Microsoft Teamsで会議を録画したあとに、自分のパソコンへ動画ファイルを保存したくなる場面は多くあります。
しかし録画の保存場所やダウンロード権限の仕組みを理解していないと、必要なときにファイルを取り出せずに困ってしまいます。
ここではTeams録画をダウンロードする具体的な手順とあわせて、保存先や権限、有効期限のルールまでまとめて解説します。
Teams録画をダウンロードする方法7ステップ
このセクションではTeams録画をパソコンに保存するまでの流れを、初めての人でも迷いにくい7つのステップに整理します。
会議チャットから録画を開くパターンと、OneDriveやSharePointから直接ダウンロードするパターンの両方を確認していきます。
会議録画の保存場所を理解する
Teams会議の録画は、通常の会議であればOneDriveのRecordingsフォルダに、チャネル会議であればチームのSharePointサイトに保存されます。
どこに保存されるかを把握しておくと、後からTeams録画をダウンロードするときに迷いにくくなります。
会議チャットから録画を見つける
会議が終わると、会議チャットのタイムラインに録画へのリンクやサムネイルが自動で表示されます。
Teamsの左側メニューから該当会議のチャットを開き、録画が表示されているメッセージを探します。
Teamsチャットから録画を開く
会議チャット内の録画サムネイルやタイトルをクリックすると、ブラウザまたはTeams内で動画プレーヤーが開きます。
録画の右上や動画のメニューの中にあるその他のオプションボタンから、ダウンロードに進むことができます。
OneDriveから録画ファイルを探す
プライベート会議の録画ファイルは、通常は開催者のOneDriveにあるRecordingsフォルダに保存されています。
TeamsやブラウザからOneDriveを開き、自分のファイルの中のRecordingsフォルダを開いて該当する録画ファイルを探します。
SharePointからチャネル会議の録画を開く
チームのチャネルで行った会議の録画は、そのチームのSharePointサイト内のドキュメントライブラリに保存されます。
TeamsのチャネルのファイルタブからSharePointを開き、Recordingsなどのフォルダをたどって目的の録画ファイルを表示します。
録画ファイルをダウンロードする
OneDriveやSharePointで録画ファイルを選択し、メニューの中にあるダウンロードをクリックするとパソコンへの保存が始まります。
大きなファイルの場合はダウンロードに時間がかかるため、通信環境の良い場所で行うと安心です。
モバイルアプリでの保存に注意する
スマートフォンやタブレットのTeamsアプリからは、環境によっては直接Teams録画をダウンロードできないことがあります。
その場合はいったんブラウザでOneDriveやSharePointを開き、そこからダウンロードする方法を試すとよいでしょう。
Teams録画の保存先の基礎
ここではTeams録画がどこに保存されるのかと、保存先ごとにどのような違いがあるのかを整理します。
保存場所の仕組みを理解しておくと、ダウンロードだけでなく共有や権限の設定もしやすくなります。
OneDrive保存の特徴
プライベート会議やチャネル以外の会議の録画は、原則として開催者のOneDrive上のRecordingsフォルダに保存されます。
OneDrive保存の場合は、主に開催者が録画の所有者となり、共有リンクの設定やアクセス権限の変更を柔軟に行うことができます。
- 保存場所の例：自分のファイル＞Recordings
- 所有者：会議の開催者
- 共有方法：リンクのコピーやユーザー指定
- アクセス権限：表示のみや編集可などを選択
SharePoint保存の特徴
チームのチャネルで行った会議の録画は、そのチームのSharePointサイト内のドキュメントライブラリに保存されます。
SharePoint保存の場合は、チームのメンバー全体で録画を管理するイメージになり、チャネルのファイルタブからアクセスできます。
ダウンロード可能なユーザー
誰がTeams録画をダウンロードできるかは、会議の種類や組織のポリシーによって変わります。
おおまかな違いを理解しておくと、ダウンロードできない理由の切り分けがしやすくなります。
| 会議種類 | プライベート会議 |
|---|---|
| 保存先 | 開催者のOneDrive |
| 主なダウンロード権限 | 開催者や共同開催者など |
| 別の参加者の扱い | 所有者から権限付与が必要 |
