パソコン作業中にウィンドウを全画面にして集中したいのに、全画面表示のショートカットが思い出せずにもたついた経験は誰にでもあります。
この記事では全画面表示のショートカットをWindowsとMacの両方で整理し、ブラウザや動画サービス、Officeソフトまで一気に使いこなせるようになるコツをまとめます。
よく使う場面や効かないときの原因もあわせておさえることで、画面表示のストレスを減らし作業効率をぐっと上げていきましょう。
全画面表示のショートカットを一気に覚える7つのコツ
最初のセクションでは全画面表示のショートカットを「覚え方」という視点で整理し、よく使うシーン別にイメージしやすくしていきます。
Windowsブラウザのフルスクリーン
WindowsパソコンでWebブラウザを全画面表示にするときの基本となるショートカットはファンクションキーのF11です。
ChromeやEdgeやFirefoxなど主要なブラウザではF11を押すたびに全画面表示と通常表示が切り替わるので、この動きをまず体で覚えてしまうと便利です。
ノートパソコンではF11に音量調整や輝度変更など別の機能が割り当てられていることがあり、その場合はFnキーとF11キーを同時に押す操作が必要なケースもあります。
ブラウザの全画面表示は縦長の記事を読むときやプレゼン資料を表示するときに特に使う機会が多いので、Windows環境では最優先で身につけたいショートカットと言えます。
Macアプリのフルスクリーン
Macでは多くのアプリケーションでControlキーとCommandキーとFキーを同時に押すことでフルスクリーン表示を開始したり終了したりできます。
画面左上の緑色ボタンをクリックしても似たような動作になりますが、ショートカットを使えばマウス操作なしで素早く切り替えられます。
ブラウザだけでなくFinderやテキストエディタなどにも同じショートカットが効くため、Macではこの組み合わせを覚えておくと多くのアプリで統一した感覚で操作できます。
トラックパッド派のユーザーでもキーボードだけでフルスクリーンを制御できるようになると、作業のリズムが途切れにくくなります。
YouTube動画のフルスクリーン
YouTubeで動画を視聴中に全画面に切り替えたい場合はFキーを押すだけでフルスクリーン表示に切り替わります。
もう一度Fキーを押すかEscキーを押すと全画面表示が解除されるため、マウスでアイコンを探す必要がありません。
ブラウザの全画面表示とは別のレイヤーでYouTube独自のフルスクリーンが動いているので、動画だけを大きくしたいときにはブラウザではなくYouTube側のショートカットを使うイメージを持つと混乱しにくくなります。
コメント欄を見ながら視聴したいときは通常表示に戻すなど、視聴スタイルに合わせてFキーとEscキーを使い分けると快適です。
PowerPointスライドショー
PowerPointで作成した資料を画面いっぱいに表示したいときはスライドショーのショートカットを覚えておくと素早くプレゼンを始められます。
一般的にはF5キーで先頭のスライドからスライドショーが開始され、ShiftキーとF5キーを同時に押すと現在選択中のスライドから開始できます。
スライドショー中はEscキーを押すことでいつでも終了できるため、全画面表示でプレゼンを行うときにはEscキーもセットで覚えておきたいキーです。
プロジェクターに映すときなど、開始直前に慌てないように実際の環境で何度か試しておくと安心感が高まります。
Excel作業画面の拡大
Excelで表を見やすくしたいときは全画面表示に近い状態をショートカットで呼び出すと作業領域を広げられます。
一部のバージョンではAltキーを押したあとにVキーとUキーを順に押すことで全画面表示モードに切り替えられ、メニューバーやリボンなどが非表示になります。
最近のバージョンでは完全な全画面が廃止されている場合もありますが、その場合でもCtrlキーとF1キーでリボンの表示と非表示を切り替えることで縦方向の作業スペースを確保できます。
画面が狭いノートパソコンで多くの行を扱うときにはリボンの表示を切り替えるだけでも体感的な作業効率が大きく変わります。
全画面表示と解除を一対で覚える
全画面表示のショートカットは開始と終了の操作が同じキーに割り当てられていることが多く、F11やControlキーとCommandキーとFキーなどは押すたびに切り替わるトグル動作になっています。
YouTubeのFキーのように開始と終了の両方を同じキーで扱える場合もあるため、全画面表示の入り方と同時に戻し方もセットで覚えるのが重要です。
Escキーは多くのアプリで全画面表示を解除する用途に使われているので、困ったらEscキーを押すという癖をつけておくと予期しない全画面表示でも落ち着いて対応できます。
