突然、「ERR_CONNECTION_REFUSED」というエラーが表示されて、ウェブサイトにアクセスできない経験はありませんか。
普段は何気なく使っているインターネットが突如つながらなくなると、焦りや不安を感じてしまうものです。
この問題はネットワークやブラウザの設定、さらにはサーバー側に原因があることも多く、一つずつ正しく対処することで解決できる場合がほとんどです。
この記事では「ERR_CONNECTION_REFUSED」が発生する主な原因と、すぐに試せる具体的な解決策をわかりやすく解説します。
あなたのネット環境を快適に保つヒントが満載ですので、ぜひ最後までご覧ください。
ERR_CONNECTION_REFUSEDが表示されるときの解決策

ERR_CONNECTION_REFUSEDのエラーは、インターネットに接続しようとした際に発生することが多く、アクセス先のウェブサイトやご自分のネットワーク環境に何らかの原因がある場合がほとんどです。
まずは焦らず、順番に対処方法を確認していくことが重要です。
以下では、一般的な対処法を詳しくご紹介します。
ウェブサイトの接続状況の確認
まずはアクセスしたいウェブサイト自体が正常に動作しているかを確認しましょう。
アクセス先のサーバーがダウンしている場合、こちらでいくら設定を変えても接続できません。
公式SNSやサーバー監視サイト(例:Down For Everyone Or Just Meなど)で対象サイトの稼働状況をチェックするのがおすすめです。
- 他のユーザーも同じエラーかどうか調べる
- サイト運営公式から障害情報が出ていないか探す
- 自分以外でもアクセスできない場合は時間を空けて再度試す
インターネット回線・Wi-Fiの状態確認
インターネットやWi-Fiの接続不良が原因の場合もあります。
他のサイトやサービスが利用できるか試してみてください。
もし全体的に接続が遅い、あるいは全く繋がらない場合はネットワーク機器やプロバイダ側に問題がある場合も考えられます。
スマートフォンのテザリングや他のWi-Fiに切り替えて、通信環境を確認するのも有効です。
ルーターやモデムの再起動
ネットワーク機器は長時間利用していると一時的なトラブルを起こす場合があります。
一度、ルーターやモデムの電源を切り、数十秒待ってから再度電源を入れてみましょう。
再起動によりネットワークの設定情報がリセットされ、問題が解消するケースも多いです。
ブラウザのキャッシュクリア
ウェブブラウザに保存されているキャッシュや一時ファイルが原因で接続エラーが発生することがあります。
以下の手順でキャッシュを削除してみましょう。
- ブラウザのメニューから「履歴」や「設定」を開く
- 「閲覧履歴データの削除」や「キャッシュの消去」を選択
- キャッシュやCookieにチェックを入れて削除する
削除した後、もう一度ウェブサイトへのアクセスをお試しください。
プロキシ設定の確認
パソコンやブラウザに設定されたプロキシサーバーが誤っていたり、無効になっている場合にもERR_CONNECTION_REFUSEDが起きやすくなります。
特に企業や学校のネットワークを利用している場合は、プロキシ設定を管理者と確認しましょう。
OS/ブラウザ | プロキシ設定確認先 |
---|---|
Windows10 | 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「プロキシ」 |
Mac | 「システム設定」→「ネットワーク」→「プロキシ」 |
Chrome | 「設定」→「詳細設定」→「システム」→「プロキシ設定を開く」 |
不要なプロキシ設定があれば無効化してください。
ファイアウォールやセキュリティソフトの一時停止
セキュリティ対策ソフトやファイアウォールが原因で通信が遮断されるケースがあります。
安全性を十分確認したうえで、一時的にファイアウォールやセキュリティソフトを停止し、エラーメッセージが消えるか確認してみましょう。
改善した場合は、ソフトの例外設定に該当のサイトを追加するのがおすすめです。
DNSキャッシュのリセット
DNSキャッシュが蓄積されると、古い情報により通信トラブルが発生することがあります。
コマンドプロンプトまたはターミナルで以下のコマンドを入力することで、DNSキャッシュのクリアが可能です。
Windowsの場合:「ipconfig /flushdns」
Macの場合:「sudo killall -HUP mDNSResponder」
実行後、ブラウザを再起動して再度アクセスを試してください。
DNSサーバーアドレスの変更
ご利用中のDNSサーバーが不安定な場合、Google Public DNSやCloudflareなど、他のDNSサーバーに変更してみる方法もあります。
設定方法はOSごとに異なりますので、ご自身の端末に合わせて設定してください。
変更後は一度ネットワーク接続を切り、再度つなぎ直すと効果が現れやすくなります。
ブラウザの拡張機能の無効化
ブラウザに導入している拡張機能が原因で通信に影響を及ぼしている場合があります。
一度すべての拡張機能を無効化し、問題が解消するか確認してみましょう。
その上で、問題がなければ一つずつ有効化していき、原因となる拡張機能を特定してください。
ブラウザの再インストール
上記すべての方法を試してもERR_CONNECTION_REFUSEDが解消しない場合、ブラウザ自体の不具合が疑われます。
現在使用しているブラウザを一度アンインストールし、最新版を改めてインストールすることで問題が改善する場合もあります。
再インストール前にはブックマークやパスワードのバックアップを忘れないようにしましょう。
ERR_CONNECTION_REFUSEDが発生する主な原因