| チャネル会議の場合 | チームのSharePointに保存 |
| チャネルメンバー | 権限設定次第でダウンロード可能 |
Teams録画の有効期限のルール
Teams録画は保存さえできればずっと残るわけではなく、組織の設定によって有効期限が決められている場合があります。
ここでは有効期限やストレージの制限がダウンロードにどう影響するのかを確認しておきます。
有効期限付きリンクを意識する
録画ファイル自体には有効期限が設定されていて、一定期間を過ぎると自動的に削除やごみ箱への移動が行われる環境もあります。
会議録画の詳細画面に表示される期限や、OneDriveやSharePointのリンク設定画面にある有効期限の項目を確認する習慣を持つと安全です。
長時間録画とファイルサイズ
会議時間が長くなると録画ファイルの容量も大きくなり、ダウンロードやアップロードに必要な時間が増えます。
長時間の研修やイベントを録画する際は、複数回に分けるか、後から編集して必要な部分だけを残す運用も検討すると良いでしょう。
ストレージクォータの影響
Teams録画はOneDriveやSharePointの容量を消費するため、個人やサイトのストレージがいっぱいになると保存や共有に支障が出ます。
録画を定期的に整理して不要なファイルを削除したり、アーカイブ用のストレージへ移動したりして、容量に余裕を持たせておくと安心です。
Teams録画をダウンロードできない原因
Teams録画をダウンロードしようとしてもボタンが表示されなかったり、エラーになってしまうことがあります。
ここではよくある原因と、それぞれのときに試せる対処法の方向性をまとめます。
自分の権限を確認する
最新の仕様では、プライベート会議の録画をダウンロードできるのは原則として開催者や共同開催者などに限定されているケースが多くなっています。
自分が開催者でない場合や、ゲストとして参加している場合は、録画の所有者に権限付与を依頼する必要があります。
管理者ポリシーによる制限
組織の管理者がOneDriveやSharePoint側でダウンロードを禁止する設定を行っていると、所有者であってもダウンロードのメニューが表示されないことがあります。
複数人が同じ症状でダウンロードできない場合は、TeamsやSharePointの管理者にポリシー設定の状況を確認してもらうことが重要です。
ブラウザやアカウントの不具合
ブラウザに別のアカウントでサインインしていたり、キャッシュの影響でうまく認証されていない場合、録画へのアクセス権が正しく判定されないことがあります。
別のブラウザで試したり、キャッシュをクリアしてから正しいアカウントでサインインし直すと解決するケースも少なくありません。
Teams録画の安全な運用
Teams録画をダウンロードして活用するときは、単に保存するだけでなく、情報管理やコンプライアンスの観点も考慮する必要があります。
ここでは組織やチームで録画を扱う際に意識しておきたいポイントを整理します。
社内ポリシーを尊重する
会議の録画には機密情報や個人情報が含まれることが多いため、自社の情報セキュリティポリシーやガイドラインを必ず確認しておくことが重要です。
録画をダウンロードして社外のストレージに保存したり、許可されていない相手に共有したりすることはトラブルの原因になるため避けましょう。
共有リンクの範囲を最小限にする
OneDriveやSharePointで録画を共有するときは、組織全体公開などの広い範囲ではなく、必要なメンバーに限定したリンクを発行することが望ましいです。
アクセス許可の管理画面でリンクの対象や編集可否を確認し、不要になったリンクは削除しておくと情報漏えいのリスクを下げられます。
ダウンロード運用のルールを決める
すべての参加者にTeams録画のダウンロードを許してしまうと、意図しない二次利用や第三者への再配布をコントロールしづらくなります。
開催者だけが原本を管理し、必要に応じて一部の担当者だけにダウンロードを許可するなど、運用ルールをチーム内で決めておくと安心です。
Teams録画をダウンロードして活用するコツの整理
Teams録画をスムーズにダウンロードするには、保存場所の仕組みと自分の権限、組織側のポリシーという三つの視点を押さえておくことが大切です。
会議チャットだけでなくOneDriveやSharePointからも録画にアクセスできるようにしておくと、後から必要になったときでも柔軟に対応できます。
有効期限やストレージ容量にも気を配りながら、必要な録画だけを適切に保存し、セキュリティを意識した運用でTeams録画を活用していきましょう。