突然「DNS_PROBE_FINISHED_BAD_CONFIG」というエラーが表示され、インターネットに繋がらずに困った経験はありませんか。
せっかく作業や調べ物をしている最中にこのエラーが発生すると、対処方法が分からず不安や苛立ちを感じてしまうことも多いでしょう。
この記事では、DNS_PROBE_FINISHED_BAD_CONFIGエラーの原因と、すぐに実践できる具体的な解決策を分かりやすく解説します。
ルーターの再起動方法からDNSサーバの変更、再発を防ぐポイントまで、初心者でも安心して試せるステップを網羅しているので、きっとあなたの悩み解決の力になれるはずです。
さっそく、DNS_PROBE_FINISHED_BAD_CONFIGエラーへの適切な対応方法を詳しく見ていきましょう。
DNS_PROBE_FINISHED_BAD_CONFIGエラー発生時に取るべき具体的な解決策

DNS_PROBE_FINISHED_BAD_CONFIGエラーが表示された場合、ネットへの接続がうまくいかずに困ってしまうことがあります。
このエラーの原因はさまざまですが、ほとんどの場合、設定や環境のトラブルで解消できます。
以下で代表的な解決策を順番に紹介しますので、ひとつずつ試してみましょう。
ルーターやモデムの再起動手順
まず最初に試したいのが、ルーターやモデムの再起動です。
インターネット接続機器が長時間動作していると、通信が不安定になることがあります。
再起動手順の一例は以下の通りです。
- ルーターとモデムの電源を切る
- コンセントを抜いた状態で1分ほど待つ
- モデムの電源を入れ、1分程度待つ
- 次にルーターの電源を入れてさらに1分ほど待つ
- パソコンやスマートフォンを再度つないで状況を確認する
この作業後、エラーが解消するかチェックしましょう。
DNSサーバの変更方法
DNSサーバの不具合が原因の場合、手動でDNSサーバを指定することで問題解決できることが多いです。
よく利用されるDNSサーバは以下の通りです。
プロバイダー | IPアドレス1 | IPアドレス2 |
---|---|---|
Google Public DNS | 8.8.8.8 | 8.8.4.4 |
Cloudflare | 1.1.1.1 | 1.0.0.1 |
Windowsの場合、「ネットワークとインターネットの設定」から「アダプターのオプションを変更」→該当する接続のプロパティを開き、「インターネットプロトコルバージョン4」の設定画面で「次のDNSサーバのアドレスを使う」を選択して上記内容を入力します。
設定後は必ずパソコンの再起動を行って、変更が反映されているかを確認してください。
DNSキャッシュのクリア方法
過去のDNS情報がパソコン内に残っていると、不正な情報を参照してエラーになることがあります。
この場合はDNSキャッシュのクリアを行います。
Windowsでの手順は以下の通りです。
- 「スタート」メニューから「コマンドプロンプト」を右クリックで「管理者として実行」を選ぶ
- 黒い画面で
ipconfig /flushdns
と入力しエンターキーを押す - 「DNS リゾルバー キャッシュは正常にフラッシュされました」と表示されれば完了
Macの場合は「ターミナル」でdscacheutil -flushcache
と入力します。
ネットワークアダプタの設定リセット
ネットワークアダプタの設定が変わってしまっていることが、エラーの原因となる場合もあります。
設定をリセットするには、Windowsなら「設定」→「ネットワークとインターネット」→「状態」→「ネットワークリセット」から実行します。
リセット後はパソコンが自動で再起動するので、再度ネットにつながるかを確認してください。
もしWi-Fiを使用している場合は、再度パスワードの入力が必要になることがあります。
ネットワークドライバーの更新と再インストール
ドライバーが古かったり、破損している場合にもDNS_PROBE_FINISHED_BAD_CONFIGエラーが発生することがあります。
ドライバーの更新・再インストールは次の手順で行います。
- 「デバイスマネージャー」を開く
- 「ネットワークアダプター」を右クリックし、「ドライバーの更新」を選択
- 自動検索またはメーカー公式サイトからダウンロードしてインストール
- 問題が解消しない場合は「デバイスのアンインストール」後、パソコンを再起動して自動インストールを促す
ドライバーのアップデートは安定したネットワーク環境の維持のためにも定期的に行うことをおすすめします。
セキュリティソフト・ファイアウォールの一時停止
セキュリティソフトやファイアウォールが通信を制限している場合も、DNSエラーの要因になります。
一時的にこれらを停止することで、問題の切り分けが可能です。
一時停止した状態でエラーが消えれば、除外設定などの見直しが必要です。
停止後はセキュリティリスクに十分注意し、確認が終わり次第、ソフトやファイアウォールを必ず元に戻してください。
ブラウザのキャッシュ削除手順
ウェブブラウザのキャッシュが古い情報を持っている場合もエラーが発生します。
キャッシュ削除の手順はブラウザごとに異なります。
- Google Chrome:「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「閲覧履歴データの削除」から「キャッシュされた画像とファイル」を選択して削除
- Microsoft Edge:「設定」→「プライバシー、検索、サービス」→「閲覧データをクリア」→「キャッシュされた画像とファイル」を選び削除
- Safari(Mac):Safariメニューから「履歴を消去」を選択
キャッシュを削除した後は、再度ページの読み込みを試してみましょう。
正常にサイトが表示されれば、DNSエラーの原因がキャッシュだったことになります。
DNS_PROBE_FINISHED_BAD_CONFIGエラーが発生する主な原因

