Windows11にアップグレードしたものの、以前よりも使いにくいと感じてストレスを抱えている人は少なくありません。
スタートメニューやタスクバー、右クリックメニューなどの見た目や動きが大きく変わり、今までの感覚が通用しないことが違和感の原因になっています。
一方で、いくつかの設定を変えるだけでWindows11をかなり使いやすくできるのも事実です。
ここでは、Windows11が使いにくいと感じる主な理由と、具体的な改善設定や考え方を順番に整理していきます。
自分のイライラポイントに近い項目から読んで、少しずつ調整していきましょう。
Windows11が使いにくいと感じるときの原因と改善のコツ7選
このセクションでは、多くのユーザーがWindows11を使いにくいと感じる代表的なポイントと、それぞれの簡単な改善の方向性を整理します。
スタートメニューの位置と配置の違和感
Windows11ではスタートメニューが画面下中央に配置され、長年左下にあることに慣れてきたユーザーほど違和感を覚えます。
スタートメニュー内のレイアウトやピン留めの仕組みも変わり、よく使うアプリにすぐ辿り着けないと感じる人も多いです。
この違和感は、スタートメニューを左寄せに戻したり、ピン留めアプリを整理することでかなり軽減できます。
まずは視線とマウスの動きがなじむ位置に戻し、そのうえでよく使うアプリだけを前面に持ってくることが大切です。
右クリックメニューの仕様変更
Windows11では右クリックメニューがコンパクトになり、アイコンのみの項目や「その他のオプションを表示」という二段構えが採用されています。
これまで文字で表示されていた項目がアイコン化されたことで、一瞬何の機能かわかりにくいと感じるケースが増えました。
従来の右クリックメニューを呼び出すショートカットや設定を知っておけば、必要なときにだけ以前の感覚で操作することもできます。
頻繁に使うメニューが隠れてしまっている場合は、ショートカットキーと組み合わせて自分なりの運用ルールを決めると楽になります。
エクスプローラーの見た目と操作感
エクスプローラーはデザインが刷新され、行間が広くなったことで一覧性が下がったと感じる人もいます。
また、従来のリボンメニューがなくなり、操作ボタンが少数のアイコンにまとめられて戸惑うケースもあります。
コンパクトビューの有効化や表示オプションの調整で、行間を狭めて一度に見える情報量を増やすことは可能です。
よく使う機能の場所さえ一度覚えてしまえば、見た目の違和感は徐々に薄れていきます。
タスクバーのカスタマイズ制限
Windows11ではタスクバーを画面の上下左右に自由に移動することができず、下部固定になった点を不便に感じるユーザーが多いです。
アイコンの表示方法やラベル表示も制限があり、細かくカスタマイズしていた人ほどストレスを感じやすくなります。
一方で、タスクバーのアイコンを左寄せにしたり、不要なアイコンを非表示にすることで、ある程度は従来に近い感覚に寄せることができます。
タスクバーに置くアイコンを厳選し、必要なものだけを並べることで視覚的なごちゃつきも減らせます。
設定アプリとコントロールパネルの二重構造
Windows11では「設定」アプリが中心になりつつも、従来の「コントロールパネル」も一部残っているため、どちらから何を操作するのかが分かりにくくなっています。
目的の項目にたどり着くルートが複数あることで、同じ設定を探してさまよってしまうことがあります。
検索ボックスを活用しながら、「よく触る設定だけ覚える」という割り切り方をすると混乱が減ります。
頻繁に使う設定画面はブックマークのようにショートカットを作成しておくと、次から迷いにくくなります。
標準アプリのデザイン変更
メモ帳や写真ビューアーなどの標準アプリは、Windows11でモダンなデザインに刷新されました。
シンプルだったインターフェイスが変わったことで、「見た目はきれいだけれど操作が直感的ではない」と感じるユーザーもいます。
設定からフォントやテーマを調整し、自分が見やすい配色や文字サイズに合わせると操作感がかなり変わります。
どうしても合わない場合は、目的に合った別のアプリに置き換えるという選択肢もあります。
動作の重さや不安定さ
古いPCにWindows11を導入した場合、CPUやメモリが十分でないと動作が重く感じられることがあります。
バックグラウンドで動作するアプリやスタートアップアプリが多いと、起動や切り替えのたびにもたつきが目立ちます。
