Windows11やWindows10を使っていると突然「このデバイスにドライバーを読み込めません」という通知が出て不安になる人は多いです。
しかもドライバー名として英数字だらけのファイル名が表示されることが多く、何を意味しているのか直感的には分かりにくいです。
この記事では、このエラーが出る仕組みと代表的な原因を整理しつつ、できるだけ安全性を保ちながら現実的に試せる対処手順を順番に説明します。
パソコン初心者でも迷わないよう、一つずつ丁寧に進めていくので、落ち着いて画面と照らし合わせながら読み進めてください。
「このデバイスにドライバーを読み込めません」と表示されたときの原因と対処手順5つ
まずは「このデバイスにドライバーを読み込めません」というメッセージの意味と、最終的にどういう流れで解決していけばよいかの全体像をつかみましょう。
エラーメッセージの意味を理解する
「このデバイスにドライバーを読み込めません」というメッセージは、Windowsが特定のデバイスドライバーを安全ではない、もしくは互換性がないと判断して読み込みを止めている状態を指します。
ドライバーとは、ネットワークアダプターやグラフィックボード、BluetoothなどのハードウェアをOSから利用できるようにするための専用ソフトです。
最近のWindows11ではセキュリティ強化の一環として、脆弱性が見つかっている古いドライバーや署名に問題があるドライバーを自動でブロックする仕組みが組み込まれています。
その結果として正常に動作していた機能が突然使えなくなったり、再起動のたびに同じエラーが繰り返し表示されたりします。
表示されているドライバー名を確認する
通知の下部には「ドライバー:xxxxx.sys」や「ドライバー:pcdsrvc_x64.pkms」のように具体的なドライバー名が表示されていることが多いです。
まずはそのドライバー名をスマホや別の端末で検索し、どのメーカーのどの機能に関係したドライバーなのかを把握すると状況がつかみやすくなります。
たとえばIntelのネットワークドライバーやDell製PCのユーティリティ、サードパーティのウイルス対策ソフトに付属するドライバーなどが該当することがあります。
意味が分からないまま設定を変えてしまうと、不要な機能まで止めてしまう可能性があるため、正体を調べてから次のステップに進むことが重要です。
影響しているデバイスをデバイスマネージャーで確認する
通知だけではどのハードウェアに影響が出ているのか分かりにくいので、デバイスマネージャーを開いて関連するデバイスを確認します。
スタートボタンを右クリックして「デバイスマネージャー」を開き、ネットワークアダプターやディスプレイアダプターなどに黄色い三角形の警告マークが付いていないかを探します。
該当デバイスをダブルクリックしてプロパティを開き、「全般」タブのデバイスの状態欄にエラーコードや説明文が表示されていれば、今回のエラーと関連している可能性が高いです。
どの機能に影響しているのか分かれば、重要度や対処の優先順位も判断しやすくなります。
セキュリティ機能「メモリ整合性」の状態を見る
最近のWindows11やWindows10では、コア分離の一機能である「メモリ整合性」がオンになっていると、脆弱とみなされたドライバーの読み込みが止められることがあります。
設定アプリを開き「プライバシーとセキュリティ」から「Windowsセキュリティ」「デバイスセキュリティ」と進み、「コア分離の詳細」を開くとメモリ整合性のオンオフ状態を確認できます。
ここでオンになっている場合、Windowsは安全性を優先して、一部の古いドライバーや互換性に乏しいドライバーを読み込まないように制御しています。
メモリ整合性は重要な防御機能でもあるため、むやみにオフにせず、後述する他の対処方法と合わせて慎重に扱う必要があります。
対処の優先順位を決める
エラーが出ているドライバーとデバイスの重要度によって、取るべき対処の優先順位は変わってきます。
たとえばLANドライバーやストレージ関連のドライバーなら業務に直結するため、アップデートやメーカーの情報を優先的に確認したいところです。
一方、古い周辺機器や不要なユーティリティソフトに関係するドライバーであれば、アンインストールして完全に使わないという選択肢も現実的です。