開始と終了のペアを意識することで「戻し方が分からなくて焦る」という状況を避けられ、ショートカットを使う心理的ハードルも下がります。
ショートカットを定着させる工夫
全画面表示のショートカットを覚えるときは単にキーの組み合わせを暗記するのではなく、意味と紐付けて覚えると忘れにくくなります。
例えばYouTubeのFキーはFull Screenの頭文字であり、MacのControlキーとCommandキーとFキーも同じくフルスクリーンのFだと意識すると自然と記憶に残ります。
ブラウザのF11は習慣化するまで画面の端に小さくメモを貼っておき、一定期間は意識的にマウスではなくショートカットで全画面表示を切り替えるようにすると手が勝手に動くようになります。
よく使うショートカットだけを絞り込んで数週間集中的に使うことが、最終的には最小の負担で最大の効果につながります。
Windowsの全画面表示ショートカットの使い方
ここからはWindows環境に焦点を当てて、ブラウザやアプリで全画面表示を使いこなすためのショートカットや設定を整理します。
Windowsブラウザの基本操作
Windowsで使うChromeやEdgeやFirefoxなどのブラウザではF11キーが全画面表示の中心的なショートカットです。
F11を押すとタブバーやアドレスバーが隠れてページだけが画面いっぱいに表示され、もう一度F11を押すと元の表示に戻る動きがほとんど共通しています。
ブラウザごとに細かな表示の違いはありますが、F11というキーだけ覚えておけばほぼすべての主要ブラウザでフルスクリーンに切り替えられます。
頻繁にブラウザで資料を見せる仕事をしている場合は、この動作をプレゼン前のルーティンとして手早く行えるようにしておくと見栄えが良くなります。
| ブラウザ | Chrome |
|---|---|
| 全画面表示 | F11キー |
| 全画面解除 | F11キーまたはEscキー |
| EdgeやFirefox | 同じくF11キーで切り替え |
デスクトップ操作のショートカット
全画面表示を多用する場合はデスクトップ切り替えやウィンドウ最大化などのショートカットも合わせて覚えておくと、画面レイアウトを素早く整えられます。
Windowsキーと矢印キーの組み合わせでウィンドウを画面の左右や角にスナップできるため、全画面表示との使い分けで作業領域を柔軟に調整することが可能です。
ウィンドウを最大化するときはWindowsキーと上矢印キー、元に戻すときはWindowsキーと下矢印キーといった基本動作をマスターしておくと、全画面表示にしなくても十分な広さを確保できる場面が増えます。
- Windowsキーと矢印キーでウィンドウを配置
- Windowsキーと上矢印キーで最大化
- Windowsキーと下矢印キーで元のサイズに戻す
- AltキーとTabキーでアプリを切り替える
ノートPCでF11が効かない場合
ノートパソコンによってはF11キーが音量や明るさの調整に割り当てられており、そのまま押してもブラウザの全画面表示が起動しないことがあります。
その場合はFnキーとF11キーを同時に押す必要がある設定になっていることが多く、キーボードのアイコン表示や取扱説明書を確認すると使い方が分かります。
逆にファンクションキーを優先したい場合はBIOSやUEFIの設定でF1からF12までの挙動を切り替えられる機種もあるため、全画面表示を頻繁に使うなら設定変更も検討してみる価値があります。
自分のノートPCでF11がどのように動作しているか一度じっくり確認しておくと、仕事中に焦ってしまう場面を減らせます。
Macの全画面表示ショートカットの使い方
次にMac環境での全画面表示ショートカットを整理し、Safariなどのブラウザや一般的なアプリケーションで統一した感覚で操作できるようにします。
Macアプリ共通のフルスクリーン操作
Macの多くのアプリではControlキーとCommandキーとFキーを同時に押すことでフルスクリーン表示を開始したり終了したりできます。
このショートカットはSafariやChromeやFinderなど幅広いアプリケーションで使えるため、Macではまずこの組み合わせを覚えることが近道です。
画面上部のメニューバーとDockが隠れて一つのアプリが画面を占有する状態になるので、文章作成やコーディングなど集中したい作業に向いています。
| 対象 | 多くのMacアプリケーション |
|---|---|
| 全画面表示 | ControlキーとCommandキーとFキー |
| 全画面解除 | 同じショートカットまたはEscキー |
| 画面切り替え | Controlキーと矢印キーでデスクトップ移動 |
Safariでの全画面表示