ERR_CONNECTION_REFUSEDエラーは、インターネットに接続しようとした際に表示される代表的なトラブルのひとつです。
このエラーが起きると、Webページが表示されなくなったり、サービスにアクセスできなくなったりします。
発生の背景にはさまざまな原因が考えられるため、根本的な解決には原因ごとの対処が必要です。
ネットワーク機器の不調
インターネット接続の基本となるルーターやモデムが不調を起こしていると、ERR_CONNECTION_REFUSEDが表示されることがあります。
長時間稼働しているとネットワーク機器が一時的にフリーズしたり、通信が途切れる場合があります。
また、LANケーブルの断線や接続不良も原因となることがあります。
以下のような対策が有効です。
- ルーターやモデムの再起動を行う
- ケーブル類の緩みや断線を確認する
- 複数の端末で同じ症状が出るかチェックする
簡単なリセットやケーブルのつなぎ直しだけで解消するケースも多いので試してみましょう。
プロキシやVPNの影響
プロキシサーバーやVPNサービスを利用している場合、本来のインターネット接続経路が変更され、不適切な設定やサーバー側の不具合でERR_CONNECTION_REFUSEDが発生することがあります。
特に、業務で指定されたプロキシ設定を利用していたり、セキュリティ強化のためにVPNを使っている場合にこのエラーが出やすくなります。
環境 | 起こりやすい状況 | 対処法 |
---|---|---|
プロキシサーバー利用 | プロキシ設定ミス、サーバー障害 | 設定見直し、プロキシ一時解除 |
VPN接続 | VPNサーバー不調、設定誤り | VPN再接続、無効化で検証 |
設定画面でプロキシやVPNを一時的にオフにしてエラーが解消するか確認してみましょう。
セキュリティソフトの干渉
パソコンやスマートフォンにインストールされているウイルス対策ソフトやファイアウォールが、通信を遮断している場合にもERR_CONNECTION_REFUSEDが発生します。
新しく導入したソフトや設定変更を行った後からエラーが出るようになった場合は、セキュリティソフトが原因のことが多いです。
一時的にセキュリティソフトの機能をオフにして、問題のウェブページにアクセスできるかどうか試すのがおすすめです。
もしアクセスできる場合は、ソフトの設定から例外サイトの登録や通信許可の設定を検討しましょう。
DNS設定の誤り
DNSとは、Webサイトの名前(ドメイン)をIPアドレスに変換するシステムのことです。
パソコンやルーターのDNS設定が間違っていると、正しいサーバーに接続できずにERR_CONNECTION_REFUSEDエラーが出ることがあります。
DNSサーバーの不具合や応答遅延でも類似のエラーが発生します。
設定を「自動取得」に戻したり、Google Public DNS(8.8.8.8や8.8.4.4)など信頼できるDNSに変更することで改善する場合があります。
サーバー側の問題
アクセスしようとしているWebサイトやサービス自体が、一時的な障害やメンテナンス中によりERR_CONNECTION_REFUSEDを返すこともあります。
運営者側でファイアウォールの設定が誤っている場合や、過大なアクセスでサーバーがダウンしている場合も考えられます。
このような場合は、自分でできる対処法は限られています。
公式のSNSやステータスページで障害情報を確認したり、しばらく時間を置いてから再度アクセスするようにしましょう。
ブラウザごとのERR_CONNECTION_REFUSED表示例