このあと紹介する複数の対処手順の中から、自分の環境とリスク許容度に合ったものを組み合わせて試していきましょう。
エラーメッセージが表示される仕組みとタイミング
次に、「このデバイスにドライバーを読み込めません」というメッセージがなぜ出るのか、裏側で働いているWindowsの仕組みと表示されやすいタイミングを整理します。
Windowsセキュリティによるドライバーブロック
Windows11やWindows10では、OSのカーネルに侵入するような悪意あるコードを防ぐため、ドライバーの読み込みを検査するセキュリティ機能が標準で動作しています。
その一つがコア分離機能の「メモリ整合性」であり、危険性が指摘されているドライバーや古い署名のドライバーを検知すると読み込みを拒否します。
このときユーザーに通知されるメッセージとして「このデバイスにドライバーを読み込めません」という文章と該当ドライバー名が表示されます。
ドライバーがブロックされると、関連するデバイスが正常に動作しなくなったり、アプリケーションの一部機能が使えなくなったりすることがあります。
プログラム互換性アシスタントからの通知
エラーが起動直後や特定のアプリケーション起動時にダイアログとして表示される場合、プログラム互換性アシスタントからの通知であることもあります。
これは古いプログラムやドライバーの互換性を監視し、問題のある挙動やレジストリ変更、署名の不備などを検出するとユーザーに注意喚起を行う仕組みです。
このときも脆弱とされるドライバーが関連している場合には「このデバイスにドライバーを読み込めません」というメッセージが利用されます。
単なる表示だけで特に不具合が出ていないように見えても、将来的なリスクを知らせる予防的な警告になっているケースも少なくありません。
Windowsアップデートやドライバー更新後に出やすいタイミング
この種のエラーは、Windowsアップデートやドライバーのインストール、更新作業の直後に現れることがよくあります。
OS側のセキュリティポリシーが更新されたタイミングと、古いバージョンのドライバーがそのまま残っている状態が組み合わさると、急にブロック対象に変わってしまうことがあります。
また、メーカーが新しいドライバーを配布しているにもかかわらず、自分の環境だけ古いままになっている場合も、互換性の観点からブロックされることがあります。
エラーが出た直前に何をしたかを思い出し、アップデートやソフトインストールとの関連を整理しておくと原因の切り分けがしやすくなります。
よくある原因パターンを整理する
ここでは「このデバイスにドライバーを読み込めません」が表示されるときに多い原因パターンを、技術的な背景とともに分かりやすく整理します。
ドライバーの脆弱性や互換性の問題
もっとも典型的な原因は、ドライバー自体に何らかの脆弱性や互換性の問題があり、Windows側が安全のために読み込みを拒否しているケースです。
特定バージョンのネットワークドライバーやチップセットドライバーが、公式にブロック対象リストに載ることもあります。
メーカーが新しい安全なドライバーを配布しているのに古い版のまま使い続けていると、OS更新のタイミングで突然ブロックされることがあります。
- 古いIntelネットワークドライバー
- DellやHPなどメーカー製PCのユーティリティ用ドライバー
- 一部の仮想化ソフトやバックアップソフトのフィルタードライバー
- サードパーティ製ウイルス対策ソフトのカーネルドライバー
Windowsアップデートによる仕様変更
Windowsアップデートによってセキュリティポリシーが強化され、以前は問題なかったドライバーが新たにブロック対象になることがあります。
特に大きな機能更新やセキュリティパッチの適用後に、起動時のメッセージとしてエラーが出るようになった場合はこのパターンを疑います。
この場合、多くはメーカー側も新しい要件に対応したドライバーを用意しているため、アップデートの有無を確認することが重要です。
どうしても古いハードウェアを使い続けたい場合は、後述する設定変更や代替手段を含めて検討する必要があります。
セキュリティ設定やウイルス対策ソフトの干渉
