイルの洗い出しがとても楽になります。
自分専用のエクスプローラー環境を整える
ショートカットキーに加えて自分専用のエクスプローラー環境を作ると毎日のファイル操作がさらに快適になります。
クイックアクセス登録
頻繁に開くフォルダーはクイックアクセスへ登録しておくとエクスプローラー起動直後の画面からすぐにアクセスできます。
フォルダーを右クリックしてクイックアクセスにピン留めする操作を行えば場所を気にせず上部の一覧から呼び出せるようになります。
- 毎日開く作業フォルダーを登録
- 共有フォルダーへのショートカットとして活用
- 一時的なプロジェクト用フォルダーも登録
- 不要になったらピン留め解除で整理
よく使うフォルダーショートカット
デスクトップや別のフォルダーにショートカットアイコンを作成しておくと深い階層にある場所でも一気に移動できます。
ドラッグ操作や右クリックメニューからショートカットを作成しておくことでフォルダー構造を意識せず目的地だけを選ぶ感覚で移動できます。
| 目的 | 特定フォルダーへの入り口を増やす |
|---|---|
| 主なキー | マウス操作と右クリックメニュー |
| 難易度 | やさしい |
| おすすめ度 | 高い |
マウス併用テクニック
ショートカットに慣れてもマウスを完全に手放す必要はなく両方をうまく併用したほうが効率的な場面も多くあります。
例えばショートカットでタブやウィンドウを開き実際のドラッグアンドドロップはマウスで行うといった役割分担が現実的です。
自分の手の動かし方を観察しマウスだけで行っている操作のうちキーボードに置き換えられそうな部分から少しずつショートカットに変えていくとストレスなく移行できます。
エクスプローラーのショートカットで作業時間を縮める考え方
エクスプローラーのショートカットは一つ一つを見ると小さな違いですが積み重ねると一日のファイル操作にかかる時間を大きく短縮してくれます。
まずはエクスプローラーを開くショートカットやタブ機能など使用頻度が高いものから取り入れ自分の作業パターンに合うものだけを厳選して習慣化していきましょう。
やみくもに全てのショートカットを覚えようとするのではなく自分がよく行う操作を中心に必要な近道だけを選んでいくことが長く使い続けるためのコツです。
少しずつ体に馴染んできたショートカットは意識しなくても指が自然に動くようになりエクスプローラーでの作業そのものが軽く楽なものへと変わっていきます。

