ウェブサイトを閲覧中に「ページの自動転送設定が正しくありません」という表示に悩まされた経験はありませんか。
突然アクセスできなくなり、作業が中断されてしまうのはとてもストレスですよね。
このエラーが発生する原因や適切な対処法を知っておくことで、無駄な時間やトラブルを減らすことができます。
本記事では、「ページの自動転送設定が正しくありません」というエラーが起こる理由とその解決策、さらには再発防止のためのポイントまでをわかりやすく解説します。
エラー表示に困っている方は、ぜひ続きをご覧ください。
ページの自動転送設定が正しくない場合の対処法

ページの自動転送設定が正しくないと、サイトの閲覧や操作に支障が出てしまうことがあります。
原因を特定し、適切に対処することでスムーズに問題解消を目指しましょう。
Cookieの有効化
多くのウェブサイトはCookieを利用してユーザーの情報を管理しています。
ブラウザの設定でCookieが無効になっていると、リダイレクトが正しく動作しないことがあります。
ご利用中のブラウザの設定画面を開き、「Cookieを許可」に設定してください。
設定後はページを再読み込みして問題が解決するか確認しましょう。
ブラウザのキャッシュ・Cookieの削除
古いキャッシュやCookie情報が原因でページの自動転送がうまくいかないことがあります。
キャッシュやCookieを削除してから再度アクセスすることで、正しい情報でページが表示されるようになります。
- ブラウザの設定画面を開く
- 「閲覧履歴の消去」や「キャッシュとCookieの削除」を選ぶ
- 全体または該当期間のデータを削除する
削除後は再ログインが必要になる場合があるので注意してください。
リダイレクトの設定ミスの確認
ウェブサイトのサーバーやCMSでリダイレクト設定を誤っていると、意図しないページ遷移が発生します。
主な確認方法は下記の通りです。
確認ポイント | 対処方法 |
---|---|
.htaccessのrewriteルール | 記述ミスや意図しないループがないか見直す |
CMSのプラグイン設定 | リダイレクト先や条件が正しいか確認する |
JavaScriptのリダイレクト記述 | コードや発火条件に誤りがないかチェックする |
設定ミスが見つかった場合は修正し、反映後の挙動も確認しましょう。
HTTPSとHTTPのリダイレクトループの見直し
セキュリティ強化のためにHTTPSへ自動転送している場合、設定が複雑になりリダイレクトループが起きやすくなります。
「httpsからhttp」「httpからhttps」への転送設定が競合していないか、両方の設定内容を見直してください。
特に.htaccessの記述やサーバー側のリダイレクト設定にご注意ください。
二重転送やループが発生している場合は、シンプルな規則にまとめ直して対策しましょう。
プラグインやアドオンの影響確認
ブラウザに追加されているプラグインやアドオンが自動転送に干渉することがあります。
特に広告ブロックやセキュリティ系の拡張機能が影響しやすいので、一時的に無効化して動作を確認してください。
もし問題が解消される場合は、該当プラグインの設定や互換性を見直しましょう。
ブラウザの再起動
一時的な不具合やメモリ不足が原因で自動転送が正しく機能しないケースもあります。
すべてのブラウザウィンドウを閉じて、再起動してみましょう。
これだけで問題が改善する場合もあるので、まずは簡単な方法として試してみてください。
別のブラウザやデバイスでの動作検証
元のブラウザ以外でサイトにアクセスしてみることで、問題の切り分けができます。
別のブラウザや、別のパソコン・スマートフォンでも同じエラーが出る場合は、サイト側の設定に問題がある可能性が高いです。
逆に、他の環境では正常に表示される場合は利用中のブラウザやデバイスの設定を再度見直してください。
ページの自動転送設定が正しくない原因

