Microsoft Teamsで会議のトランスクリプトを有効にしたのに、あとから保存場所が分からなくなって困ったことはありませんか。
この記事では、Teamsのトランスクリプトの保存場所がどこになるのかを会議の種類ごとに整理し、具体的な確認手順や権限の仕組みも含めて詳しく解説します。
「自分の環境ではどこを見ればいいのか」「見つからないときは何を確認すればいいのか」が分かるように、一つずつ整理していきましょう。
Teamsのトランスクリプトの保存場所はどこ
まずはTeamsのトランスクリプトがどこに保存されるのかという全体像をつかみ、会議の種類によって保存場所が変わるポイントを整理します。
クラウドサービスであるOneDrive for BusinessやSharePointとの連携を理解しておくと、実際にファイルを探すときに迷いづらくなります。
トランスクリプトの基本
Teamsのトランスクリプトは会議の音声を自動で文字起こししたデータであり、会議録や議事録のたたき台として活用できます。
現在のTeamsでは、トランスクリプトはローカルPCではなくクラウド上のOneDrive for BusinessまたはSharePointに紐づいて保存されます。
多くの場合、トランスクリプトは会議の録画ファイルとセットで保存され、動画プレーヤー上から字幕やテキストとして表示される仕組みになっています。
録画あり会議の保存場所の基本
会議で録画とライブトランスクリプトを同時に有効にした場合、録画ファイルとトランスクリプトは同じ場所にまとめて保存されます。
録画ファイル自体はMP4形式の動画として保存され、トランスクリプトはその動画に紐づいた字幕データとして扱われます。
このため、トランスクリプト単体のファイルをOneDriveやSharePoint上で直接見つけるのではなく、録画ファイルを開いてトランスクリプトを表示するというイメージで探すと理解しやすくなります。
録画なし会議で文字起こしのみを行った場合
録画は行わず、ライブトランスクリプトだけをオンにした会議でも、Teamsはトランスクリプト用のファイルをクラウド上に保存します。
この場合も内部的には動画ファイルとして扱われ、音声や映像が入っていないMP4ファイルに字幕データが埋め込まれる形になることがあります。
ユーザー側からは「録画ファイルのように見えるが中身はトランスクリプト主体」という扱いになるため、録画一覧の中にトランスクリプト専用のファイルが混ざっていると考えるとイメージしやすいでしょう。
チャネル会議のトランスクリプト保存場所
Teamsのチャネルで開催した会議では、録画やトランスクリプトの保存先はチームに紐づくSharePointサイトになります。
具体的には、そのチャネルの「ファイル」タブに紐づいたSharePointドキュメントライブラリ内の「Recordings」フォルダ、または管理者設定によっては「Recordings/View only」フォルダ配下に保存されます。
チャネルメンバー全員が同じSharePointの権限を共有するため、チャネル会議のトランスクリプトもその権限に従って閲覧やダウンロードの可否が決まります。
通常会議(チャネル外)のトランスクリプト保存場所
チャネルに紐づかない通常の会議や1対1のミーティングでは、録画およびトランスクリプトは会議の開催者、または録画を開始したユーザーのOneDrive for Businessに保存されます。
OneDriveの「自分のファイル」配下に自動的に作成される「Recordings」フォルダの中に、会議ごとの録画ファイルがまとめて保存されます。
トランスクリプトはこの録画ファイルに紐づいて保存されるため、OneDrive上で該当の録画ファイルを開くことで字幕や文字起こしを確認できます。
Recapタブと会議チャットからのアクセス
多くのユーザーが最初にトランスクリプトを確認する入口は、Teamsの会議チャットや「Recap」タブです。
会議が終了すると、チャット画面やRecapタブに録画やトランスクリプトへのリンクが自動で表示され、そこからOneDriveやSharePoint上の実体に遷移できます。
リンクが残っている限りは、保存場所を意識せずともTeamsアプリ内からトランスクリプトを開けるため、まずはここを確認するのが近道です。
保存期間と削除の扱い
録画とトランスクリプトは、OneDriveやSharePoint上の通常のファイルと同じく、削除や自動削除、バージョン管理などのポリシーの影響を受けます。
