Excelのバージョンを確認する5つの方法|WindowsとMacの違いと注意点まで一度に整理!

ノートパソコンでデータ分析をしながらメモを取る手元
Office

Excelのバージョンをすぐに確認できるようになるとサポート期限の管理やトラブル解決がスムーズになります。

この記事ではWindowsとMacそれぞれでExcelのバージョンを確認する具体的な手順と数字の読み方を整理します。

会社のパソコンでも自宅のパソコンでも同じ考え方で確認できるようにバージョンとエディションの違いも押さえます。

最後にサポート期限と互換性の観点から今使っているExcelを今後どう運用するかの判断材料もまとめます。

Excelのバージョンを確認する5つの方法

黒いノートパソコンを操作する男性の手元とデスク周り

まずは日常的によく使うシーンでExcelのバージョンを確認する代表的な五つの方法を整理します。

アカウント画面で確認する

もっとも一般的な方法はExcelを起動してアカウント画面からバージョン情報を確認するやり方です。

WindowsではExcelを開いて左上のファイルタブをクリックし一覧からアカウントまたはOfficeアカウントを選びます。

画面右側の製品情報のエリアにMicrosoft365やOffice2021などの製品名と共にバージョン番号やビルド番号が表示されます。

この画面では自分がサブスクリプション版なのか買い切り版なのかも一目で把握できます。

バージョン情報ダイアログから細かい数字を確認する

Excelのバージョン番号やビルド番号をより細かく把握したいときはバージョン情報ダイアログを開きます。

アカウント画面の製品情報付近にあるExcelのバージョン情報またはバージョン情報ボタンをクリックすると別ウインドウが開きます。

ここにはExcelのバージョン番号ビルド番号ライセンス情報や三十二ビット版か六十四ビット版かといった情報がまとめて表示されます。

サポートに問い合わせるときや不具合の情報と自分の環境を照合したいときはこの数字をそのまま伝えると話が早くなります。

Windowsの設定からインストール状況を確認する

Excelを起動できない場合はWindowsの設定からインストールされているOfficeのバージョンを確認できます。

Windows十一や十ではスタートメニューから設定を開きアプリのアプリと機能の一覧の中からMicrosoft365やOffice二〇二一などを探します。

該当の項目をクリックするとインストールされているバージョンや発行元が表示されおおよその世代やエディションを把握できます。

Excel単体ではなくOffice全体としてどの世代が入っているかを押さえたいときに便利な方法です。

  • Windowsの設定アプリから確認
  • アプリと機能の一覧でOfficeを探す
  • 世代やエディションをざっくり把握

Macのメニューバーからバージョンを確認する

MacではExcelを起動した状態で画面上部のメニューバーからバージョン情報を確認します。

アップルマークの右隣にあるExcelメニューをクリックしExcelについてまたはExcelのバージョン情報を選びます。

表示されるダイアログにExcelのバージョン番号とライセンスの種類が記載されておりここを見ればMac版の環境を把握できます。

Macではアカウント画面よりもこのメニューからの確認のほうが手順が少なく直感的です。

Microsoftアカウントからライセンスを確認する

パソコンの前にいないときでも自分のExcel環境を把握したい場合はMicrosoftアカウントのページからライセンスを確認できます。

ブラウザでMicrosoftアカウントにサインインしサービスとサブスクリプションのページを開くと利用中のMicrosoft365やOffice製品が一覧表示されます。

ここではインストール数やプラン名が中心ですが自分の契約がサブスクリプションなのか永続ライセンスなのかを整理するのに役立ちます。

パソコンの買い替えや新しい端末へのインストール計画を立てるときはこの情報も併せて確認しておくと安心です。

自分のExcelバージョンが重要になるシーン

白いノートパソコンとスマートフォンとノートが置かれたデスク

Excelのバージョンは単なる数字ではなく対応するOSやセキュリティレベルファイル互換性に直結します。

ここではどんな場面でバージョンを意識すると失敗が減るのかを整理します。

対応OSを確認したいとき

パソコンを買い替える前には今使っているExcelが新しいOSでも動作するかどうかを確認する必要があります。

特に古いOfficeをWindows十一に持ち越そうとしている場合はサポート対象かどうかを事前に把握しておきましょう。

代表的なOfficeバージョンとサポートされるOSの関係は概ね次のようなイメージになります。

Officeバージョン Microsoft365
主な対応OS Windows十一と十
買い切り版の例 Office二〇二四や二〇二一
旧バージョンの例 Office二〇一六や二〇一九
注意点 古いバージョンはサポート期限に注意