SafariブラウザでもControlキーとCommandキーとFキーによるフルスクリーン表示が有効で、動画やWebアプリを集中して利用したいときに役立ちます。
ウィンドウ左上の緑色ボタンからでもフルスクリーンに切り替えられますが、キーボード操作だけで完結させたい場合はショートカットを習慣にすると効率的です。
フルスクリーン時には上部のタブバーが隠れるものの、画面上部にマウスカーソルを移動すると一時的に表示されるのでタブ切り替えも問題なく行えます。
ブラウザ作業が多い人ほどフルスクリーンと通常表示を何度も往復することになるため、このショートカットが体に染み込むと日々のストレスがかなり減ります。
Mission Controlと組み合わせた使い方
Macではフルスクリーンアプリが独立したデスクトップのように扱われるため、Mission Controlやデスクトップ切り替えのショートカットと組み合わせると画面管理が快適になります。
Controlキーと上矢印キーでMission Controlを呼び出し、複数のフルスクリーンアプリやデスクトップを視覚的に切り替えることができます。
Controlキーと左右の矢印キーで隣のデスクトップに移動できるので、フルスクリーン状態のアプリをいくつか並べて使うワークフローも実現可能です。
- Controlキーと上矢印キーでMission Controlを表示
- Controlキーと右矢印キーで次のデスクトップへ移動
- Controlキーと左矢印キーで前のデスクトップへ戻る
- フルスクリーンアプリごとに作業内容を分ける運用
ブラウザ全画面表示の活用方法
続いてブラウザや動画サービスでの全画面表示の活用方法を整理し、閲覧とプレゼンの両方の場面でスムーズに切り替えられるようにします。
ブラウザ閲覧での全画面活用
長文記事や縦に長いページを読むときはブラウザの全画面表示を使うことで視線移動が少なくなり内容に集中しやすくなります。
WindowsではF11キー、MacではControlキーとCommandキーとFキーがブラウザ全体のフルスクリーン切り替えの基本となります。
ZoomやTeamsなどWeb会議ツールをブラウザで使っている場合も同じショートカットが効くことが多く、発表資料を見せるときなどに画面を広く取るのに役立ちます。
- 長文記事を読むときに全画面にする
- Web会議中に資料を大きく表示する
- プレゼン前に余分なタブを閉じておく
- 全画面解除はEscキーかF11キーで素早く行う
動画サービスでのフルスクリーン視聴
YouTubeなどの動画サービスではブラウザの全画面表示だけでなく、プレーヤー自身のフルスクリーン機能をショートカットで呼び出すと快適に視聴できます。
YouTubeでは再生中にFキーを押すと動画プレーヤーが全画面になり、もう一度Fキーを押すかEscキーを押すと元のサイズに戻ります。
スペースバーで再生と一時停止を制御しつつFキーでフルスクリーンを切り替えると、キーボードだけで大半の操作を完結させることができます。
| サービス | YouTube |
|---|---|
| 全画面表示 | Fキーで切り替え |
| 全画面解除 | FキーまたはEscキー |
| 再生と一時停止 | スペースバーで制御 |
Chrome OSでの全画面操作
ChromebookなどのChrome OSでは全画面表示に専用キーが用意されており、キーボード上部の全画面表示キーを押すだけでフルスクリーンに切り替えられます。
全画面表示キーは通常F4の位置にあり、四角いアイコンと左右の矢印が描かれていることが多く、押すたびに全画面表示と通常表示が切り替わります。
ブラウザのズーム機能と組み合わせることで、文字の大きさと表示領域のバランスを最適化できるため、長時間のブラウジングでも目の負担を抑えやすくなります。
Chrome OSの環境ではこの専用キーを中心に覚えつつ、Ctrlキーとプラスキーやマイナスキーで拡大縮小を行うワークフローを作ると効率的です。
全画面表示ショートカットを日常作業に生かすポイント
全画面表示のショートカットは単体で覚えるだけでなく、解除方法やデスクトップ切り替えと組み合わせることで本当の力を発揮します。
WindowsではF11とWindowsキーと矢印キー、MacではControlキーとCommandキーとFキーとMission Control関連のショートカットをセットで習慣化すると画面管理のストレスが大きく減ります。
YouTubeやプレゼンソフトなどよく使うアプリごとに全画面表示と解除の組み合わせを書き出し、数週間だけ意識的に使い続けることで自然と手がショートカットを覚えてくれます。
一度身についた全画面表示のショートカットは仕事でも趣味でも長く役立つので、今日から少しずつ意識して使い始めることが作業効率アップへの近道です。
