Excelで文字数をカウントする方法7パターン|LEN関数とLENB関数の便利テクで入力作業を効率化!

白いノートパソコンと卓上カレンダーと観葉植物
Office

Excelで文章や品番を管理していると「このセルは何文字あるのか」「全角と半角を分けて数えたい」といった場面がよくあります。

とくにWebフォームの文字数制限やシステムの桁数制限があるとき、Excelで文字数をカウントできるかどうかで作業効率が大きく変わります。

ここではExcelで文字数をカウントする代表的な方法と、LEN関数・LENB関数を組み合わせた応用テクニックを一通り整理します。

「とりあえずセルの文字数だけ知りたい」という初心者から、「全角と半角のバイト数まで管理したい」という実務担当者まで役立つ内容を順番に解説します。

Excelで文字数をカウントする方法7パターン

青いノートパソコンの上に置かれたスマートフォンとメモ帳とペン

まずはExcelで文字数をカウントするときに頻出する7つのパターンを押さえておくと、ほとんどのケースに対応できるようになります。

単一セルの文字数

もっとも基本的な文字数カウントは、単一セルの文字数を求める方法です。

セルA1の文字数を数えたいときは、任意のセルに「=LEN(A1)」と入力すると、そのセルに含まれる文字数が数値として表示されます。

LEN関数は日本語の全角文字も英数字の半角文字も、スペースや句読点も含めて「1文字」としてカウントします。

セルに何も入力されていない場合は0が返るため、空欄かどうかの簡単な目安として使うこともできます。

複数セルの文字数

文章が複数行に分かれている場合や、項目が縦に並んでいる場合は、複数セルの文字数を合計したいことがあります。

このときは「=SUMPRODUCT(LEN(A1:A10))」のようにSUMPRODUCT関数とLEN関数を組み合わせると、指定範囲の文字数を一気に合計できます。

単純に「=LEN(A1)+LEN(A2)+LEN(A3)」と足し算しても構いませんが、範囲が広い場合はSUMPRODUCTと組み合わせるほうが式がすっきりします。