不要なアプリのアンインストールやスタートアップの見直し、ストレージの整理を行うことで体感速度は大きく改善します。
ハードウェアの要件を満たしていても重いと感じる場合は、メモリ増設やSSD換装を検討する価値があります。
UI変更に慣れるための基本設定を整える
ここでは、Windows11の見た目や操作感に違和感を覚えたときに、まず試してほしい基本設定の調整方法を紹介します。
スタートメニューを左寄せに変更する
スタートボタンやタスクバーのアイコンを左寄せにすると、Windows10以前の感覚にかなり近づきます。
視線とマウスの動きが整うだけでも、操作のストレスはぐっと減ります。
- 設定アプリを開く
- 個人用設定を選ぶ
- タスクバーの項目を開く
- タスクバーの動作を選ぶ
- タスクバーの配置を左揃えに変更
一度設定してしまえば、日常的な操作のたびに「中央にあること」を意識しなくて済むようになります。
エクスプローラーの表示間隔を調整する
エクスプローラーの行間が広すぎて見づらい場合は、コンパクトビューの設定を有効にするのが効果的です。
行間を詰めることで、画面に表示できるファイルやフォルダの数が増え、スクロール量も減らせます。
| 設定場所 | エクスプローラーの表示オプション |
|---|---|
| 主な項目 | 項目間のスペースを減らす |
| 変更方法 | エクスプローラー右上の…からフォルダーオプションを開く |
| 適した場面 | 大量のファイルを一度に確認したいとき |
| 注意点 | タッチ操作ではやや押しづらく感じることがある |
自分の画面サイズや作業スタイルに合わせて、見やすいバランスを探ってみてください。
右クリックメニューを使いやすくする
右クリックメニューの簡素化がどうしても合わない場合は、従来のメニューを呼び出す操作を覚えておくと便利です。
右クリック後に一番下の「その他のオプションを表示」を選ぶと、ほぼWindows10と同じメニューが表示されます。
また、Shiftキーを押しながら右クリックすると、最初から従来メニューを表示するショートカットとして使えます。
一時的にだけ従来メニューを呼び出せるようにしておくと、完全に戻さなくても違和感を小さくできます。
タスクバーの不要なアイコンを整理する
タスクバーに表示されるウィジェットやチャット、検索ボックスなどが邪魔に感じる場合は、思い切って非表示にしてしまいましょう。
よく使うアプリだけを残すことで、タスクバーがシンプルになり、視線移動が楽になります。
- 設定アプリで個人用設定を開く
- タスクバーの項目を確認する
- 不要なアイコンのスイッチをオフにする
- 頻繁に使うアプリだけをピン留めする
タスクバーがすっきりすることで、クリックミスや探す時間のロスも減らせます。
作業効率を上げる便利機能を取り入れる
Windows11には、慣れていないだけで実は作業効率を高めてくれる新機能や改善点も多く含まれています。
ここでは、使いにくさを補って余りある便利機能をいくつかピックアップして紹介します。
スナップレイアウトで画面を分割する
スナップレイアウトを使うと、ウィンドウをきれいに分割して並べられるため、複数作業の切り替えが楽になります。
マウス操作が中心でも、ウィンドウの配置に悩まず直感的にレイアウトを決められます。
- ウィンドウ右上の最大化ボタンにカーソルを合わせる
- 表示されたスナップレイアウトから配置パターンを選ぶ
- 空いている枠に他のウィンドウを順番に割り当てる
- 好みの比率になるよう境界線をドラッグで調整する
資料を見ながら文章を書いたり、ブラウザとメールを並べたりする場面で大きな効果を発揮します。
仮想デスクトップで作業を分ける
仮想デスクトップを使うと、仕事用とプライベート用、資料作成用など作業内容ごとに「机」を切り替えるような感覚で使い分けられます。
ウィンドウの数が増えてごちゃごちゃしやすい人ほど、仮想デスクトップで環境を分けるメリットが大きいです。
- タスクビューを開いて新しいデスクトップを作成
- 用途ごとにアプリを別のデスクトップに配置
- キーボードショートカットでデスクトップを切り替え
- 不要になったデスクトップはまとめて閉じる
画面は一つでも頭の中をすっきり整理できるので、集中力の維持にもつながります。
キーボードショートカットを活用する
マウスだけに頼らずショートカットキーを組み合わせると、Windows11の操作は一気に快適になります。