Windows標準のセキュリティ機能だけでなく、別途導入しているウイルス対策ソフトやセキュリティツールがドライバーの読み込みに干渉しているケースもあります。
一部のセキュリティソフトは独自の保護機能を持っており、カーネルレベルの動作や特定ファイルへのアクセスを制限することがあります。
その結果としてドライバーのインストールや更新が中途半端な状態で終わり、Windows側からは破損したドライバーとして扱われてしまうことがあります。
一時的にセキュリティソフトを停止してからドライバーの再インストールを行うと改善する場合もありますが、停止中のリスクを十分理解したうえで短時間だけ試してください。
システムファイルやレジストリの破損
稀にではありますが、ドライバーそのものではなく、OS側のシステムファイルやレジストリ情報が破損していることが原因のケースも存在します。
この場合、新しいドライバーをインストールしても根本的な問題が解決されず、何度も同じエラーが繰り返し表示されることがあります。
システムファイルチェッカーやDISMコマンドによる修復、システムの復元などを組み合わせて、OSの土台部分を整える必要があります。
トラブルが長期化しているときや、他にも複数の奇妙な不具合が出ているときは、このパターンを疑って早めに修復を検討しましょう。
自分でできる主な対処手順
ここからは実際にユーザー自身で試せる代表的な対処手順を、リスクと効果のバランスを意識しながら順番に紹介します。
メモリ整合性を一時的に無効化する
まず試されることが多いのが、コア分離の一部であるメモリ整合性を一時的にオフにして、問題のドライバーを読み込めるようにする方法です。
設定アプリを開き「プライバシーとセキュリティ」から「Windowsセキュリティ」「デバイスセキュリティ」「コア分離の詳細」と進み、「メモリ整合性」のスイッチをオフにします。
その後パソコンを再起動すると、これまでブロックされていたドライバーが読み込まれ、エラーメッセージが出なくなることがあります。
ただしメモリ整合性をオフにすることは、マルウェアからの防御を一段階弱める意味もあるため、必要最小限の期間にとどめ、可能ならドライバー更新後に再びオンに戻すことをおすすめします。
ドライバーを最新版に更新または再インストールする
より安全な根本対処として重要なのが、問題のドライバーを最新版に更新する、もしくは一度削除してから改めてインストールし直す方法です。
デバイスマネージャーで該当デバイスを右クリックし「ドライバーの更新」からWindowsUpdate経由で新しいドライバーがないかを確認します。
メーカー公式サイトで配布されている最新ドライバーをダウンロードして手動インストールするのも効果的であり、脆弱性対策が施されたバージョンに切り替えられます。
古いドライバーをアンインストールする際は、再起動後に自動でインストールされる場合もあるため、どのバージョンが入ったかを再度確認しておくと安心です。
Windowsアップデートの実行や直前の更新のアンインストール
OS側が古いままでもドライバーが新しくても、逆にOSだけ先に更新されてもドライバーが追いついていなくても、互換性のギャップが生まれやすくなります。
設定アプリの「WindowsUpdate」を開き、保留中の更新プログラムがあれば適用して最新状態にしておきましょう。
もし特定の更新プログラムをインストールしてから明らかに不具合が出るようになった場合は、更新履歴からその更新をアンインストールすることで改善するケースもあります。
ただしセキュリティ更新を長期間保留したままにするのは別のリスクを生むため、アンインストールした場合でも早めに代替更新や新ドライバーの提供状況を確認してください。
システム修復コマンドや復元ポイントの活用
ドライバー更新やOSアップデートでは解決しない場合、システムファイルの破損が疑われるため、修復用のコマンドを試す選択肢があります。
管理者権限のコマンドプロンプトやPowerShellを開き「sfc /scannow」を実行すると、標準のシステムファイルが検査され、問題があれば自動修復が試みられます。
さらに「DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth」などのコマンドを組み合わせることで、更新コンポーネントの修復を行うことも可能です。