行や列の追加にも柔軟に対応したい場合は、テーブル機能や構造化参照とあわせて使うとメンテナンス性が高まります。

全角半角を区別しないカウント

文章量の目安を知りたいだけであれば、全角と半角を区別せずに文字数をカウントできれば十分なケースが多くあります。

この場合は先ほどのLEN関数をそのまま利用するだけでよく、「=LEN(セル参照)」で全角と半角を問わない文字数が取得できます。

日本語や記号、スペース、改行もすべて1文字に数えられるため、ブログの下書きや資料の文字数確認などに向いています。

Wordなど別ソフトの文字数と比べると数え方が微妙に異なることもあるため、厳密な文字数制限がある場合は仕様を事前に確認しておきましょう。

全角半角を区別するカウント

システムに登録するコードや品番では「全角は2バイト、半角は1バイト」といったバイト数の制限が設けられていることがあります。

こうした場面では「=LENB(A1)」と入力してLENB関数を使うと、バイト数を基準にした文字数カウントが可能です。

LENB関数は半角を1、全角を2としてカウントするため、日本語や英数字が混在する文字列の長さをシステムの制限と整合させやすくなります。

フォームやデータベース側の仕様がバイト数基準なのか文字数基準なのかを確認し、LEN関数とLENB関数を使い分けることが重要です。

空白や改行を含めたカウント

ExcelのLEN関数とLENB関数は、空白や改行も文字としてカウントする仕様です。

たとえばセル内でAltキーとEnterキーで改行した場合、その改行コードも1文字として数えられるため、見た目より数字が多くなることがあります。

「行数は変えずに文字数だけ調整したい」といったときには、改行を含めた文字数になっていることを前提に、文章の長さを調整するとよいでしょう。

スペースの有無で文字数が変わるため、入力ルールで余分な空白を禁止したり、仕上げにTRIM関数で前後の空白を削除したりする運用も有効です。

特定文字のカウント

「セルの中に特定の文字がいくつ含まれているか」を数えたい場合は、LEN関数とSUBSTITUTE関数を組み合わせる方法が便利です。

代表的なパターンとして「=LEN(A1)-LEN(SUBSTITUTE(A1,"。",""))」と入力すると、セルA1に含まれる「。」の数だけを取り出せます。

これは特定の文字を空文字に置き換えたあとで文字数の差分をとることで、その文字が出現した回数を求めているイメージです。

カンマや特定の記号など、集計したい文字があるときに覚えておくと、テキスト分析の精度が一段上がります。

入力文字数の制限

入力時点で文字数を超えないように制御したい場合は、データの入力規則とLEN関数やLENB関数を組み合わせる方法が有効です。

たとえばA1セルに100文字までしか入力させたくないときは、入力規則で「ユーザー設定」を選び、「=LEN(A1)<=100」という数式を指定します。

バイト数基準で制限したいときは「=LENB(A1)<=20」のようにLENB関数を使えば、全角と半角を区別した長さ制御も可能です。

エラーメッセージもあわせて設定しておくと、ユーザーにとって分かりやすい入力フォームになります。

LEN関数の基本動作を理解する

白いノートパソコンで作業する女性の手元

LEN関数の仕組みを理解しておくと、文字数カウントの結果が想定と違うときに原因を切り分けやすくなります。

LEN関数の書式

LEN関数の書式は「=LEN(文字列)」とシンプルで、引数にはセル参照か直接入力した文字列を指定します。

たとえば「=LEN("こんにちは")」と入力すると5が返り、「=LEN(A1)」とするとA1セルに含まれる文字数が返されます。

数式バーでダブルクォーテーションの位置を間違えるとエラーになるため、文字列を直接指定するときは記号の打ち間違いに注意が必要です。

LEN関数が数える対象

LEN関数は通常の文字だけでなく、空白や記号、数字なども含めてセル内のすべての文字をカウントします。

  • 日本語の全角文字
  • 英数字や記号の半角文字
  • 全角スペースと半角スペース
  • 改行コード
  • 句読点やカンマなどの記号

見た目には分かりにくいスペースや改行もカウントされるため、入力者ごとに結果がばらつく場合は余分な空白の有無を確認すると原因が見えてきます。

表示形式と文字数の違い

日付や通貨などに表示形式を設定していると、画面の見た目とLEN関数の結果が一致しないことがあります。

Excelは内部的にはシリアル値や数値として保持しているため、書式だけで表示を変えているケースでは、元の値の文字数が返されます。

入力値 45493
表示形式 令和6年7月20日
画面の見た目 令和6年7月20日
LENの結果 5

表示されている文字をそのまま数えたい場合は、TEXT関数で文字列に変換したうえでLEN関数を使うなど、目的に応じた工夫が必要です。

LEN関数の利用場面

LEN関数は単なる文字数カウントだけでなく、他の関数と組み合わせることでさまざまな実務に応用できます。

  • 商品名や型番の長さのチェック
  • 入力フォームの文字数の事前確認
  • 文字列の右端や左端を切り出す前の準備
  • 文字数制限を超えたデータの抽出
  • 文章ボリュームの目安の把握

文字列関数の基礎として身につけておくと、IF関数やLEFT関数などと組み合わせた高度な処理の土台にもなります。

LENB関数でバイト数を管理する

青いノートパソコンの上に置かれたスマートフォンとメモ帳とペン

日本語を含むデータを外部システムに連携するときは、文字数ではなくバイト数で長さ制限が決まっていることも珍しくありません。

LENB関数の書式

LENB関数の書式は「=LENB(文字列)」で、LEN関数とほぼ同じ感覚で使えますが、返り値は文字数ではなくバイト数になります。

半角文字は1バイト、全角文字は2バイトとして数えられるため、同じ文字列でもLEN関数とLENB関数で結果が異なることがあります。

「=LENB("ABC")」は3、「=LENB("あい")」は4というように、データ容量のイメージで捉えると理解しやすくなります。

LEN関数との違い

LEN関数とLENB関数の違いを整理しておくと、どちらを使うべきか迷ったときの判断がスムーズになります。

項目 LEN関数
カウント基準 文字数
全角文字 1としてカウント
半角文字 1としてカウント
LENB関数の全角 2バイトとしてカウント
LENB関数の半角 1バイトとしてカウント