DNS_PROBE_FINISHED_BAD_CONFIGエラーは、ウェブサイトへのアクセス時に表示されることが多く、インターネット接続やネットワーク設定、DNSサーバに関するいくつかの主な原因が考えられます。
エラーが発生する理由をしっかり理解しておくことで、早期に適切な対処ができるようになります。
インターネット接続の不安定さ
まず考えられるのが、インターネット接続自体が不安定である場合です。
Wi-Fiや有線接続が一時的に途切れていたり、通信速度が極端に遅いと、DNSサーバへの問い合わせがうまくいかずエラーにつながります。
次のような状況が当てはまる場合には、インターネット接続に問題がある可能性が高いです。
- 他のデバイスでもインターネットが使えない
- 動画やサイトの読み込みが全体的に遅い
- ルーターやモデムのランプが点滅または異常な場合
このような時は、ルーターやモデムの再起動を行ってみるのも有効です。
パソコンやデバイス側のネットワーク設定不備
パソコンやスマートフォンなど、利用している端末のネットワーク設定が間違っている場合もエラーの原因となります。
たとえば、手動でDNSサーバアドレスを設定していたり、IPアドレスの自動取得がうまくいっていないなどが考えられます。
よくある設定不備とその解消方法について、以下の表にまとめます。
トラブル内容 | 確認・対処ポイント |
---|---|
DNSサーバの手動設定 | 自動取得に戻す、または正しいDNSサーバを入力 |
IPアドレスの割り当て不具合 | ネットワーク設定をリセット、接続の再試行 |
不要なVPNやプロキシ | 一時的に無効にして接続を確認 |
これらを確認するだけでも、トラブル解決の糸口になります。
DNSサーバの一時的障害や不具合
インターネット回線やデバイスに問題がなくても、インターネットサービスプロバイダー(ISP)側のDNSサーバで一時的な障害や不具合が発生していることもあります。
この場合は、しばらく時間を置いてから再度アクセスしたり、Google Public DNSやCloudflare DNSなど、別のDNSサーバへ切り替える対策も効果的です。
DNSサーバ障害が疑われる状況は以下のようなケースです。
- 特定のウェブサイトだけではなく、複数サイトへの接続でエラーが出る
- 他のネットワーク(スマホのテザリング等)に切り替えると閲覧できる
- プロバイダー公式サイトやSNS等でメンテナンス情報が出ている
こうした情報もチェックして、状況判断に役立ててください。
DNSサーバをGoogle Public DNSや他の公共DNSに切り替える方法

DNS_PROBE_FINISHED_BAD_CONFIGというエラーが表示される場合、DNSサーバの設定に問題があることが考えられます。
このような状況では、信頼できる公共DNSサービスに切り替えることで問題の解決が期待できます。
ここでは代表的なGoogle Public DNSやCloudflare DNSへの切り替え方法と、設定変更後の確認手順を紹介します。
Google Public DNSへの切り替え手順
まず、パソコンやルーターのDNS設定からGoogle Public DNSのアドレスに変更します。
多くのデバイスではネットワークの設定画面からDNSサーバの項目を手動で入力できます。
- コントロールパネルや「設定」アプリからネットワーク接続の詳細設定画面を開く。
- 「IPv4」DNSサーバアドレスに「8.8.8.8」と「8.8.4.4」を入力する。
- 設定を保存してネットワークを再接続する。
Google Public DNSに切り替えるだけで多くのDNS関連のトラブルが解消することがあります。
Cloudflare DNSへの切り替え手順
Cloudflare DNSに切り替える場合も基本的な流れは同じです。
設定画面でDNSサーバアドレスをCloudflareが提供するものに置き換えます。
サービス名 | プライマリDNS | セカンダリDNS |
---|---|---|
Cloudflare DNS | 1.1.1.1 | 1.0.0.1 |
Google Public DNS | 8.8.8.8 | 8.8.4.4 |
Cloudflare DNSは高速性とプライバシー重視が特徴です。
利用したいアドレスを選択し、お使いの端末やルーターに設定してください。
設定変更後の動作確認方法
DNSサーバの設定を変更したあとは、正常にインターネットが利用できるか確認します。
- ブラウザで複数のウェブサイトへアクセスしてみる。
- コマンドプロンプトやターミナルで「ping google.com」などのコマンドを実行する。
- エラーやページが表示されない場合はDNSアドレスの入力ミスや設定忘れを再確認する。
正しい設定ができていれば、以前出ていたDNS_PROBE_FINISHED_BAD_CONFIGのエラーも表示されなくなります。
もし解消しない場合は、端末の再起動やネットワーク機器のリセットも試してみましょう。
エラー解決後に再発を防ぐための予防策

