解凍ソフトのおすすめ8選|安全性と使いやすさで選ぶポイント!

ノートパソコンで作業中の手と電卓と観葉植物
ファイル

圧縮ファイルを開くたびにどの解凍ソフトを使うべきか迷っている人は少なくありません。

この記事では解凍ソフトのおすすめを中心に安全性や使いやすさの違いも整理しながら自分に合った一本を選べるように整理します。

WindowsだけでなくMacでも利用しやすい定番ツールや無料で商用利用できるソフトも紹介するので日常利用や仕事用の見直しにも役立ててください。

解凍ソフトのおすすめ8選

黒いノートパソコンでタイピングする男性の手元

ここでは日本で利用者が多く信頼性の高い解凍ソフトの中から特徴の異なるおすすめを八つ厳選し用途別に選びやすいように整理します。

7-Zip

7-Zipは高い圧縮率とオープンソースであることが特徴の無料解凍ソフトで世界中で広く利用されています。

7z形式に対応しており大容量ファイルを小さくまとめたい人や技術系の現場でよく圧縮ファイルを扱う人に向いています。

最近は脆弱性に対する修正も頻繁に行われているため公式サイトから最新版へこまめに更新しておくことが安全に使うためのポイントです。

ソフト名 7-Zip
対応OS Windows / Linux / macOS
料金 無料
商用利用 可能
特徴 高圧縮率とオープンソース
向いている用途 大容量ファイルの圧縮と解凍

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CubeICE

CubeICEは国産の解凍ソフトでMacで作成されたZIPなどでも文字化けしにくいことが大きな特徴です。

ZIPやRARだけでなくISOやDMGといったイメージファイルにも対応しているためさまざまな形式をまとめて扱いたい人に向いています。

無料版は広告を表示して収益化している仕組みですが有償版を選べば広告なしでより快適に利用できます。

ソフト名 CubeICE
対応OS Windows
料金 無料(一部有償版あり)
商用利用 可能
特徴 文字化け対策と豊富な形式対応
向いている用途 Windows環境での汎用利用

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Explzh

Explzhはエクスプローラー風の画面で書庫の中身を操作できる高機能な解凍ソフトです。

ドラッグアンドドロップや右クリックメニューから素早く圧縮と解凍ができるため大量のファイルを頻繁に扱う人でも作業を効率化できます。

AES暗号化ZIPやWindows Helloに対応したパスワード管理機能も備えておりセキュリティを重視する人にも向いています。

ソフト名 Explzh
対応OS Windows
料金 無料(寄付歓迎)
商用利用 可能
特徴 エクスプローラー連携と暗号化機能
向いている用途 業務利用とバックアップ作業

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Bandizip

Bandizipは軽快な動作と多くの圧縮形式への対応で人気のある解凍ソフトです。

Unicode対応により文字化けに強く分割圧縮や暗号化にも対応しているため写真や動画の共有ファイルをまとめて扱う場面でも活躍します。

無料版は広告付きですが機能は十分で有料版にアップグレードすると広告を消して細かい機能を追加できます。

ソフト名 Bandizip
対応OS Windows / macOS
料金 無料(一部有料版あり)
商用利用 無料版でも可能
特徴 高速処理と豊富な形式対応
向いている用途 日常利用とビジネス利用

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PeaZip

PeaZipはオープンソースで提供されているクロスプラットフォーム対応の解凍ソフトです。

WindowsとLinuxを中心に多くの環境で利用でき圧縮と解凍に加えてファイル分割や復号などのユーティリティ機能も充実しています。

ポータブル版も提供されているためインストールできない環境でUSBメモリから使いたい人にも便利です。

ソフト名 PeaZip
対応OS Windows / Linux / その他
料金 無料
商用利用 可能
特徴 オープンソースと多機能
向いている用途 技術職や上級ユーザー

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Lhaplus

Lhaplusは古くからある定番の解凍ソフトでシンプルな操作性と軽さが魅力です。

対応OSはやや古いバージョンに限られるもののLZHやZIPなどクラシックな形式を扱う場面では今も利用されています。

ACE形式の解凍で利用されるコンポーネントに脆弱性が報告されているためACEファイルの解凍には使わないなど用途を限定して安全に使う意識が必要です。

ソフト名 Lhaplus
対応OS 主に旧バージョンのWindows
料金 無料
商用利用 可能
特徴 軽量で定番
向いている用途 レガシーファイルの解凍

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The Unarchiver

The UnarchiverはMac向けに特化した無料の解凍ソフトで標準のアーカイブユーティリティより多くの形式に対応しています。

RARや7zなどWindowsでよく使われる形式も問題なく展開できるためMacユーザーがWindowsユーザーから受け取ったファイルを開くのに便利です。

Mac App Storeや公式サイトから簡単に入手できシンプルな操作で初心者でも迷いにくい設計になっています。

ソフト名 The Unarchiver
対応OS macOS
料金 無料
商用利用 可能
特徴 Mac標準より幅広い形式対応
向いている用途 Mac環境での普段使い