管理者が「一定日数で自動的に期限切れにする」ポリシーを設定している場合は、その期間を超えるとごみ箱に移動したり、閲覧できなくなることがあります。
重要な会議のトランスクリプトは、組織のルールを確認したうえで、必要に応じて別フォルダへコピーしたり、保持ポリシーを考慮した運用を行うと安心です。
トランスクリプト保存場所の仕組み
ここでは、会議タイプごとにトランスクリプトの保存場所がどのように決まるのか、その仕組みをもう少し具体的に整理します。
非チャネル会議とチャネル会議の違いや、録画の有無による違いを理解すると、自分が探すべき場所が明確になります。
非チャネル会議の保存場所
非チャネル会議は、Teamsのカレンダーから招集する通常の会議や、瞬時に始めた今すぐ会議などが該当します。
これらの会議で録画とトランスクリプトを有効にすると、保存先は会議主催者または録画開始者のOneDriveに集約されます。
代表的なパターンを次の表に整理しておきます。
| 会議の種類 | 非チャネル会議 |
|---|---|
| 主な保存先 | 開催者のOneDrive |
| フォルダ | My Files/Recordings |
| ファイル形式 | MP4(字幕付き) |
| 共有範囲 | 会議参加者に共有 |
| 権限の主体 | 開催者または録画開始者 |
チャネル会議の保存場所
チャネル会議は、特定のチームとチャネルに紐づいてスケジュールされる会議であり、保存先はそのチャネルのSharePointサイト内になります。
チャネルの「ファイル」タブを開くと、裏側では同名のSharePointドキュメントライブラリが動いており、その中の「Recordings」フォルダに録画とトランスクリプトが保存されます。
管理者がダウンロード制限を有効化している場合は、「Recordings/View only」フォルダに保存され、チャネル所有者は編集可能、メンバーは閲覧のみといった制御が行われます。
録画とトランスクリプトのひも付き
Teamsでは録画とトランスクリプトが一体として扱われるため、トランスクリプトだけを別の場所に移動することはできません。
OneDriveやSharePoint上で録画ファイルを移動すると、トランスクリプトも同じ場所に一緒について移動し、削除するとトランスクリプトも同時に削除されます。
この設計により、会議動画と文字起こしの整合性が保たれる一方で、整理や移動の際には録画ファイルを基準に操作する必要があります。
言語設定とトランスクリプトの対応
トランスクリプト機能は、Teamsの言語設定や会議で話される言語との組み合わせによって対応状況が異なります。
一部の言語ではトランスクリプトや字幕の精度が十分でなかったり、そもそも機能が提供されていない場合があるため、リリース情報や公式ドキュメントを確認しておくと安心です。
社内で特定言語の会議が多い場合は、パイロット利用を行い、どの程度の精度で文字起こしされるかを事前に検証しておくと運用トラブルを減らせます。
トランスクリプト保存場所の確認手順
次に、実際に会議後の画面からトランスクリプト保存場所をたどる手順を具体的に見ていきます。
ここではTeamsアプリからの確認方法と、OneDriveやSharePointから直接探す方法の両方を押さえておきましょう。
会議チャットから確認する方法
会議が終了すると、Teamsのチャット一覧にその会議のスレッドが表示され、録画やトランスクリプトへのリンクが自動で投稿されます。
会議チャットを開き、上部またはメッセージ内に表示されている録画カードや「トランスクリプト」リンクをクリックすると、ブラウザまたはTeams内で動画プレーヤーが開きます。
そこからトランスクリプト表示をオンにしたり、ダウンロードやコピーなどの操作を行うことができます。
Teamsカレンダーから確認する方法
会議後にカレンダーからトランスクリプトを確認したい場合は、Teamsの「カレンダー」ビューを開き、該当の会議をクリックします。
会議詳細ウィンドウの中に「Recap」タブが表示されていれば、そこに録画やトランスクリプト、AI要約などがまとまって表示されます。
Recapタブの中にある録画カードから再生画面を開くことで、トランスクリプトと字幕を確認でき、必要に応じてコピーやダウンロードの操作も行えます。
OneDriveから直接確認する方法
非チャネル会議の場合は、ブラウザでOneDriveを開き、「自分のファイル」から「Recordings」フォルダに移動することで録画ファイルにアクセスできます。