特に頻繁に使う動作だけでもショートカットで覚えておくと、「使いにくい」という感覚が「意外と速い」に変わっていきます。
| ショートカット | 主な用途 |
|---|---|
| Windowsキー+E | エクスプローラーを開く |
| Windowsキー+A | クイック設定を開く |
| Windowsキー+N | 通知センターを開く |
| Windowsキー+Tab | タスクビューを表示する |
| Windowsキー+Ctrl+D | 新しい仮想デスクトップを作成する |
最初はメモを見ながら少しずつ試し、自然と指が動くものだけを常用するのがおすすめです。
クリップボード履歴やクイック設定を使う
クリップボード履歴機能をオンにしておくと、過去にコピーした複数のテキストや画像をまとめて呼び出せます。
クイック設定パネルからは、Wi-Fiや音量、明るさなどを一か所でまとめて操作できるため、ちょっとした調整が速くなります。
これらはWindows11で強化された部分でもあるので、うまく使うと「新しいからこそ便利」と感じられる場面が増えます。
面倒だと感じていた細かな操作をショートカットと組み合わせることで、全体の使い心地が一段上がります。
どうしても合わないときの選択肢を考える
設定を工夫してもなお、Windows11そのものがどうしても合わないと感じる人もいます。
その場合は、今後のサポートやセキュリティを見据えながら、自分にとって現実的な選択肢を整理しておくことが大切です。
サードパーティ製ツールで見た目を近づける
一部のサードパーティ製ツールを使うと、スタートメニューやタスクバーをWindows10風に近づけることができます。
公式機能だけでは再現できない細かな部分まで調整できる反面、アップデートとの相性やトラブルのリスクも考慮する必要があります。
- スタートメニューを従来風に変更するツール
- タスクバーの位置や挙動を細かく調整するツール
- エクスプローラーの見た目をカスタマイズするツール
- アップデート後の動作検証が必要になる点
業務用PCなど、安定性が何より重要な環境では、導入前に十分な検証を行い、自己責任で運用することが前提になります。
Windows10環境をしばらく残す
どうしても今すぐWindows11に完全移行するのが不安な場合は、Windows10環境をしばらく併用するという方法もあります。
サポート期限やセキュリティリスクを意識しながら、移行のタイミングを自分のペースで決めることが大切です。
| 選択肢 | 主なメリット |
|---|---|
| Windows10を継続利用 | 操作に慣れているため生産性を維持しやすい |
| デュアルブート環境 | 用途に応じてWindows10と11を切り替えられる |
| 別PCでWindows10を保持 | トラブル時のバックアップ環境として安心 |
| 早期にWindows11へ移行 | 新機能やセキュリティ更新をいち早く利用できる |
どの選択肢を取るにしても、重要なデータのバックアップだけは必ず行ってから切り替えるようにしましょう。
クラウドPCや別OSの併用を検討する
業務アプリの都合などでWindows11がどうしても合わない場合は、クラウドPCや仮想マシンで別バージョンのWindowsを利用する方法もあります。
また、用途によってはChromeOSやLinuxなど別のOSを併用することで、作業内容ごとに最適な環境を選ぶという発想もあります。
単一のOSにすべてを依存しない構成にしておくと、将来的な仕様変更にも柔軟に対応しやすくなります。
自分の作業スタイルとスキルレベルに合わせて、現実的に運用できる範囲で選択肢を検討してみてください。
Windows11の違和感と上手につきあう考え方
Windows11は見た目も操作感も大きく変わったため、最初は「使いにくい」と感じるのがむしろ自然です。
しかし、スタートメニューやタスクバーの配置変更、エクスプローラーの表示調整、ショートカットキーの活用など、設定次第でストレスをかなり減らせる余地があります。
どうしても合わない部分はサードパーティ製ツールや併用環境で補いながら、自分にとって無理のない範囲で少しずつ慣れていくのが現実的です。
大切なのは、「嫌だから我慢して使う」のではなく、「自分の作業スタイルに合わせて環境を育てていく」という発想を持つことです。
本記事の中からできそうな設定を一つずつ試し、自分なりの快適なWindows11環境を作っていきましょう。