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WinRAR

WinRARはRAR形式の本家ツールとして知られる高機能な圧縮解凍ソフトで試用期間後も事実上継続利用できることから長年支持されています。

高度な分割圧縮や復旧レコード作成機能があるため大切なデータのバックアップ用途でも選ばれています。

近年はセキュリティ修正を含むアップデートが続いているため最新版に更新しておくことと未知のRARファイルを安易に開かないことが安全利用のコツです。

ソフト名 WinRAR
対応OS Windows
料金 試用期間後は有料
商用利用 ライセンス購入が必要
特徴 RAR形式の本家と高機能
向いている用途 バックアップと業務利用

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解凍ソフトの安全性

黒いノートパソコンと手帳とスマートフォンと観葉植物

解凍ソフトは便利な一方で悪意のある書庫ファイルやソフト本体の脆弱性を狙われることがあるため安全性の視点で選ぶことが重要です。

解凍ソフトのリスク

解凍ソフトはインターネットから入手したZIPやRARを直接扱うため不正な書庫ファイルを開くとマルウェアに感染するリスクがあります。

ソフト本体に脆弱性が残っていると細工された書庫を展開しただけで任意コード実行などの被害につながる可能性もあります。

利用者側でできる対策は信頼できるソフトを選びこまめにアップデートを行い不審な書庫を開かない運用を徹底することです。

リスクの種類 不正書庫ファイルの実行
影響 マルウェア感染や情報漏えい
対策の例 送信元の確認とウイルス対策
リスクの種類 ソフトの脆弱性悪用
影響 任意コード実行や権限悪用
対策の例 最新版への更新と不要機能の無効化

安全なダウンロード先

解凍ソフトを入手するときは公式サイトや信頼できる配布サイトだけを使うことが基本です。

検索結果の広告リンクや非公式ミラーサイトには改ざんされたインストーラーが紛れ込むこともあるため安易にクリックしないように注意します。

  • 公式サイトのURLを確認する
  • 配布元の運営会社や開発者名を確認する
  • 不要なバンドルソフトの有無を確認する
  • インストール時はカスタム設定を選ぶ

アップデートの重要性

解凍ソフトは自動更新機能が弱いものが多く利用者が意識して最新版をダウンロードし直す必要があります。

脆弱性は公開情報として報告されるまでタイムラグがあることも多いため数カ月以上更新していないソフトは一度バージョンを確認するのがおすすめです。

業務PCで利用している場合は資産管理ツールなどでバージョンを把握し計画的に更新する運用にしておくと安心です。

解凍ソフトの基本機能

黒いノートパソコンでタイピングする男性の手元

どの解凍ソフトを選ぶか迷ったときは対応形式や圧縮率といった基本機能の違いから整理すると比較しやすくなります。

対応形式

解凍ソフトはZIPやRARだけでなく7zやtarなど多くの形式に対応しており対応範囲が広いほど特殊なファイルで困りにくくなります。

日常的にはZIPさえ展開できれば足りる場面もありますが仕事で海外製ソフトやクラウドサービスから書庫を受け取るなら7zやtar系にも対応したソフトを選ぶと安心です。

代表的な形式 ZIP / RAR / 7z
用途の例 一般的な配布とバックアップ
その他の形式 tar / gz / bz2など
用途の例 開発現場やLinux系環境
イメージ形式 ISO / DMGなど
用途の例 ディスクイメージの展開

圧縮率

圧縮率は元のファイルサイズからどれだけ小さくできるかの指標で写真や動画など容量の大きなファイルでは特に重要になります。

7z形式やRAR形式はZIPより高い圧縮率を得られることが多い一方で展開できるソフトが限られる場合もあるため共有相手の環境も考慮して形式を選ぶことが大切です。

バックアップ用途では圧縮率だけでなく展開速度や復旧しやすさとのバランスも見て総合的に判断するのが現実的です。

パスワードと暗号化

解凍ソフトによってはAESなどの強力な暗号化方式に対応しており機密性の高い資料をやり取りするときのセキュリティ対策として有効です。

ただしパスワードを忘れると復元が難しいため管理方法も含めて運用を考えておく必要があります。

  • AES対応の暗号化ZIPを使う
  • パスワードは別経路で共有する
  • パスワードマネージャーで安全に保管する
  • 社内ルールに沿った強度で設定する

