突然「ERR_CONNECTION_CLOSED」というエラーが表示されて、Webサイトにアクセスできずに困った経験はありませんか。
いつも使っているChromeで急に接続が遮断されると、仕事や調べ物が進まずとても不便ですよね。
このエラーはネットワークやブラウザのちょっとした問題が原因で発生することが多く、焦らず適切に対処すれば必ず解決できます。
本記事では、ERR_CONNECTION_CLOSEDの主な原因や具体的な解決手順、再発防止のために知っておきたいポイントまで、分かりやすく解説します。
今すぐできる対策から根本的な問題の見つけ方までご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
ERR_CONNECTION_CLOSEDを解決する具体的な手順

ERR_CONNECTION_CLOSEDのエラーが表示されたときは、ネットワークやブラウザの設定など、複数の要因が考えられます。
順番に対策を試してみることで、多くの場合このエラーを解消できます。
インターネット接続の確認
まずはインターネット接続自体に問題がないか確認しましょう。
他のサイトも表示できない場合や、動画・メールなど他のサービスも使えない場合は回線やプロバイダーに問題がある可能性があります。
ノートパソコンやスマートフォンなど、他のデバイスでインターネットが利用できるか試してみるのも有効です。
ルーターやモデムの再起動
インターネット接続に問題が見当たらない場合は、ルーターやモデムの不具合も疑ってみましょう。
一度電源を切り、30秒ほど待った後に再度電源を入れてみてください。
これにより一時的な通信障害やIPアドレスの問題が解消されることがあります。
DNSキャッシュのクリア
DNSキャッシュが古くなっているとサイトへの接続に失敗することがあります。
- Windowsの場合:「コマンドプロンプト」を開き、
ipconfig /flushdns
と入力して実行します。 - Macの場合:「ターミナル」で
sudo killall -HUP mDNSResponder
と入力して実行します。
これによりDNS情報がリセットされます。
ブラウザキャッシュの削除
ブラウザのキャッシュが原因で、ページが正常に表示できなくなることもあります。
Google Chromeの場合、画面右上のメニューから「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「閲覧履歴データの削除」と進み、「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れて削除します。
これによって古い情報がクリアされ、正常にアクセスできるようになる場合があります。
Chromeの拡張機能の無効化
利用しているChromeの拡張機能が原因でERR_CONNECTION_CLOSEDが発生するケースもあります。
全ての拡張機能を一度無効化し、その後一つずつ有効化して原因となる拡張機能を特定しましょう。
拡張機能 | 無効化方法 |
---|---|
広告ブロック | Chrome右上の「︙」→「拡張機能」からトグルをオフに |
ウイルス対策系 | 「拡張機能」画面で該当ソフトを無効化 |
パスワード管理 | 「拡張機能」から個別に無効化 |
ウイルス対策ソフトやファイアウォールの設定確認
セキュリティソフトやファイアウォールの設定が厳しすぎると、Webサイトへの接続を遮断される場合があります。
ERR_CONNECTION_CLOSEDが発生しているときは、一時的にウイルス対策ソフトやファイアウォールをオフにしてみて、問題が解消するか試してみましょう。
なお、インターネットを利用する際は必ず再びオンに戻してください。
VPNやプロキシ設定の見直し
VPNやプロキシサーバーを利用していると、接続先によってはERR_CONNECTION_CLOSEDが発生することがあります。
VPNやプロキシの設定を一時的にオフにすることで、エラーが解消されるか確認してみましょう。
業務でVPNやプロキシを利用している場合は、システム管理者にも相談すると良いでしょう。
Chromeのアップデート・再インストール
古いバージョンのChromeを使用していると、エラーや不具合の原因になります。
Chromeは自動で更新されますが、手動で「設定」→「Chromeについて」から最新バージョンであるかを確認しましょう。
最新版でも不具合が解消しない場合は、一度アンインストールして再インストールを試してみてください。
