突然「DNS_PROBE_FINISHED_NO_INTERNET」というエラー画面が表示されて、インターネットが使えずに困った経験はありませんか。
大切な作業中や急いで調べ物をしたいタイミングで、ネットにつながらなくなるのは非常にストレスを感じるものです。
このエラーの原因や対処法が分からず、何度も再起動や設定変更を繰り返している方も多いことでしょう。
本記事では、DNS_PROBE_FINISHED_NO_INTERNETが発生する根本的な原因や即効性のある対策から、再発予防のポイントまで分かりやすく解説します。
あなたのインターネット環境をすぐに回復させるためのヒントがきっと見つかりますので、ぜひ最後までご覧ください。
DNS_PROBE_FINISHED_NO_INTERNETエラーの根本原因と即効対策

DNS_PROBE_FINISHED_NO_INTERNETエラーは、インターネットに接続しようとした際に表示されることが多く、さまざまな原因が考えられます。
原因を的確に特定し、それぞれに適した対処を取ることで、素早く復旧できるケースがほとんどです。
以下で、主な原因とその対策方法について分かりやすく解説します。
インターネット接続の物理的な問題
まず確認すべきは、LANケーブルやWi-Fiの物理的な接続部分です。
パソコン・ルーター・モデム間のケーブルが抜けかけていたり、しっかり奥まで刺さっていないことがあります。
電源コードの抜けや、無線の距離・障害物による影響も見逃せません。
一度、下記の点を確認しましょう。
- LANケーブルや電源コードがしっかりと接続されているか
- 壁のモデムとルーターをつなぐケーブルが抜けていないか
- Wi-Fiの場合、端末が適切なSSIDに接続されているか
- 不必要なハブなどが間に入っていないか
無線LANルーターの一時的な不具合
無線LANルーターは、長期間稼働させていると内部が不安定になり、一時的な通信障害を起こすことがあります。
多くの場合、ルーターの電源を一度抜き、数十秒待ってから挿し直すことで症状が改善します。
また、複数の機器が同時に接続されている場合、一時的な帯域不足や負荷による不調も起こりがちです。
ルーターの再起動はトラブル時に簡単で効果的な対処法です。
PCやスマートフォンのネットワーク設定の不整合
パソコンやスマートフォンでネットワークの設定が正しくない場合も、DNS_PROBE_FINISHED_NO_INTERNETエラーの原因となります。
IPアドレスの自動取得が無効になっていたり、DNSの設定ミスが考えられます。
機器 | よくある設定ミス | 対処方法 |
---|---|---|
Windows PC | 手動でIP設定をしたまま放置している | ネットワーク設定画面から「自動取得」に戻す |
スマートフォン | 削除したWi-Fiの設定が残っている | 再設定・削除して再接続する |
ネットワーク設定の見直しや再起動で、正常に戻る場合が多いです。
DNSキャッシュの破損
パソコンやスマートフォンは、過去にアクセスしたウェブサイトの情報を一時的に保存(キャッシュ)しています。
このDNSキャッシュが壊れていると、正しくインターネットに接続できなくなることがあります。
Windowsなら「ipconfig /flushdns」、Macなら「dscacheutil -flushcache」などのコマンドでキャッシュをクリアできます。
ブラウザのキャッシュ削除も合わせて実行するのがおすすめです。
ネットワークアダプタドライバの障害
ネットワークアダプタのドライバが古かったり、ソフトウェアのアップデートの際に正常に動作しなくなるケースも見受けられます。
デバイスマネージャーからドライバの更新や再インストールで改善する場合があります。
適切なドライバであれば、通信が元通り復旧することがあります。
プロキシやVPN設定による通信遮断
会社や学校のネットワーク、あるいは個人で設定しているプロキシサーバやVPNが原因の場合もあります。
- ネットワーク設定内でプロキシの有効化/無効化を見直す
- VPNクライアントアプリが動作していないか確認する
- 一時的にプロキシやVPNをオフにして接続を試す
プロキシやVPNが正しく動作していない場合、エラーが発生しやすいので注意しましょう。
セキュリティソフトによるブロック
セキュリティソフトがネットワークへの接続をブロックしてしまい、DNS_PROBE_FINISHED_NO_INTERNETエラーにつながる場合があります。
ソフトのファイアウォール機能などが、特定の通信を遮断していないか確認しましょう。
一時的にセキュリティソフトを停止し、エラーが解消されるかテストする方法もあります。
DNSサーバ側の応答エラー
家庭や会社で設定されているDNSサーバ自体が正常に機能していない可能性も考えられます。
Google Public DNS(8.8.8.8や8.8.4.4)など、他のDNSサーバに変更してみると改善することがあります。
多発する場合は、契約しているインターネットプロバイダーに問い合わせるのも大切です。
いくつかのDNSサーバを試し、安定したものを選ぶとエラーが減少します。
DNS_PROBE_FINISHED_NO_INTERNETエラーの確認ポイント

