スマホの画面に「低速充電中」と表示されてなかなか充電が進まず、急いでいるときに困った経験がある人は多いです。
この記事では、スマホの低速充電を解除する7つの具体的な対処法と、iPhoneとAndroidそれぞれで見直すべき設定や注意点を整理して解説します。
充電器やケーブルの選び方から、本体設定、バッテリー保護機能との付き合い方まで順番に理解すれば、多くのケースで充電速度の悩みは改善できます。
一方で、低速充電にはバッテリー寿命を守るという意味もあるため、どこまで解除するかのバランスも重要です。
原因ごとの対処法を押さえつつ、安全に素早く充電できる環境を整えていきましょう。
スマホの低速充電を解除する7つの対処法
まずは機種を問わず試せる、スマホの低速充電を解除するための基本的な対処法を7つに整理して紹介します。
どれか1つだけで劇的に改善する場合もあれば、複数を組み合わせてようやく本来の速度に戻るケースもあります。
上から順番に試していけば、原因の切り分けもしやすくなります。
ケーブルと充電器の規格を見直す
低速充電の原因として最も多いのが、出力の弱い充電器や劣化したケーブルを使っているケースです。
スマホ側が急速充電に対応していても、アダプターやケーブルが古い規格のままだと本来の速度は出ません。
iPhoneなら20W以上のUSB-C電源アダプタやMFi認証ケーブル、AndroidならPDや急速充電対応と記載された製品を選ぶのが基本です。
長く使っているケーブルは内部断線していることもあるので、別の新品ケーブルで試すだけでも改善することがよくあります。
コンセントから直接充電する
パソコンのUSBポートやUSBハブから充電している場合、そもそも供給できる電力が少なく低速充電になりがちです。
「急速充電に対応していないポート」で充電していると、どれだけ待っても体感速度は変わりません。
できるだけ壁のコンセントに挿したACアダプターから直接充電し、延長コードやハブを介さない配線を意識しましょう。
モバイルバッテリー使用時も、出力表記が低い端子を選んでいないか確認することが大切です。
スマホ本体の再起動を行う
一時的なソフトウェアの不具合や、バックグラウンドで暴走しているアプリが原因で低速充電になることもあります。
その場合は、スマホを一度電源オフにしてから再起動するだけで、充電速度が元に戻るケースが少なくありません。
再起動中は内部の一時データや動き続けていたプロセスが整理されるため、充電制御が正常な状態にリセットされます。
難しい操作は不要なので、低速充電が気になったときはまず最初に試したい手順です。
低電力モードや省電力設定をオフにする
バッテリー残量が少ない状態で自動的にオンになる低電力モードや省電力モードが、充電速度にも影響することがあります。
省電力モード中はCPU性能やバックグラウンド通信が制限される一方で、本体保護のために充電制御が慎重になりがちです。
設定アプリから「バッテリー」や「電池」の項目を開き、低電力モードやバッテリーセーバーがオンになっていないか確認してみましょう。
急いでフル充電したい場面では、一時的にこれらの設定をオフにすることで充電速度が改善する場合があります。
バッテリー保護機能や最適化充電を一時的に止める
最近のスマホには、バッテリーの劣化を抑えるために充電速度を自動で落とす「バッテリー保護機能」が標準で備わっています。
iPhoneの「最適化されたバッテリー充電」やAndroidの「バッテリー保護」「バッテリーケア」などが代表的な機能です。
これらは長時間同じ時間帯に充電しているときに80パーセント付近であえて低速充電に切り替えることがあります。
どうしてもすぐ満充電にしたい日だけ、設定画面から一時的にオフにして低速充電を解除するという使い方も可能です。
高温や低温の環境を避けて充電する
バッテリーは高温や低温に弱く、温度が極端になると安全のために充電速度を抑える仕組みが働きます。
夏場の車内や直射日光の当たる窓際、冬場の屋外などで充電していると、低速充電表示が出ることも珍しくありません。
充電中はケースを外し、風通しのよい室内などバッテリー温度が安定しやすい場所を選ぶのが理想的です。
本体が熱くなりすぎているときはいったんケーブルを抜き、温度が下がってから再開すると安全性も高まります。
それでも低速充電が続くときの判断基準
ここまでの対処を試しても低速充電が続く場合は、バッテリーや充電端子の故障が疑われます。
充電開始直後からまったく残量が増えない、充電中なのに電池残量が減っていくといった症状は要注意です。
別のコンセントや別のアダプターとケーブルの組み合わせでも同じ状態なら、本体側のトラブルの可能性が高くなります。
その際は早めにキャリアショップやメーカーサポート、修理店に相談し、バッテリー交換や点検を検討しましょう。
スマホが低速充電になる仕組みと主な原因
低速充電を解除する前に、なぜスマホがわざわざ充電を遅くするのかという仕組みを知っておくと対処が楽になります。
単なる不具合ではなく、バッテリー保護や安全性のために意図的に速度を落としているケースも多いからです。
ここでは、低速充電モードの概要と代表的な原因を整理しておきます。
低速充電モードとは何か