Chromeの設定リセット
設定の変更やカスタマイズが影響してエラーが発生する場合は、Chromeの設定をリセットしてみましょう。
「設定」→「リセットとクリーンアップ」→「設定を元の既定値に戻す」を選択することで、初期状態に戻すことができます。
これまでの個別設定や保存データが一部消去されるため、必要なものはバックアップしておくことをおすすめします。
マルウェアのスキャン実施
パソコンにマルウェアが感染していると、不審な通信やWebサイトの遮断が起こることがあります。
信頼できるウイルス対策ソフトを用いて全体をスキャンし、検出された場合は駆除しましょう。
定期的なスキャンを行うことで、こうしたトラブルを未然に防ぐことができます。
ERR_CONNECTION_CLOSED発生時に考えられる主な原因

ERR_CONNECTION_CLOSEDというエラーが表示されたときは、インターネット接続やパソコンの設定などいくつかの原因が考えられます。
どこに問題があるのかを切り分けながら対応することで、スムーズに解決につなげることができます。
ここでは主な要因について具体的にご紹介していきます。
ネットワーク機器の問題
ご家庭やオフィスで使っているルーターやモデムなどのネットワーク機器に不具合が発生すると、ERR_CONNECTION_CLOSEDのエラーが出ることがあります。
例えば、ルーターやモデムが長時間稼働していると動作が不安定になることがあります。
ネットワーク機器を再起動するだけで問題が解消するケースも多いため、まずは電源の入れ直しを試してみましょう。
また、機器自体が古くなっていたり、ケーブルがしっかり接続されていない場合にもエラーが起こることがあります。
DNS関連の不具合
インターネット上のアドレスを正しく読み込むにはDNS(ドメインネームシステム)が正常に動作している必要があります。
DNSサーバーの応答が悪い場合や、誤ったDNS設定になっている場合もERR_CONNECTION_CLOSEDの原因になります。
DNSの問題が疑われる場合、以下の方法が有効です。
- パソコンやスマホを再起動する
- DNSキャッシュをクリアする
- Google Public DNSなどの別のDNSサーバーに変更してみる
これらの対策を一度試してみてください。
キャッシュやCookieの影響
ブラウザに蓄積されたキャッシュやCookieが障害を引き起こすことがあります。
これらはウェブサイトの閲覧をスムーズにするためのものですが、時に古くなった情報が原因でアクセスエラーにつながります。
対策内容 | メリット | 注意点 |
---|---|---|
キャッシュの削除 | 不要なデータをリセットし、正常な表示が可能 | 初回表示が遅くなる場合がある |
Cookieの削除 | エラーの根本解決につながる | ログイン情報などが消えるので再入力が必要 |
これらの操作は簡単なので、まずは試してみると良いでしょう。
セキュリティソフトやファイアウォールの干渉
セキュリティソフトやファイアウォールは外部からの攻撃からパソコンを守る大切な役割があります。
しかし、設定によっては必要な通信まで遮断してしまい、ERR_CONNECTION_CLOSEDエラーが表示されてしまうことがあります。
一時的にセキュリティソフトを無効化してみて、エラーの原因かどうか確認するのも一つの方法です。
その場合は、作業後に必ずセキュリティソフトを元に戻すように注意しましょう。
拡張機能やプラグインの干渉
ブラウザにインストールしている拡張機能やプラグインの影響で、ERR_CONNECTION_CLOSEDが起きるケースもあります。
特に広告ブロッカーやセキュリティ系の拡張機能は通信内容に干渉することがあるため、エラー発生時は一旦無効化してみてください。
無効化後に問題が解消すれば、その拡張機能が原因と考えられます。
VPNやプロキシ利用による制限
VPNやプロキシを通してインターネットに接続している場合、通信経路で制限がかかってエラーが表示されることがあります。
通信速度が低下していたり、アクセスが制限されているサイトを利用しようとしたときに発生しやすい現象です。
VPNやプロキシを一時的にオフにして接続できるかどうかを確認してみましょう。
ERR_CONNECTION_CLOSEDが頻発する場合の追加対策

ERR_CONNECTION_CLOSEDのエラーが一度や二度ではなく、何度も発生する場合は、基本的な対処法だけでなく追加の対策も検討する必要があります。