文章量の目安を知りたいならLEN関数、システムの桁数制限に合わせたいならLENB関数というように、目的に応じて使い分けるのが基本です。

バイト数制限への対応

アプリケーションやデータベース側で「1項目あたり40バイトまで」のように制限されている場合、LENB関数を用いた制御が効果的です。

たとえばバイト数が40を超えた場合にエラーを表示したいときは、入力規則で「=LENB(A1)<=40」という数式を指定します。

フィルタや条件付き書式と組み合わせれば、「=LENB(A1)>40」のような式で制限超過のセルだけをハイライトすることも可能です。

LENB関数の注意点

LENB関数を使うときは、文字コードや言語環境によってバイト数の扱いが変わる可能性がある点に注意が必要です。

  • バイト数はエンコード方式に依存する概念
  • 全角と半角の判定はOSと言語設定に依存
  • システムの仕様書とExcelの仕様を合わせて確認
  • 他のツールと結果がずれる可能性
  • 将来的な仕様変更への備え

重要なシステム連携では、Excelだけでなく実際のシステム側でも入力テストを行い、想定どおりの文字数制限になっているかを確認しておくことが安心につながります。

文字数カウントの応用テクニック

黒いノートパソコンでタイピングする男性の手元

LEN関数とLENB関数の基本が分かったら、他の関数と組み合わせて文字数カウントを応用することで、より実務に即した使い方ができるようになります。

空白を除いた文字数

文章の純粋な文字量だけを知りたい場合は、空白を除いた文字数をカウントする方法が役立ちます。

このときは「=LEN(SUBSTITUTE(A1," ",""))」とすれば半角スペースを除外した文字数、「=LEN(SUBSTITUTE(A1," ",""))」とすれば全角スペースを除外した文字数を求められます。

半角と全角の両方をまとめて除外したい場合は、SUBSTITUTE関数を入れ子にして両方の空白を削除したうえでLEN関数に渡します。

特定文字だけの個数

特定の記号や文字の出現回数を知りたいときは、先ほど触れたLEN関数とSUBSTITUTE関数の差分を使う方法が便利です。

「=LEN(A1)-LEN(SUBSTITUTE(A1,",",""))」と入力すると、セルA1に含まれるカンマの数が求められます。

元の文字列 りんご,みかん,バナナ
SUBSTITUTE後 りんごみかんバナナ
LENの差分 2
カウント対象 カンマの個数

同じ仕組みでハイフンやスラッシュなど、区切り記号の数を数えるときにも応用できます。

条件付きで文字数を集計する

特定の条件を満たすセルだけ文字数を合計したい場合は、IF関数とLEN関数を組み合わせて条件付き集計を行います。

たとえばB列に「完了」「未完了」といったステータスがあり、未完了だけの文字数を合計したいときは「=SUMPRODUCT((B1:B100="未完了")*LEN(A1:A100))」のような式が使えます。

  • 条件に一致する行のみを対象にする
  • 複数条件を掛け合わせられる
  • フィルタでは難しい集計にも対応
  • ダッシュボードやレポートに組み込みやすい