ファイル互換性を気にするとき

取引先や社内の別部署とExcelファイルをやり取りするときは相手のバージョンを意識するとトラブルを減らせます。

関数の対応状況や新しいグラフ機能は古いバージョンでは正しく表示されない場合があり事前に把握しておくと安心です。

特に動的配列関数や最新の関数を多用しているファイルは古いExcelで開かれると計算結果が崩れる可能性があります。

次のようなケースでは相手側のバージョンとのズレを意識して設計しましょう。

  • 最新関数を使った高度な集計表
  • マクロやVBAを含む業務ツール
  • グラフやスパークラインを多用した資料
  • 大量データを扱うピボットテーブル

トラブルシューティングを依頼するとき

動作不良や不具合の相談をするときはExcelのバージョンを具体的に伝えることでサポート側の対応が正確になります。

同じ現象でもExcel二〇一三とMicrosoft三六五では原因や既知の問題が異なるケースがあります。

問い合わせフォームや社内のヘルプデスクに依頼する際にはアカウント画面やバージョン情報に表示されている数字をメモしておきましょう。

スクリーンショットを添付できる場合は製品情報の画面を撮って送ると話がスムーズに進みます。

セキュリティリスクを把握したいとき

サポートが終了したOfficeを使い続けると新しい脆弱性に対する更新プログラムが提供されなくなります。

インターネットに接続する環境やメールの添付ファイルを頻繁に扱う環境では特にバージョンとサポート状況を意識する必要があります。

後半のセクションで紹介するサポート期限の早見表を参考に自分のExcelがどの位置にあるかを確認しておきましょう。

組織全体で古いバージョンを使っている場合は早めの移行計画を立てることが重要です。

Windows版Excelでバージョンを読み解くコツ

ノートパソコンを操作する手元とワイヤレスマウス

Windows版のExcelではアカウント画面に多くの情報が表示されるため何を見ればよいかを整理しておくと理解が早まります。

ここでは製品名やバージョン番号ビルド番号三十二ビット版か六十四ビット版かといった要素の読み方をまとめます。

製品名とエディションを見分ける

アカウント画面の製品情報にはMicrosoft三六五やOfficeホームアンドビジネス二〇二一などの製品名が表示されます。

ここを見ればサブスクリプション版か買い切り版かビジネス向けか個人向けかといった違いを把握できます。

代表的な表記のイメージを整理すると次のようになります。

表記例 Microsoft三六五Appsforbusiness
種別 サブスクリプション版
別の表記例 Officeホームアンドビジネス二〇二一
ライセンス 買い切り版
確認ポイント 更新タイミングと利用台数