DNS_PROBE_FINISHED_NO_INTERNETエラーが表示される場合、まずは原因をしっかりチェックすることが大切です。
エラーが出た状況や環境によって、解決方法も変わることがあります。
次にご紹介するポイントをひとつずつ確認しながら、問題箇所を特定しましょう。
接続しているネットワークの種類
エラーが発生した際は、まず自分がどのネットワークに接続しているかを確認しましょう。
Wi-Fiか有線LANか、またはモバイルデータ通信なのかによって、対処方法も異なる場合があります。
例えば、家庭用Wi-Fiの場合はルーターなどの通信機器再起動が効果的なことがあります。
下記のようなネットワーク接続方法をチェックしてみてください。
- 家庭の無線LAN(Wi-Fi)
- オフィスや公共のWi-Fiスポット
- 有線LAN
- スマートフォンのテザリングやモバイルデータ通信
ネットワークの種類によっては、設定や通信速度制限などが影響していることもあります。
一度ほかのネットワークに切り替えてみるのもおすすめです。
特定サイトのみ発生する状況
DNS_PROBE_FINISHED_NO_INTERNETエラーが、すべてのサイトでなく特定のサイトだけで発生するかは重要なポイントです。
もし一部のサイトだけでエラーが出る場合は、ネットワーク障害ではなくアクセス先の問題やDNS設定が原因かもしれません。
どのような状況でエラーが起きているかを整理しましょう。
現象 | 考えられる原因 |
---|---|
すべてのサイトで発生 | ネットワーク全体、ルーターやプロバイダー側の問題 |
一部のサイトのみで発生 | DNSキャッシュ不良、特定サイト側の障害、DNSサーバーの応答エラー |
エラーが出ているサイト・出ていないサイトをリストアップしてみるのもトラブルシューティングの役に立ちます。
複数端末での再現有無
同じエラーが自分の端末以外でも発生しているかどうかを確認しましょう。
ご家族や同僚など、同じネットワークを利用しているほかの端末でインターネットに問題ないかをチェックします。
複数の端末で同時にエラーが出る場合は、ネットワーク機器やプロバイダーに原因がある可能性が高いです。
一方で、自分のパソコンやスマホだけでエラーが発生する場合、端末側の設定やブラウザのキャッシュ・DNS設定が関係していることが多いです。
再現状況による考えられる対応方法は次の通りです。
- 複数端末全てで発生する:モデム・ルーターの再起動、契約しているプロバイダーの障害情報を確認
- 自分の端末だけで発生する:端末の再起動、DNS設定の見直し、ブラウザやアプリのリセット
周囲の端末も一緒に確認することで、トラブル解決にぐっと近づきます。
DNS_PROBE_FINISHED_NO_INTERNETエラーの再発予防策