繰り返し発生する場合、ネットワークや端末側に何らかの問題が起きている可能性が高まります。
下記の方法を順番に試すことで、問題の切り分けや改善につなげやすくなります。
ネットワーク設定のリセット
ネットワーク設定が乱れていると、ERR_CONNECTION_CLOSEDエラーが発生しやすくなります。
まず試したいのは、ネットワーク設定のリセットです。
以下は、Windowsの場合の手順例です。
- 設定画面から「ネットワークとインターネット」を選択する
- 「状態」をクリックし、「ネットワークリセット」を選ぶ
- 画面の案内に従いリセットを実行する
- パソコンを再起動する
Macの場合やご利用の端末によって手順が異なる場合がありますので、ご注意ください。
設定をリセットすると保存していたWi-Fi情報などは消えるため、再度接続設定が必要です。
これにより、一時的なネットワークトラブルや設定の競合が解消し、エラーの発生頻度が下がることがあります。
DNSサーバーの変更
ERR_CONNECTION_CLOSEDが続く場合、DNSサーバーとの通信に問題があるケースも多いです。
プロバイダーのデフォルトDNS以外に、Google Public DNSやCloudflare DNSなど信頼性の高い公開DNSサーバーに切り替えてみましょう。
DNSサーバー名 | プライマリアドレス | セカンダリアドレス |
---|---|---|
Google Public DNS | 8.8.8.8 | 8.8.4.4 |
Cloudflare DNS | 1.1.1.1 | 1.0.0.1 |
DNSサーバーの設定は、ネットワークのプロパティから手動で設定可能です。
設定方法はOSごとに異なりますので、「OS名 DNS変更」などで検索し、該当手順を確認してください。
DNSを切り替えた後は、念のためブラウザや端末を一度再起動しましょう。
これにより、接続エラーが解消するケースも少なくありません。
別ブラウザでの表示確認
ERR_CONNECTION_CLOSEDが特定のブラウザのみで発生する場合は、ブラウザ自体の問題や拡張機能、キャッシュが影響している可能性があります。
他のブラウザ(例:Google Chrome、Microsoft Edge、Mozilla Firefox、Safariなど)で同じサイトにアクセスしてみてください。
例えば、Chromeでエラーが出る場合、FirefoxやEdgeを使ってみて、現象が再現するかを比べてみましょう。
下記の点をチェックすると、問題の切り分けがしやすくなります。
- 全てのブラウザでエラーが出る場合はネットワークや端末の問題
- 特定のブラウザのみでエラーが出る場合はそのブラウザの設定や拡張機能の影響
また、ご利用中のブラウザが最新バージョンであるかもあわせてご確認ください。
必要に応じてキャッシュのクリアや拡張機能の無効化も試すと、改善する場合があります。
Chrome以外でERR_CONNECTION_CLOSEDが表示されるケースへの対応

ERR_CONNECTION_CLOSEDのエラーはChromeだけでなく、他のWebブラウザでも発生する場合があります。
この現象が起きた際には、使用しているブラウザやデバイス、OSを広く確認し、環境ごとの切り分けが重要です。
ここでは、Chrome以外で同様のエラーが起こった場合の確認方法や対処方法を紹介します。
他ブラウザでの発生状況確認
まず、エラーがChromeだけで発生しているのか、他のブラウザでも同じ現象が出るのかを確認しましょう。
主要なブラウザの例には以下のものがあります。
- Mozilla Firefox
- Microsoft Edge
- Safari
- Opera
- Brave
上記のいずれかでもERR_CONNECTION_CLOSEDや類似の接続エラーが表示されるかどうかテストしてください。
複数のブラウザで同じエラーが表示される場合、ネットワークや端末自体に問題がある可能性が高まります。
複数端末での再現確認
次に、同じネットワーク内の他の端末(PC、スマートフォン、タブレットなど)でも同じようにエラーが発生するか確認します。
端末ごとの発生状況を整理するため、下記のような表にまとめてみると分かりやすくなります。
端末名 | ブラウザ | エラー再現 |
---|---|---|
自宅PC | Firefox | あり |
スマートフォン | Safari | なし |
仕事用ノートPC | Chrome | あり |
このように端末ごとの結果を比較することで、ネットワークや端末、ブラウザいずれが原因か判断しやすくなります。