バージョン番号とビルド番号の意味

製品名の下に表示されるバージョン番号とビルド番号は更新状況や不具合情報と照らし合わせるときに重要です。

通常はバージョン一六のような大きな番号とその後ろに点で区切られたビルド番号が並んで表示されます。

マイクロソフトのサポート情報では特定のビルド番号に対して不具合や修正内容が案内されることが多く数字をそのまま伝えると問題の切り分けがしやすくなります。

更新オプションから今すぐ更新を選ぶとこのビルド番号が新しいものに変わり最新の修正が取り込まれます。

  • バージョンは世代を示す数字
  • ビルドは更新の積み重ね
  • 不具合情報と照合するときに使用
  • 更新オプションで最新状態にできる

三十二ビット版か六十四ビット版かを確認する

アドインの導入や他システムとの連携ではExcelが三十二ビット版か六十四ビット版かが重要になる場合があります。

バージョン情報ダイアログの一番上の行にはExcelのバージョンと共に三十二ビットや六十四ビットといった表記が含まれています。

アドイン配布サイトなどでどちらのビット版に対応しているかが指定されている場合は事前にここを確認しておきましょう。

社内で複数のパソコンを運用している場合はビット数が混在しているケースもあるため導入前の確認が重要です。

更新オプションで最新状態を保つ

Windows版Excelではアカウント画面の更新オプションから手動で更新を実行できます。

最新状態でない場合は今すぐ更新を選ぶことでセキュリティ修正や機能改善がまとめて適用されます。

自動更新を無効にしている環境でも定期的にこの画面を開いて更新状況を確認する運用がおすすめです。

特にサポート期限が近づいている世代のOfficeでは更新をこまめに当てておくことが安全性の面で重要になります。

Mac版Excelやスマホ版でのバージョン確認のポイント

ノートパソコンの横に置かれたメガネと木製デスク

Macやスマホ版のExcelでも基本的な考え方は同じですが操作する場所やメニューの名前が少し異なります。

ここではMac特有のメニュー構成やモバイル版ならではの注意点を整理します。

Macでのバージョン情報の場所

Mac版Excelではアカウント画面よりもメニューバーからのバージョン確認が一般的です。

Excelを起動した状態で画面上部のExcelメニューからExcelについてまたはExcelのバージョン情報を選びます。

表示されたダイアログにバージョン番号やライセンス形態が記載されているためスクリーンショットを撮って保管しておくと便利です。

複数のMacでExcelを使っている場合はそれぞれのバージョン情報を比較すると更新状況の差も見えてきます。

Mac版Excelの更新手順

Mac版Excelを最新に保つにはOfficeアップデート用のアプリやヘルプメニューから更新を確認します。

メニューバーのヘルプから更新プログラムのチェックを選ぶと最新版かどうかの確認と自動更新の設定が行えます。

最新版ではない場合は今すぐ更新の操作でバージョンとビルド番号が新しいものに変わります。

自動更新をオンにしておくとExcelを含むOfficeアプリ全体がまとめて最新の状態に保たれます。

  • ヘルプメニューから更新を確認
  • 最新版でない場合は手動更新
  • 自動更新をオンにしておく
  • バージョンとビルドが一緒に更新

モバイル版Excelでバージョンを意識する場面

スマートフォンやタブレット版のExcelではアプリストア経由で常に最新に近い状態に保たれることが多いです。

それでも一部の機能や外部サービスとの連携ではモバイル版かどうかが影響するためバージョンだけでなくプラットフォームも意識しましょう。

アプリの詳細画面にはバージョン番号や最終更新日が表示されるので不具合が出たときに確認しておくと原因の切り分けに役立ちます。

パソコン版との機能差を意識しつつモバイル版は閲覧や簡単な編集中心で使うとトラブルを減らせます。

プラットフォーム iPhoneやAndroid
確認場所 アプリストアの詳細画面
表示情報 バージョン番号と更新日
主な用途 閲覧や軽い編集
注意点 一部機能は未対応

Excelバージョンとサポート期限・互換性の考え方

白いノートパソコンのキーボードと黒い画面

Excelのバージョンは見た目だけでなくサポート期限や使用できる機能の範囲にも直結します。

ここでは代表的なOfficeバージョンのサポート期限と古いバージョンを使い続けるリスク新しいバージョンへの切り替えタイミングを整理します。

代表的なOfficeバージョンのサポート期限

買い切り版のOfficeにはそれぞれサポート期限が設定されており期限を過ぎるとセキュリティ更新が提供されなくなります。

代表的なバージョンのライフサイクルをざっくり整理すると次のようなイメージになります。

細かい日付は公式情報で確認しつつおおよその世代感をつかんでおきましょう。

Office二〇一六 延長サポートは二〇二五年秋まで
Office二〇一九 延長サポートは二〇二五年秋まで
Office二〇二一 メインサポートは二〇二六年秋まで
Office二〇二四 メインサポートは二〇二九年秋まで
Microsoft三六五 契約が続く限り随時更新

古いバージョンを使い続けるリスク

サポート期限が過ぎたExcelを使い続けるとセキュリティ更新が提供されないため新しい脆弱性に弱くなります。

また新しい関数やグラフ機能が追加されても古いバージョンでは利用できずファイルの互換性トラブルが増える可能性があります。

業務で使うマクロや外部連携ツールも新しいOfficeに合わせて更新されることが多く古い環境ではサポート対象外になるケースが増えていきます。

次のようなリスクが気になり始めたらバージョンアップの検討時期と考えてよいでしょう。

  • セキュリティ更新が提供されない
  • 新機能や新関数が使えない
  • サポート対象外の環境が増える
  • ファイル互換性のトラブルが増える

新しいバージョンに切り替えるタイミング

Excelのバージョンアップはサポート期限の一年前から半年前の間に計画するのが現実的です。

社内のテンプレートやマクロをテストする期間を確保しつつユーザー教育やマニュアルの更新も同時に進められます。

買い切り版からMicrosoft三六五への移行を検討している場合はライセンスコストだけでなく常に最新機能を使えるメリットも含めて比較しましょう。

複数のパソコンやテレワーク環境で同じExcelを使いたい場合はサブスクリプション版のほうが管理しやすいケースも多いです。

Excelのバージョン確認で迷わないための要点

木製デスクでノートパソコンを操作する女性の手元

Excelのバージョンはアカウント画面やバージョン情報ダイアログMacのExcelメニューなどからいつでも確認できます。

数字そのものだけでなく製品名エディションビット数更新状況サポート期限といった周辺情報も合わせて理解しておくと判断がしやすくなります。

パソコンを買い替えるとき取引先とファイルをやり取りするときトラブルの相談をしたいときなど重要な場面では必ずバージョンを確認する習慣を付けておきましょう。

自分の環境を正しく把握しておけばExcelの運用はぐっと安定しセキュリティリスクや互換性トラブルを大きく減らすことができます。