ページの自動転送設定が正しく機能しない場合、いくつかの原因が考えられます。
ユーザーや管理者が気づきにくい点も多く、トラブル解決のためには原因を一つずつ確認することが重要です。
Cookieの拒否や無効化
ブラウザの設定でCookieが無効化されている場合、自動転送処理が正常に動作しないことがあります。
これは多くのサイトで認証やリダイレクト判定にCookieを活用しているためです。
例えば、ログインが必要なページでは、Cookieにログイン情報を保存して次ページへの自動転送を判断しています。
- ブラウザの設定でCookieを有効にしているか確認する
- セキュリティソフトや拡張機能によるCookieブロックを見直す
- プライベートモードやシークレットモードでの動作を確認してみる
上記のような点を確認することが、問題解決の第一歩となります。
サーバー側のリダイレクトルールの不備
サーバーで設定しているリダイレクトのルールが正しく構成されていない場合、自動転送が意図通りに働きません。
特に.htaccessファイルやサーバーの設定ミス、記述の誤りが原因となることが多いです。
主な原因 | 対策方法 |
---|---|
リダイレクトルールのタイプミス | ルールを再確認し、記述ミスを修正する |
優先順位の誤設定 | 複数ルールが重複していないか確認する |
HTTPステータスコードの設定ミス | 正しいステータスコード(301や302)を設定する |
リダイレクトを利用しているページは特に、サーバー設定段階で問題が起きやすいので注意しましょう。
HTTPS設定の不整合
ページの転送先や転送元でHTTPSとHTTPが混在している場合、うまく自動転送できないことがあります。
セキュリティの観点からも、HTTPSへの統一は重要です。
特定のブラウザやネットワーク設定でのみ発生するパターンもあり、転送時にセキュリティ警告が表示されることもあります。
常にWEBサイト全体をHTTPSで統一し、必要ならリダイレクト設定もHTTPSに合わせて確認しましょう。
プラグインまたは拡張機能の競合
CMSなどで導入しているプラグインや、ブラウザの拡張機能が競合し、自動転送が正しく実行できないケースも少なくありません。
特にリダイレクト関連の機能を持つプラグインを複数利用している場合、お互いの設定がぶつかってしまうことがあります。
プラグインや拡張機能の一覧を確認し、不要なものは停止もしくは削除してみましょう。
また、最新バージョンにアップデートすることで競合が解消されることもあります。
各主要ブラウザでの「ページの自動転送設定が正しくありません」表示例

「ページの自動転送設定が正しくありません」というエラーは、各主要ブラウザで異なる見た目や表現で表示されます。
ユーザーがどのブラウザを使っている場合でも、基本的な意味や発生原因は共通していますが、具体的な表示内容や案内には違いが存在します。
ここではGoogle Chrome、Mozilla Firefox、Microsoft Edgeの3つのブラウザの場合について、それぞれのエラー表示例を紹介します。
Google Chromeの場合
Google Chromeでは、「ページの自動転送設定が正しくありません」に関するエラーが発生した際、しばしば「このページは正しくリダイレクトされませんでした」や「このページではリダイレクトが繰り返し行われています」といったメッセージが表示されます。
この場合、ページが永久的に自動転送ループに陥っていることを示すエラーが画面中央に警告として現れます。
Chromeで表示される主なエラーメッセージを以下にまとめます。
- このページは正しくリダイレクトされませんでした
- ERR_TOO_MANY_REDIRECTS
- このウェブページにはリダイレクトが繰り返し発生しています
ユーザーは「詳細」ボタンや「リロード」ボタンを選択して操作を進めることができますが、根本的な転送設定の修正が必要です。
Mozilla Firefoxの場合
Mozilla Firefoxで「ページの自動転送設定が正しくありません」と関連するエラーが発生した際は、専用のエラーページが表示されます。
このエラーでは日本語の場合「ページの自動転送設定が正しくありませんでした」や「このページは正しくリダイレクトされませんでした」といったメッセージが画面に大きく表示されます。
加えて、詳細なエラー内容や推奨される対処方法が案内されることがあります。
主なエラーメッセージの表記例を表としてまとめると次のようになります。
エラー表示例 | 詳細メッセージ |
---|---|
ページの自動転送設定が正しくありませんでした | サーバがリダイレクト要求を処理できませんでした |
このページは正しくリダイレクトされませんでした | ページが自動的に別の場所へ転送され続けています |
リダイレクトループが検出されました | クッキーやサーバ設定を確認してください |
ユーザーには「再試行」ボタンや「詳細情報」リンクも表示され、状況に応じた対処を案内されています。
Microsoft Edgeの場合
Microsoft Edgeの場合もChromeと似たエラー表示になりますが、Microsoft独自のデザインや用語が使われています。
エラー発生時には「このページは適切にリダイレクトされませんでした」といったメッセージのほか、状況によって下記のような案内が示されることがあります。
- 「このページはリダイレクトが多すぎます」
- 「ページを開けませんでした。URLが何度も転送されています。」
- 「ERR_TOO_MANY_REDIRECTS」などのエラーコードの表示
ユーザーには「ページの更新」や「詳細情報を表示」などの選択肢が用意されており、問題解決の手がかりとなるヒントも併せて提供されています。
どの場合でも、根本的にはWebサイトの自動転送設定の見直しや、ブラウザのキャッシュ・Cookie削除が有効な対策となります。
サーバーで見直すべきリダイレクト設定