DNS_PROBE_FINISHED_BAD_CONFIGエラーは、原因を突き止めて解決できても、日頃のネットワーク環境の管理を怠ると再発することがあります。
ここでは、エラーの再発を防ぐために日常的に心がけておきたい予防策を紹介します。
定期的なルーターの再起動
ルーターは長時間稼働させ続けると、内部のキャッシュや一時的な不具合が蓄積しやすくなります。
これが原因でDNS設定に不具合が生じ、DNS_PROBE_FINISHED_BAD_CONFIGエラーの再発につながることがあります。
月に1度程度、もしくは動作が不安定なときにルーターの電源を切って再起動する習慣をつけると良いでしょう。
再起動する手順は通常、ルーターの電源を一度抜き、数十秒待ってから再度差し直すだけです。
- ルーター本体の電源ボタンでオフ
- コンセントを抜いて電源を完全に切る
- 30秒ほど待って再度電源を入れる
この作業を定期的に行うことで、安定したネットワーク接続を保ちやすくなります。
ネットワーク機器のファームウェア更新
家庭用ルーターやWi-Fi中継器などのネットワーク機器は、メーカーから提供されるファームウェアアップデートによって、不具合の修正やセキュリティ向上が図られています。
古いファームウェアを使い続けていると、ネットワークエラーやセキュリティリスクが高くなる可能性があります。
定期的に公式サイトや管理画面から最新のファームウェアが配布されていないか確認しましょう。
機器種類 | ファームウェア更新頻度目安 | 主な確認方法 |
---|---|---|
家庭用ルーター | 半年〜1年ごと | Web管理画面・メーカーサイト |
Wi-Fi中継器 | 半年〜1年ごと | 管理アプリ |
古いファームウェアでは新しい不具合に対応できないため、更新を忘れずに行いましょう。
不要なブラウザ拡張機能の整理
ブラウザの拡張機能(アドオン)は便利ですが、中にはネットワーク通信に影響を与え、DNS_PROBE_FINISHED_BAD_CONFIGの発生原因になる場合もあります。
使っていない拡張機能や怪しい拡張機能は、思い切って無効化または削除することが推奨されます。
定期的に以下の点をチェックしましょう。
- 最近追加した拡張機能で不具合が起きていないか
- 信頼できる開発元から提供されているか
- 使用していない拡張機能がインストールされていないか
拡張機能を整理することで、DNS関連のエラーを予防できる可能性が高まります。
セキュリティソフトの設定確認
セキュリティソフトによっては、インターネット接続時にDNSサーバーへのアクセスをブロックする設定や機能が付いている場合があります。
過度に厳しい設定や誤検知によって、正常な通信が妨げられ、DNS_PROBE_FINISHED_BAD_CONFIGエラーが発生するケースも考えられます。
トラブルシューティング時には、セキュリティソフトの機能やファイアウォール設定を一度確認しましょう。
不明な点があれば、公式サポートのFAQやマニュアルも活用すると安心です。
定期的な見直しで、誤った設定によるエラー発生を防ぐことができます。
DNS_PROBE_FINISHED_BAD_CONFIGエラー対応のポイント整理

DNS_PROBE_FINISHED_BAD_CONFIGエラーは、パソコンやスマートフォンでウェブサイトにアクセスする際、DNS(ドメインネームシステム)関連の設定や通信の問題によって発生します。
このエラーが出るとインターネットが使えなくなるため、原因を特定して正しく対処することが重要です。
まずは、ネットワーク機器の再起動や基本的な設定確認から始めることが多くのケースで効果的です。
エラーが繰り返し発生する場合は、DNSサーバーや端末側の設定を見直しましょう。
難しい操作は少ないため、順を追って試していくことが大切です。