ステータス別の文章量を把握したいときや、担当者ごとの作業量を可視化したいときに役立つテクニックです。

関数一覧の早見表

ここまでに登場した文字数カウント関連の代表的な数式を、簡単な早見表として整理しておきます。

用途 代表的な数式
単一セルの文字数 =LEN(A1)
複数セルの合計文字数 =SUMPRODUCT(LEN(A1:A10))
バイト数の取得 =LENB(A1)
空白を除いた文字数 =LEN(SUBSTITUTE(A1," ",""))
特定文字の個数 =LEN(A1)-LEN(SUBSTITUTE(A1,",",""))

よく使う数式はテンプレートファイルにあらかじめ仕込んでおくと、日々の入力作業で都度思い出す手間が減らせます。

文字数制限ルールをExcelで運用する

木製デスクに置かれた閉じたノートパソコンとマグカップとランタン

文字数カウントのもう一歩先として、最初から制限を超えないように入力させる運用をExcelで実現しておくと、後工程の手戻りを大きく減らせます。

入力規則で文字数を制御する

もっともよく使われるのが、データの入力規則とLEN関数を組み合わせて文字数制限をかける方法です。

対象セルを選択し、「データ」タブの入力規則で「ユーザー設定」を選び、「=LEN(A1)<=50」のような式を指定すると、50文字を超える入力をブロックできます。

  • フォームの文字数制限を再現
  • メール件名などの長さ調整
  • 備考欄のボリューム管理
  • 入力ミスの抑制

エラーアラートに分かりやすいメッセージを設定しておくことで、利用者にとっても親切なシートになります。

バイト数制限を入力規則に反映する

システムの仕様書で「全角20文字まで」「40バイト以内」と指定されている場合は、LENB関数を使った入力規則にするのが安全です。

たとえば全角20文字分のバイト数制限をかけたい場合は、「=LENB(A1)<=40」という式を入力します。

制限内容 全角20文字以内
バイト数換算 40バイト以内
入力規則の数式 =LENB(A1)<=40
想定シナリオ 外部システムの項目長制限

ユーザーが半角英数字を混ぜて入力した場合でも、バイト数基準で制限できるため、システム側との整合性を取りやすくなります。

条件付き書式で超過セルを強調する

すでに入力されたデータの中から、文字数制限を超えているセルだけを一目で見つけたい場合は、条件付き書式を使います。

条件付き書式で「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選び、「=LEN(A1)>50」のように入力すると、50文字を超えるセルだけに色をつけることができます。

  • 超過データの可視化
  • 修正対象の優先順位づけ
  • 担当者へのフィードバック
  • 運用ルールの見直し材料

LENB関数に置き換えればバイト数基準でも同様のハイライトができるため、制限値に合わせて数式を調整してください。

テンプレート化して再利用する

文字数制限やバイト数制限を含んだ入力シートは、一度設計しておけばテンプレートとして何度も使い回すことができます。

項目ごとにLEN関数やLENB関数で文字数を表示する列を用意しておくと、入力者自身が制限までの残り文字数を意識しながら作業できるようになります。

項目名 商品説明
制限値 全角100文字
現在の文字数 =LEN(説明セル)
残り文字数 =100-LEN(説明セル)

こうしたテンプレートを部門内で共有しておくと、担当者が変わっても入力品質を一定以上に保ちやすくなります。

Excelで文字数カウントを使いこなすための要点

白いノートパソコンとスマートフォンとノートが置かれたデスク

Excelで文字数をカウントしたいときは、まずLEN関数で「文字数」を、LENB関数で「バイト数」を押さえ、目的に応じて使い分けることが重要です。

単一セルや複数セルの文字数取得だけでなく、SUBSTITUTE関数との組み合わせで特定文字の個数を求めたり、SUMPRODUCT関数で条件付き集計を行ったりすることで、実務に直結した分析がしやすくなります。

さらに入力規則や条件付き書式と組み合わせれば、制限値を超えないように事前に防ぐ運用もExcelだけで実現できます。

日々の入力やデータ整形の中で少しずつLEN関数とLENB関数を使っていくことで、文字列処理全般のスキルが自然と身につき、作業効率も大きく向上していきます。