トラブルが発生する前に作成されていた復元ポイントがあれば、システムの復元機能を使ってエラー発生前の状態に巻き戻すことも視野に入ります。
対処方法とリスクの早見表
ここまで紹介した対処方法を、効果とリスクのバランスという観点で一覧にして整理しておきます。
| 対処方法 | メモリ整合性をオフにする |
|---|---|
| 効果の目安 | ブロックされたドライバーを即時に読み込める可能性 |
| リスク | カーネル保護機能の低下 |
| 推奨度 | 一時的な応急処置として限定的に推奨 |
| 対処方法 | ドライバーの更新や再インストール |
|---|---|
| 効果の目安 | 根本的な互換性問題の解消 |
| リスク | 更新作業中の一時的な不安定さ |
| 推奨度 | 最優先で検討したい基本対策 |
| 対処方法 | Windowsアップデートやアンインストール |
|---|---|
| 効果の目安 | OS側の不具合や相性問題の解消 |
| リスク | 別の不具合や脆弱性が残る可能性 |
| 推奨度 | 状況を見ながら慎重に実施 |
| 対処方法 | SFCやDISM、システムの復元 |
|---|---|
| 効果の目安 | OSの土台レベルの修復 |
| リスク | 作業途中の電源断などによる失敗 |
| 推奨度 | 他の方法で改善しない場合に検討 |
どうしても解決しないときの相談先と判断基準
自力で試せる対処を一通り実施してもエラーが消えない場合や、業務に直結する重要なPCでリスクを冒したくない場合は、専門家への相談も視野に入れましょう。
使用している機能の重要度を見極める
影響を受けているドライバーが、どの程度日常の作業や業務に関わっているかを冷静に判断することが大切です。
たとえばサウンドやBluetoothなど代替手段がある機能なら、しばらく使わずに様子を見る選択もあり得ます。
一方、ネットワークアダプターやストレージ関連など、業務継続に必須のデバイスの場合は、早い段階でメーカーやサポート窓口への相談を優先したほうが安全です。
重要度とリスク許容度を天秤にかけ、どこまで自力で試すか、どこからプロに任せるかのラインを決めておきましょう。
メーカーサポートや社内SEに相談する
メーカー製PCや法人環境で利用しているPCであれば、まずはメーカーサポートや社内SEに状況を共有するのが安心です。
ドライバー名やエラー発生のタイミング、すでに試した対処内容を整理して伝えることで、サポート側も原因を特定しやすくなります。
企業向けPCの場合は、メーカーが独自に提供している管理ツールや推奨ドライバーセットが用意されていることもあります。
自分だけでインターネット上の情報を頼りに設定を変える前に、一度正式なサポートチャネルで方針を確認すると無用なトラブルを減らせます。
修理業者やPCショップに持ち込む目安
個人で利用しているPCで、かつ原因の切り分けが難しい場合は、信頼できる修理業者やPCショップへの持ち込みも選択肢になります。
特に複数の不具合が同時に出ていたり、ブルースクリーンが頻発しているような状況では、ハードウェアとソフトウェアの両面から診断してもらう価値があります。
持ち込む際には、エラーメッセージのスクリーンショットや、発生する前後の操作内容をメモして一緒に渡すと診断がスムーズになります。
費用と時間はかかりますが、大切なデータや業務環境を守る保険だと考えると、早めに相談する判断も十分合理的です。
ドライバーエラーとセキュリティ機能を味方にするコツ
「このデバイスにドライバーを読み込めません」というメッセージは不安をあおる表現ですが、その実態はWindowsが危険性のあるドライバーを積極的にブロックしてくれているというサインでもあります。
安易にセキュリティ機能を切ってしまうのではなく、まずはメーカー提供の最新ドライバーやWindowsUpdateを活用し、それでも難しい場合に限定的に設定変更を検討するのが賢明な順番です。
また、定期的なバックアップや復元ポイントの作成、不要な常駐ソフトを減らすといった日頃のメンテナンスも、トラブル時の選択肢を広げてくれます。
エラー表示をきっかけに、自分のPCのセキュリティ設定やドライバー管理の状態を見直し、今後も安心して使い続けられる環境づくりにつなげていきましょう。