解凍ソフトの便利な使い方

青いノートパソコンの上に置かれたスマートフォンとメモ帳とペン

解凍ソフトはインストールして開くだけでなく日々の作業を効率化する便利な使い方を覚えておくと生産性が上がります。

右クリックメニュー

多くの解凍ソフトはエクスプローラーの右クリックメニューに項目を追加できファイル上で直接圧縮や解凍の操作が行えます。

書庫を指定フォルダーに即座に展開する項目や同名フォルダーを自動作成して展開する項目を活用すると階層管理が整理しやすくなります。

頻繁に使う項目だけを表示するように設定でカスタマイズしておけば誤操作も減り作業時間も短縮できます。

ドラッグアンドドロップ

ドラッグアンドドロップに対応した解凍ソフトなら書庫ファイルをウィンドウに放り込むだけで解凍できるため初心者でも直感的に操作できます。

逆にフォルダーやファイルをソフトのウィンドウへドラッグすることで新しい書庫を作成できるため圧縮作業のハードルも下がります。

  • 書庫をウィンドウへドラッグして解凍する
  • フォルダーをドラッグして新しい書庫を作成する
  • デスクトップ上のショートカットにドラッグする
  • よく使う保存先をお気に入りに登録する

トラブル時の対処

解凍中にエラーが出る場合は書庫ファイルの破損やパスワード違いだけでなくセキュリティソフトによるブロックが原因のこともあります。

原因を切り分けるには別の解凍ソフトで試してみたりファイルサイズやハッシュ値を配布元と照合したりする方法が有効です。

症状 展開途中でエラーになる
考えられる原因 書庫ファイルの破損
対処の例 再ダウンロードや別ソフトで試す
症状 パスワードエラーが繰り返し出る
考えられる原因 入力ミスや誤った共有情報
対処の例 配布元へパスワードの再確認を依頼する

パソコン環境別の解凍ソフト

白いノートパソコンとコーヒーとスマートフォンとノート

使っているOSや利用シーンによって相性の良い解凍ソフトは変わるため環境別に候補を整理しておくと選びやすくなります。

Windows向け

Windows環境では7-ZipやCubeICEなど無料で十分な機能を備えた解凍ソフトを中心に選ぶとコストを抑えつつ快適に運用できます。

業務用途で暗号化やバックアップ機能まで活用したい場合はExplzhやWinRARのような高機能ソフトを組み合わせて使うと柔軟です。

主な候補 7-Zip / CubeICE
特徴 無料で高機能
業務向け候補 Explzh / WinRAR
特徴 暗号化やバックアップに強い

Mac向け

Macでは標準のアーカイブユーティリティに加えてThe Unarchiverを入れておくとほとんどの形式に対応できるようになります。

WindowsユーザーからRARや7zで受け取ることが多い場合や古いアーカイブ形式を扱う必要がある場合は特に導入しておく価値があります。

  • App StoreからThe Unarchiverを導入する
  • 標準アプリで開けない書庫はThe Unarchiverで開く
  • 必要に応じて他のユーティリティも併用する

職場での利用

職場で解凍ソフトを導入する場合は無料か有料かだけでなくライセンス条件やサポート体制も確認する必要があります。

個人利用は無料でも商用利用には有償ライセンスが必要なソフトもあるため社内ルールに合わせて選び情報システム部門と相談しながら標準ツールを決めるとトラブルを防げます。

また複数の解凍ソフトを混在させると問い合わせ対応が複雑になるため職場では候補を絞って展開することが現実的です。

解凍ソフト選びの総括

ノートパソコンで作業中の手と電卓と観葉植物

解凍ソフトのおすすめは利用環境や目的によって変わりますが無料で高機能な7-ZipやCubeICEを軸にしつつ必要に応じてExplzhやWinRARなどを組み合わせると多くの場面をカバーできます。

同時に安全性を確保するためには公式サイトから入手し最新版へこまめに更新することと不審な書庫ファイルを開かない運用ルールを整えることが欠かせません。

自分のパソコン環境と利用シーンを整理し今回紹介したポイントを参考にしながら解凍ソフトのおすすめ候補の中から一番相性の良い一本を選んでください。