DNS_PROBE_FINISHED_NO_INTERNETエラーが頻繁に発生すると、インターネットの利用がとても不便になります。
そこで、このエラーが再発しないように日頃からできる対策についてまとめました。
パソコンやスマートフォンに詳しくない方でも取り組みやすい方法を紹介します。
安定したDNSサーバの選択
DNSサーバとは、ウェブサイトの住所(ドメイン名)をIPアドレスに変換する役割を持った重要なシステムです。
もし使っているDNSサーバが不安定だと、インターネットの接続時にエラーが発生しやすくなります。
信頼性の高い公的DNSサーバを使用することで、多くのトラブルを未然に防げます。
代表的な安定したDNSサーバをいくつかご紹介します。
サービス名 | プライマリDNS | セカンダリDNS |
---|---|---|
Google Public DNS | 8.8.8.8 | 8.8.4.4 |
Cloudflare DNS | 1.1.1.1 | 1.0.0.1 |
OpenDNS | 208.67.222.222 | 208.67.220.220 |
設定方法は端末やルーターによって異なりますが、インターネット設定画面からDNSサーバのアドレスを手動で入力するだけで簡単に切り替えられます。
定期的な機器再起動
インターネット接続機器は、長時間連続で使用していると動作が不安定になることがあります。
とくに、Wi-Fiルーターやパソコン、スマートフォンなどはメモリがいっぱいになったり、キャッシュがたまることで通信トラブルを引き起こす原因になりがちです。
このため、次のようなタイミングで機器の再起動をおすすめします。
- 週に一度程度ルーターの電源を入れ直す
- パソコンやスマホをこまめにシャットダウン・再起動する
- インターネット接続が極端に遅くなった場合はすぐ再起動を試す
再起動することで、一時的な不具合が解消され、DNS_PROBE_FINISHED_NO_INTERNETエラーの予防につながります。
ネットワーク関連ソフトウェアの更新
ルーターや端末のファームウェア、ネットワークドライバーなど関連ソフトウェアを常に最新の状態に保つことも大切です。
古いバージョンのままだと、セキュリティ上の問題やバグが原因でDNSエラーが起きやすくなります。
アップデートの手順は機種ごとに異なりますが、通常は次のいずれかの方法で確認できます。
- ルーターの管理画面にアクセスし、ファームウェア更新を確認する
- パソコンやスマホの設定アプリで、システムやドライバーの更新状況を調べる
- メーカーの公式サイトで最新情報をチェックする
アップデート後は、再起動を行うことで正常に動作するか確認するとより安心です。
DNS_PROBE_FINISHED_NO_INTERNETエラー対応で注意すべきポイント

DNS_PROBE_FINISHED_NO_INTERNETというエラーは、インターネットに接続できない状態が原因で表示されます。
このエラーを解決するために様々な設定変更を行う場合には、いくつか注意すべきポイントがあります。
大切なデータを守りながら、トラブル解決に役立つ行動をすることが重要です。
重要データのバックアップ
設定変更やトラブル対応を行う前には、パソコンやスマートフォンなどに保存されている大切なデータのバックアップを取りましょう。
ネットワークの設定ミスや誤った操作によって、データの損失が発生する可能性があります。
写真や文書ファイルなど失って困る情報は、外付けハードディスクやクラウドサービスにこまめに保存しておきましょう。
- 必要なファイルを外部メディアやクラウドに保存する
- 定期的にバックアップ作業を習慣化する
- バックアップ先は複数用意して分散するよう意識する
設定変更前の現状メモ
DNSやネットワーク設定を変更する前には、現在の設定内容をメモしておくことをおすすめします。
もしも変更後に不具合が起きた場合でも、元の状態に戻すための手がかりになります。
次のような情報を書き留めておくと安心です。
項目 | 例 |
---|---|
IPアドレス設定 | 自動取得/固定値 |
DNSサーバー | プロバイダー指定/8.8.8.8など |
プロキシ設定 | 利用の有無 |
管理者権限の必要性
DNSやネットワーク関連の設定変更には、パソコンやルーターの管理者権限が必要な場合があります。
権限がないと一部の操作ができず、問題の解決が難しくなることがあります。
作業を始める前に、必要な権限があるかどうかを必ず確認しておきましょう。
DNS_PROBE_FINISHED_NO_INTERNETに直面した時に知っておきたいこと

DNS_PROBE_FINISHED_NO_INTERNETエラーが起こると、インターネットへの接続ができなくなりとても不便です。
このエラーは、主にパソコンやスマートフォンがインターネットに接続するための情報(DNS情報)を正常に取得できない場合に発生します。
一時的な通信不具合やWi-Fiルーターのトラブル、DNSサーバーの問題など、原因はいくつか考えられます。
ただ焦らなくても大丈夫です。
基本的な対処法を知っておくことで、多くの場合は自分で解決できることが多いので安心してください。
エラーが起きたときは、手順をひとつずつ確認しながら対応してみましょう。
それでも直らない場合は、インターネットサービスプロバイダやルーターのメーカーに相談することも大切です。
快適にネットを使うためには、エラーへの正しい理解と冷静な対応が大切です。