OSやデバイス特有の問題の切り分け
同じブラウザでも、使用しているOSやデバイスによってエラーが発生する場合があります。
以下のような流れで切り分けを進めてみましょう。
- 同じネットワーク内で、Windows、Mac、Android、iOSなど異なるOSで再現を確認する。
- 会社用PCや自宅の別の端末でもテストする。
- 可能であれば、友人や家族の端末を借りて発生有無を見てみる。
エラーが特定のOSや機種だけで発生する場合は、そのプラットフォーム特有の設定や制限(ファイアウォールやアンチウイルスソフトの動作など)が関係していることも考えられます。
切り分けの結果、OSやデバイスによってのみ現象が起こると判明した場合は、該当デバイスの設定見直しやOS固有のサポートページなども参考にしてみましょう。
ERR_CONNECTION_CLOSEDエラーを未然に防ぐための日常的な注意点

ERR_CONNECTION_CLOSEDエラーは突然発生することが多いですが、日頃からちょっとした対策を心がけることで予防することが可能です。
普段から自分のパソコン環境やネットワーク回りを意識して管理することで、不意のエラーを減らすことができます。
定期的なシステムとブラウザの更新
OSやブラウザには、定期的に新しいアップデートが配信されます。
これらの更新には、セキュリティ対策や既知の不具合修正が含まれているため、放置しているとエラーの原因となることがあります。
特にブラウザは、インターネット接続に直接関わるソフトウェアなので、こまめに最新バージョンに保ちましょう。
ソフトウェア | 推奨される更新頻度 | 主な理由 |
---|---|---|
Windows/Mac | 月1回以上 | システム全体の安定性向上 |
ブラウザ | 自動アップデート | セキュリティ対策と機能追加 |
アップデートの通知が出たら、できるだけ早く適用すると安心です。
不要な拡張機能の整理
ブラウザにインストールした拡張機能が原因で通信が遮断され、ERR_CONNECTION_CLOSEDエラーが出ることがあります。
長期間使っていない拡張機能や、開発元が不明なものは無効化または削除しましょう。
- 現在インストールされている拡張機能の一覧を確認する
- 不要だと感じるものを無効化、もしくは削除する
- 新しい拡張機能を追加する際は、信頼性をよく確認する
拡張機能を整理することで、ブラウザの動作も軽くなり、思わぬエラー防止にもつながります。
ネットワーク環境の保守
家庭やオフィスのネットワーク環境が不安定だと、ERR_CONNECTION_CLOSEDエラーが発生しやすくなります。
ルーターやモデムを定期的に再起動することで、インターネット接続のトラブルを予防できます。
また、ネットワーク機器の設置場所を見直したり、有線接続に切り替えるのも有効な方法です。
セキュリティや通信品質に不安がある場合は、契約しているプロバイダに相談するのも一つの選択肢です。
日常的に機器のランプや、接続速度を確認するだけでも、早期に問題を発見できます。
再発防止や根本的な解決のために考えるべきポイント

ERR_CONNECTION_CLOSEDの問題を根本的に解決するには、一時的な対処だけでなく同じトラブルが再発しないような工夫が重要です。
まず、インターネット接続環境を見直すことが基本となります。
家庭やオフィスでのルーターやモデムのファームウェアが古い場合、セキュリティや安定性の観点からも最新バージョンへのアップデートを心がけましょう。
また、パソコンやスマートフォン自体のOSやウェブブラウザの更新も重要です。
バージョンが古いままだと不具合が生じやすくなり、ERR_CONNECTION_CLOSEDエラーも発生しやすくなります。
次に、ウイルス対策ソフトやファイアウォールの設定を確認します。
特に新しいアプリケーションや拡張機能をインストールした際に制限設定が変更され、ネットワーク通信が遮断されるケースも多いためです。
設定に心当たりがある場合は、一度設定を見直し、不要な制限を解除したり例外設定を追加したりするとよいでしょう。
職場環境の場合、ネットワーク管理者へ相談し、必要なポートや通信の許可設定を依頼することも大切です。
さらに、利用しているプロバイダの情報も定期的に確認することをおすすめします。
プロバイダ側で大規模な通信障害や一時的な規制、設備のメンテナンスが行われている場合、利用者側で操作しても解消できないこともあります。
念のため、公式サイトやサポート窓口で障害情報を確認しましょう。