ERR_CONNECTION_REFUSEDは、利用しているブラウザによって表示が少しずつ異なります。
お使いの環境によってメッセージや見た目も変わるため、どのブラウザを利用しているかによって対処方法なども若干違って見えることがあります。
以下に、代表的なブラウザごとの表示例をご紹介します。
Google Chrome
Google ChromeでERR_CONNECTION_REFUSEDが発生した場合、画面には「このサイトにアクセスできません」というメインメッセージが表示されます。
その下に「○○により接続を拒否されました」や「ERR_CONNECTION_REFUSED」という具体的なエラー番号が記載されます。
また、Chromeの場合は「以下のことをお試しください」として、いくつかの基本的な解決策も表示されるのが特徴です。
- インターネット接続を確認してください
- プロキシやファイアウォールの設定を確認してください
- ネットワーク診断ツールを使ってみてください
画面下部には「詳細」をクリックすると、さらに技術的な情報やサポート情報が展開されることもあります。
Mozilla Firefox
Mozilla Firefoxでは、ERR_CONNECTION_REFUSEDが起きると「接続が拒否されました」というメッセージがトップに表示されます。
画面には、「○○は接続を拒否しました」のように、より端的でシンプルな説明が添えられています。
また、FirefoxではChromeと異なり、英語表記で「The connection was refused when attempting to contact ○○」などと出る場合もあります。
参考までに、代表的な表示例を表にまとめます。
状況 | 表示例 |
---|---|
通常時 | 接続が拒否されました |
英語表記時 | The connection was refused when attempting to contact 〇〇 |
Firefoxの場合も、ブラウザによる自動診断を促すリンクや、再試行ボタンが表示されることがあります。
Microsoft Edge
Microsoft Edgeでは、Chromiumベースのため、Google Chromeに似たエラーメッセージが表示されます。
エラー内容として「このページにアクセスできません」や「ERR_CONNECTION_REFUSED」が大きく表示され、下部には推奨される対処方法がリストで案内されます。
特徴的なのは、Edgeの場合はMicrosoft独自のサポートリンクが表示されることがある点です。
よくある対処法は次の通りです。
- ネットワーク設定の確認
- ウイルス対策ソフトの一時停止
- ブラウザのキャッシュクリア
また、画面下部からフィードバック送信ボタンを押すことで、直接Microsoftに問題を報告できる機能も備わっています。
ERR_CONNECTION_REFUSEDで失敗する場合の追加対応策

ERR_CONNECTION_REFUSEDのエラーが表示されてしまい、基本的な対処法を試しても改善しない場合は、さらにいくつかの追加対応策を試してみることが大切です。
このエラーは、ネットワーク環境やサーバーの状態によっても発生することがあるため、以下の方法で広い視点から原因を特定していきましょう。
別デバイス・別回線でのアクセス
まずは、今使っているデバイスやインターネット回線を変更してアクセスを試してみましょう。
自分のパソコンやスマートフォン以外の端末を使い、同じウェブサイトに接続してみてください。
また、自宅のWi-Fi以外にモバイル回線や別のネットワークに接続してみるのも効果的です。
- スマートフォンのモバイルデータ通信に切り替える
- 他のWi-Fi環境(例えばカフェや職場のWi-Fi)を利用する
- 身近な人のデバイスを借りてアクセスを試す
これらの方法でアクセスできる場合は、ご自身の端末や回線に問題がある可能性が高いです。
逆にどのデバイスや回線からも接続できない場合は、ウェブサイト側やプロバイダー側に問題があることが考えられます。
ISP(インターネットプロバイダー)への問い合わせ
別のデバイスや回線でもアクセスできない場合は、お使いのインターネットプロバイダー(ISP)が原因の可能性もあります。
プロバイダー側で一時的な障害や制限が発生していることがあります。
ISPへアクセス障害が発生していないか確認したり、サポート窓口に問い合わせてみてください。
確認ポイント | 具体的な対応方法 |
---|---|
障害情報 | 公式サイトやSNSで障害情報を確認 |
ルーターのリセット | ルーターの電源を入れ直してみる |
サポートへ連絡 | カスタマーサポートに現状を伝える |
場合によってはプロバイダー側で復旧対応がなされるまで待つ必要があります。
複数のユーザーが同じ問題で困っていることもあるので、情報をこまめにチェックしておきましょう。
サーバー管理者への連絡
アクセスしようとしているウェブサイト自体の問題であるケースもあります。
この場合は、サーバーの管理者や運営者に直接連絡を取り、状況を確認しましょう。
サイトのお問い合わせフォームや、公式SNSアカウントなど、連絡手段がいくつか用意されていることも多いので試してみてください。
ウェブサイトのトラブルは、管理者も気付いていないことがあります。
具体的には以下の点を伝えると、状況がスムーズに伝わります。
- どのページでエラーが表示されたか
- どのタイミングで発生したか
- 試した対処法や環境(OS・ブラウザなど)
サーバー側のメンテナンスや障害が原因の場合は、対応完了までしばらく待つしかないこともあります。
管理者と連携することで、問題の解決が早まる場合もあるので、遠慮せず相談してみましょう。
快適なインターネット利用を続けるために心がけたいこと

ここまでERR_CONNECTION_REFUSEDの原因や対処法について説明してきましたが、日常的に快適なインターネット環境を維持するためには、普段の心がけも大切です。
まず、自宅や職場のネットワーク機器やブラウザ、セキュリティソフトをこまめにアップデートすることが、さまざまなトラブルの予防につながります。
また、Wi-Fiルーターやモデムの設置場所や接続状況を見直すことも、安定した通信を保つポイントです。
セキュリティ意識を高めることも重要です。不審なサイトへのアクセスや怪しいアプリのインストールを控えるだけでなく、パスワードの使い回しも避けましょう。
仮に何かトラブルが起きたときは、慌てずに一つひとつ対処法を試してみる余裕も大切です。普段から落ち着いて対処できるよう、今日ご紹介した内容を参考に、安心・快適なインターネット環境づくりを実践してみてください。