低速充電モードとは、通常よりも電流を絞ってゆっくり充電する動作モードの総称です。
バッテリーの発熱を抑えることで寿命を伸ばしたり、過充電のリスクを減らしたりする狙いがあります。
最近のスマホは使用状況を学習し、ユーザーが使い始める時間に合わせて途中まで低速充電に切り替えるよう設計されています。
そのため、夜間に枕元で充電しているときなどに、意図せず低速充電中の表示を見ることがあるのです。
- 発熱を抑えるための制御
- バッテリー寿命を伸ばす工夫
- 利用時間帯に合わせた学習機能
- 残量80パーセント前後での速度制御
充電器やケーブルの性能不足
充電器やケーブルが急速充電に対応していない場合、スマホ側は保護のために低速でしか充電しません。
特に安価な非純正製品や、古い規格のUSBアダプターでは必要な電力を安定して供給できないことがあります。
USBポートの出力が低いパソコンから充電している場合も同様で、仕様上どうしても充電速度に限界があります。
対応規格や出力ワット数を確認し、機種に合った充電器とケーブルを使うことが低速充電解除の大前提です。
バッテリー保護のための自動制御
リチウムイオンバッテリーは、満充電状態が長く続くと劣化が進みやすいという性質があります。
そのため各メーカーは、残量が高い状態で長時間充電を続けると自動的に速度を落とす仕組みを採用しています。
iPhoneの「最適化されたバッテリー充電」や、Androidの「バッテリー保護機能」はこの考え方に基づくものです。
低速充電は不便に感じますが、バッテリーを長持ちさせるという意味では理にかなった動きでもあります。
使用環境やアプリ負荷の影響
充電中にゲームや動画再生など負荷の高いアプリを使っていると、本体温度が上がり低速充電に切り替わることがあります。
モバイル通信やWi-Fiをフル活用している状態も発熱しやすく、結果的に充電速度の制御が厳しくなります。
また、夏の車内や冬の屋外など極端な温度環境では、バッテリー保護のために充電自体が一時停止する場合もあります。
低速充電中はできるだけ画面を消し、負荷の高いアプリを終了して本体の負荷を下げることが大切です。
iPhoneで低速充電を解除するときの設定手順
ここからは、iPhoneで低速充電を解除したいときに見直したい設定や手順を具体的に紹介します。
Apple公式が案内している内容を踏まえながら、急いでいるときだけ一時的に変更する使い方を意識するのがポイントです。
バッテリー保護機能を常にオフにしてしまうと寿命が縮みやすくなるため、状況に応じて賢く使い分けましょう。
推奨される充電器とケーブルの条件
iPhoneで低速充電に悩んでいる場合、まず見直したいのが充電器とケーブルの組み合わせです。
iPhone 8以降のモデルは急速充電に対応しているため、20W以上のUSB-C電源アダプタとUSB-C to Lightningケーブルの組み合わせが推奨されます。
非認証ケーブルや極端に古いアダプタを使用していると、本体が安全のために出力を絞り低速充電になることがあります。
純正品またはMFi認証ケーブルを選ぶことで、充電速度と安全性の両方を確保しやすくなります。
最適化されたバッテリー充電を一時的にオフにする
毎晩同じ時間帯に充電していると、iPhoneは利用パターンを学習して80パーセント以降を低速充電に切り替えます。
急いでフル充電したい日には、「最適化されたバッテリー充電」を一時的にオフにすることができます。
設定アプリから「バッテリー」へ進み、「バッテリーの状態と充電」の中にある最適化機能のオンオフを確認しましょう。
夜間だけ充電完了を遅らせるポップアップが出ている場合は、「明日まではオフにする」を選ぶと一時的に低速充電が解除されます。
低電力モードを解除する
バッテリー残量が少ない状態から充電すると、自動的に低電力モードがオンになっていることがあります。
低電力モード中はシステム全体が省エネ寄りに動作するため、間接的に充電速度にも影響が出る場合があります。
コントロールセンターや設定アプリの「バッテリー」から低電力モードをオフにし、通常動作に戻してから充電してみましょう。
ただし、残量が非常に少ない状態での長時間利用はバッテリーに負担がかかるため、解除後はなるべく画面を消して充電に専念させるのが理想です。
iPhoneで見直したい主な設定の早見表
どの設定をどこから開けばよいか分からなくなりがちな人のために、低速充電解除に関係する主な設定項目を一覧にしておきます。
下の表を見ながら順番に設定を開けば、ひと通りの確認を短時間で終えられます。
| 項目 | 操作内容の目安 |
|---|---|
| 最適化されたバッテリー充電 | 設定→バッテリー→バッテリーの状態と充電で一時的にオフ |
| 低電力モード | 設定→バッテリー、またはコントロールセンターからオフ |
| 使用している充電器 | 20W以上のUSB-C電源アダプタに変更 |
| ケーブルの状態 | 純正またはMFi認証の新品ケーブルに交換 |
| 充電環境 | 高温や低温を避け、ケースを外して充電 |
Androidで低速充電を解除するときの設定手順
Androidスマホも、充電器やケーブルだけでなく本体側の設定によって低速充電になることがあります。