目的のファイル名や日時を手がかりに会議録画を開くと、動画プレーヤー上でトランスクリプトの表示や編集が可能です。
共有アイコンや「アクセスの管理」メニューから、トランスクリプトを含む録画ファイルの共有範囲を細かく調整することもできます。
トランスクリプトを見失ったときの確認ポイント
代表的な確認ポイントを箇条書きでまとめておきます。
- 会議中にトランスクリプト機能がオンになっていたか
- 会議がチャネル会議か非チャネル会議か
- 会議チャットやRecapタブのリンクが残っているか
- OneDriveまたはSharePointのRecordingsフォルダを確認したか
- 管理者が録画やトランスクリプトを制限するポリシーを設定していないか
- 一定期間経過による自動削除やごみ箱移動が行われていないか
トランスクリプトの権限とセキュリティ
トランスクリプトは会議の内容がそのまま文字として残るため、保存場所だけでなくアクセス権や保持ポリシーも重要なポイントになります。
ここでは、誰が閲覧できるのか、どのように削除や保持が管理されるのかといった、運用面で押さえておきたい点を整理します。
閲覧できるユーザーの範囲
基本的に、録画とトランスクリプトの閲覧権限は、保存されているOneDriveまたはSharePointのファイル権限にそのまま依存します。
OneDriveに保存された場合は、録画ファイルの所有者が共有設定で指定したユーザーやグループのみがトランスクリプトを閲覧できます。
チャネル会議でSharePointに保存された場合は、該当チャネルのメンバー権限に従って閲覧できるユーザーが決まり、チーム外のユーザーは基本的にアクセスできません。
ダウンロードと編集の権限
録画とトランスクリプトのダウンロードや編集ができるかどうかも、OneDriveやSharePointの権限設定に連動します。
所有者や編集権限を持つユーザーは、トランスクリプト付きの動画をダウンロードしたり、字幕ファイルを編集してアップロードし直すことができます。
逆に閲覧権限のみのユーザーは、プレーヤー上でトランスクリプトを読むことはできても、ファイル自体を編集したりダウンロードしたりすることは制限される場合があります。
自動削除と保持ポリシー
組織の管理者は、Teamsの録画とトランスクリプトに対して「一定日数で自動的に期限切れにする」といったポリシーを設定できる場合があります。
このようなポリシーが有効になっていると、期限を過ぎた録画とトランスクリプトはOneDriveやSharePointのごみ箱に移動し、一定期間後には完全に削除されます。
コンプライアンスや情報ガバナンスの観点から、別途保持ポリシーや訴訟ホールドが設定されている場合は、ユーザーが削除したつもりでもバックエンドでは一定期間保持されることがあります。
社内ルールの確認の重要性
トランスクリプトには機密性の高い会議内容が含まれることが多いため、自社の情報セキュリティポリシーやTeamsの運用ルールを確認しておくことが重要です。
たとえば、外部参加者を含む会議ではトランスクリプトの共有範囲を絞る、特定の部署では録画やトランスクリプトを禁止するなど、運用レベルでの決めごとが設けられることがあります。
ユーザーとしては、「どの会議を録画し、どの会議でトランスクリプトを残すのか」を用途とリスクに応じて選び、必要に応じて管理者や情報システム部門に相談する姿勢が求められます。
Teamsトランスクリプトの保存場所を理解して活用する
Teamsのトランスクリプトは、会議の内容を後から振り返ったり、議事録作成の負担を減らしたりするうえで非常に便利な機能です。
一方で、会議の種類によってOneDriveかSharePointか保存場所が変わり、録画ファイルと一体化して保存されるという仕組みを理解していないと、「どこに行ったのか分からない」という状態に陥りがちです。
非チャネル会議ならOneDriveのRecordingsフォルダ、チャネル会議ならチャネルのSharePointサイト内のRecordingsフォルダ、そしてTeamsの会議チャットやRecapタブからのリンクという三つの入り口を押さえておけば、ほとんどのケースでトランスクリプトにたどり着けます。
あわせて、権限設定や自動削除ポリシーといった運用面も意識することで、必要な会議だけを適切に残しながら、セキュアにTeamsのトランスクリプトを活用していきましょう。