ページの自動転送(リダイレクト)設定が正しく行われていない場合、ユーザーがアクセスした際に意図しないページへ転送されたり、無限ループが発生したりすることがあります。
特にWebサイトの移転やSSL化、URLの統一時などにリダイレクト設定の見直しは重要です。
ここではサーバーごとに見直すべき代表的なリダイレクト設定について解説します。
.htaccessファイルの確認
Apacheサーバーを使用している場合、リダイレクト設定の多くは.htaccessファイルで管理されています。
各種リダイレクトが意図通りに動作しているか、このファイルを確認しましょう。
例えば、HTTPからHTTPSへのリダイレクトや、wwwあり・なしの統一を行うには以下のような記述が必要です。
目的 | 記述例 |
---|---|
HTTP→HTTPS | RewriteCond %{HTTPS} off RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L] |
wwwなし→wwwあり | RewriteCond %{HTTP_HOST} ^example\.com [NC] RewriteRule ^(.*)$ http://www.example.com/$1 [R=301,L] |
また、不要なリダイレクトが重複していないか、転送ループの原因となる記述がないかも注意深く見直してください。
Nginxのリダイレクト記述
Nginxを使用している場合は、サーバーの設定ファイル(nginx.confや各種site設定ファイル)でリダイレクトを制御します。
設定を見直す際には、以下のポイントをチェックしましょう。
- serverディレクティブでリダイレクト用のserver_nameが正しく設定されているか
- returnまたはrewriteディレクティブの使い方に誤りがないか
- 複数の設定が競合していないか
例えば、HTTPからHTTPSへのリダイレクトは次のような書き方になります。
server {
listen 80;
server_name example.com www.example.com;
return 301 https://$host$request_uri;
}
設定変更後は、Nginxの再起動やリロードも忘れずに行いましょう。
CMS(WordPress等)の設定確認
CMSを利用している場合、システム側でもリダイレクト設定が行われています。
特にWordPressではプラグインや本体機能による自動リダイレクトが原因で「ページの自動転送設定が正しくありません」というエラーが出ることがあります。
次の観点で確認してみてください。
- リダイレクト関連のプラグインが複数アクティブになっていないか
- WordPressアドレスとサイトアドレス(URL)が正しく一致しているか
- functions.phpなどでリダイレクト処理を追加していないか
- キャッシュの影響で古いリダイレクトが残っていないか
これらの見直しにより、サーバーやCMSで発生するリダイレクトの問題を解消できる可能性が高まります。
根本解決のために実施したい再発防止策

「ページの自動転送設定が正しくありません」というエラーを根本的に解決し、同じ問題を繰り返さないためには、日頃からの対策が重要です。
ここでは、再発防止のために企業やサイト運営者ができる実践的な方法についてご紹介します。
リダイレクト設定の定期点検
リダイレクトの設定に誤りや重複があると、ページの自動転送設定が正しくないというエラーが発生しやすくなります。
そのため、定期的にリダイレクトの設定状況を確認し、不要なリダイレクトや二重リダイレクトがないかをチェックしましょう。
- 定期的に.htaccessやサーバーのリダイレクト設定を確認する
- リダイレクトチェッカーなどのツールを活用する
- ページの移転やURL変更時には必ずテストを行う
また、社内で誰がリダイレクト設定を担当するのか、変更履歴をどう管理するのかといった運用ルールを整備するのも有効です。
SSL証明書の適切な運用
SSL証明書の期限切れや設定ミスもリダイレクトエラーの原因になります。
SSL証明書の発行日や有効期限、対象ドメインが正確であるか、常に管理画面で確認しましょう。
確認項目 | チェック頻度 | 担当者 |
---|---|---|
SSL証明書の有効期限 | 月1回 | システム担当 |
対象ドメインの正確性 | 設定変更時 | 管理者 |
証明書の自動更新設定 | 半年に1回 | システム担当 |
自動更新の設定やリマインダー機能を活用することで、証明書の失効によるトラブルも防ぎやすくなります。
ブラウザ・システムの最新化
使用しているブラウザやCMS、サーバーソフトウェアが古いバージョンのままだと、リダイレクトや自動転送の仕様に追いつけず、エラーが発生しやすくなります。
以下のような点に注意して最新の状態を保ちましょう。
- 主要なブラウザは常に最新版へアップデートする
- CMSやプラグインも定期的にバージョンアップを行う
- セキュリティパッチも迅速に適用する
これらの対応によって、不具合や新しい仕様に起因する自動転送エラーを未然に防ぐことができます。
「ページの自動転送設定が正しくありません」エラーを未然に防ぐために

ここまで解説してきたように、「ページの自動転送設定が正しくありません」というエラーは、サイトのリダイレクト設定のミスやURL指定の不備によって発生することが多いです。
このようなトラブルを避けるためには、転送設定を行う際に基本的なポイントを押さえておくことが重要です。
特に複数のリダイレクトルールが重複していないか、転送先のURLに誤りがないかを作業前後で必ず確認することを習慣にしましょう。
また、サーバーの設定変更時には、テスト環境で動作確認をしてから本番反映するなどの慎重な手順も推奨されます。
正しい知識と丁寧な作業を心がけることで、表示エラーのリスクをグッと減らすことができます。
最後まで確認や見直しを怠らず、ユーザーにとって快適なサイト運営を目指してください。