メーカーごとにメニュー名は少しずつ異なりますが、見るべきポイントは共通している部分が多いです。
ここでは代表的な設定項目と、探すときのコツを紹介します。
充電器とケーブルの選び方
Androidスマホの多くはUSB-C端子を採用しており、PDやメーカー独自の急速充電規格に対応しています。
本体の仕様に合っていない充電器を使っていると、低速充電しかできない状態が続きます。
パッケージに記載されている出力ワット数や急速充電対応の有無を確認し、スマホの対応規格に合わせて選びましょう。
充電器とケーブルの両方が規格に合っている組み合わせをそろえることが、低速充電解除の第一歩です。
バッテリーセーバーや電力モードの解除
Androidでは「バッテリーセーバー」や「省電力モード」がオンになっていると、充電中の挙動にも影響します。
設定アプリから「バッテリー」または「電池」の項目を開き、バッテリーセーバーや省電力関連の機能が有効になっていないか確認しましょう。
急ぎで充電したいときだけオフにし、用事が済んだら再びオンに戻しておくとバッテリー寿命とのバランスが取りやすくなります。
極端に残量が少ない状態ではシステム側が制限をかけることもあるため、ある程度残量が増えるまで負荷の高い操作は控えると安心です。
バッテリー保護や最適化充電の設定
一部のAndroid機種には、満充電状態が長く続かないようにする「バッテリー保護」や「充電最適化」の機能があります。
これらの機能がオンになっていると、夜間などに80パーセント付近で低速充電になったり、充電完了が意図的に遅らされたりします。
設定アプリ内の「バッテリー」や「デバイスケア」などのメニューから、該当する機能を探してオンオフを切り替えてみましょう。
常にオフのままにするのではなく、旅行や外出前などどうしても急いで満充電したいときだけ一時的に解除するのがおすすめです。
メーカーごとの名称の違いと探し方
Androidではメーカーごとに同じ機能でも名称が異なるため、設定画面で迷いやすいのが難点です。
たとえば「バッテリーケア」「バッテリー保護」「充電最適化」「自動充電制御」など、似た名前で呼ばれていることがあります。
設定アプリの検索ボックスに「バッテリー」や「充電」と入力し、関連するメニューを一覧で表示すると目的の項目を見つけやすくなります。
どうしても分からない場合は、機種名と「低速充電」などのキーワードで公式サポート情報を調べると、より具体的な手順が確認できます。
モバイルバッテリーやPC充電で遅いときの対処ポイント
外出先ではモバイルバッテリーやパソコンからスマホを充電することも多く、そのときに低速充電が気になる人も少なくありません。
これらの電源は構造的に出力が制限されている場合が多く、どうしても家庭用コンセントほどの速度は期待できないことがあります。
それでも工夫次第で体感速度を改善することは可能です。
モバイルバッテリー側の出力を確認する
モバイルバッテリーには複数のUSBポートがあり、それぞれ最大出力が異なることがあります。
急速充電対応のポートを選んで接続しているか、製品の仕様や印字を確認してみましょう。
本体側が対応している規格と、モバイルバッテリー側の規格が合っていないと、低速充電になってしまうことが多いです。
容量だけでなく、対応出力や充電規格も含めてモバイルバッテリーを選ぶと失敗しにくくなります。
USBハブや延長ケーブルを避ける
PCのUSBポートやUSBハブを経由してスマホを充電すると、供給できる電力が分散されてさらに遅くなります。
延長ケーブルを挟むと電圧降下が大きくなり、結果として低速充電になってしまうこともあります。
どうしてもPCから充電する場合は、ハブを介さず本体のUSBポートに直接接続し、他の機器との同時充電を避けましょう。
それでも遅いと感じる場合は、やはりコンセントからの充電をメインにするのが現実的な解決策です。
安全に急速充電を使うための注意点
急速充電に対応したアダプターやモバイルバッテリーを使うと、低速充電から一気にストレスが減ります。
ただし、バッテリー温度が高い状態で高出力の充電を続けると、寿命の低下や故障のリスクが高まります。
急速充電を使うのは時間がないときに限定し、普段は通常速度に近い環境でゆっくり充電するという使い分けも検討しましょう。
安全性とバッテリー寿命、そして利便性のバランスを取りながら、自分の生活スタイルに合う充電方法を選ぶことが重要です。
低速充電を解除して快適にスマホを使うコツ
スマホの低速充電はイライラの原因になりがちですが、多くの場合は充電器やケーブル、本体設定や使用環境を見直すことで改善が期待できます。
特に、十分な出力の充電器と適切なケーブルを用意し、省電力モードやバッテリー保護機能の動きを理解しておくことが大きなポイントです。
一方で、低速充電はバッテリーを守るための仕組みでもあるため、常に解除し続けるのではなく、急いでいる場面だけ一時的にオフにする使い分けが現実的です。
この記事で紹介した対処法や設定の見直しを参考に、自分のスマホと充電環境に合ったベストなバランスを探してみてください。
低速充電の仕組みを理解しておけば、突然の表示にも慌てずに、安心してスマホを使い続けることができるはずです。

