Microsoft Teamsで急にファイルをアップロードできなくなると、会議資料の共有やチャットでのやり取りが止まってしまい、大きなストレスになります。
しかもエラーの原因はネットワーク、容量、権限、ポリシーなど多岐にわたるため、何から確認すればよいのか分からなくなりがちです。
このページでは、Teamsでファイルをアップロードできないときに考えられる代表的な原因と、ユーザー側で今すぐ実践できる対処手順、管理者が見直しておきたい設定のポイントを整理して解説します。
Windowsやブラウザーの知識があまりなくても順番に試せるようにしているので、上から順に読み進めながら問題解決に役立ててください。
Teamsでファイルをアップロードできないときの原因と対処法7選
まずは、多くの利用者がつまずきやすい典型的な原因と、その場で実践しやすい対処法を七つに分けて紹介します。
一時的な不具合や通信の乱れ
一時的なネットワークの不安定さや、Teamsアプリ側の軽い不具合が原因でファイルのアップロードが失敗することがあります。
同じファイルを何度も連続でアップロードしようとすると、サーバー側の保護機能が働いて一時的にブロックされるケースもあります。
このような場合は、数分待ってから再度アップロードしたり、TeamsアプリやPCを再起動するだけで解決することが少なくありません。
社内のほかのユーザーも同じ時間帯にアップロードできないようであれば、TeamsやMicrosoft 365側の一時的な障害の可能性も疑いましょう。
ファイルサイズの上限超過
Teamsのファイルは裏側でSharePointやOneDriveに保存されており、保存先サービスごとにアップロードできるファイルサイズの上限が決められています。
現在の一般的な上限は一つのファイルにつき数百GBとかなり大きいものの、古いブラウザーや制限付きの環境では、もっと低い上限値が設定されていることがあります。
動画や巨大な圧縮ファイルなどサイズが極端に大きいデータは、Teamsから直接アップロードするのではなく、事前に分割したり、専用ストレージにアップロードしてリンクを共有する方法も検討してください。
特にモバイル回線やVPN接続を利用している場合は、ネットワーク品質の問題で大きなファイル転送が途中で途切れやすくなる点にも注意が必要です。
権限不足や共有設定の問題
チームやチャネル、あるいはチャットの相手によっては、ユーザーに付与されている権限が「閲覧のみ」となっており、ファイルのアップロードや編集が許可されていない場合があります。
自分以外のメンバーは同じチャネルにファイルをアップロードできるのに、自分だけができないときは、役割や権限の違いが原因になっていることが多いです。
外部ユーザーやゲストとして招待されている場合は、組織側のポリシーによってファイル共有そのものが制限されているケースもあります。
心当たりがある場合は、チーム所有者や管理者に「自分のメンバー権限」と「該当チャネルの共有設定」を確認してもらいましょう。
保存先サービスへの接続エラー
Teamsのチャットやチャンネルに添付したファイルは、実際にはOneDriveやSharePointのライブラリに保存され、そのリンクがTeams上に表示されています。
そのため、OneDriveやSharePointの接続に問題があると、Teamsからファイルをアップロードしようとしても途中でエラーが発生します。
ブラウザー版Teamsを利用している場合、別タブでOneDriveやSharePointにアクセスし、正常に開けるかどうかを確認すると切り分けの手がかりになります。
もしOneDrive側でエラーが出ている場合は、サインインし直したり、管理画面側の診断ツールでライブラリの状態を確認してもらうとよいでしょう。
ファイル名やパスの制限に引っかかっている
保存先となるOneDriveやSharePointには、ファイル名に使用できない特殊文字や、許可されていない拡張子などの制限があります。
極端に長いフォルダパスやファイル名、記号や絵文字を多用した名前は、ローカルでは問題なく扱えても、クラウドへのアップロード時にエラーとなる場合があります。
アップロードに失敗するファイルは、半角英数字と日本語だけのシンプルな名前に変更し、可能であればフォルダ階層も浅くしてから再度試してみてください。
セキュリティの観点からブロックされるファイル形式もあるため、実行形式などの配布にはZIP圧縮などの工夫も必要です。
外部ユーザーやゲストを含むチャット
社外の相手や別テナントのアカウントを含んだチャットでは、組織間のセキュリティポリシーや外部共有設定の都合でファイルアップロードが制限されていることがあります。
場合によっては、そもそもファイル添付アイコン自体が表示されないように制御されていることもあります。
このようなケースでは、自分だけで解決することは難しく、組織の管理者側で外部共有の許可範囲を調整してもらう必要があります。
一時的な回避策としては、OneDriveや別のクラウドストレージにファイルを置き、その共有リンクだけをチャットで送る方法も検討できます。
Teamsアプリやブラウザーの不具合
Teamsデスクトップアプリやブラウザーのキャッシュが壊れていると、ネットワークや権限に問題がなくても、特定の操作だけができなくなる現象が起きることがあります。
例えば、チャットからはアップロードできるのに、特定のチャネルでは失敗するといった場合は、アプリの状態が影響している可能性があります。
デスクトップアプリの場合はサインアウトと再サインイン、キャッシュ削除、最新バージョンへの更新などを順番に試してみてください。
ブラウザー版で問題が出ているときは、別のブラウザーに切り替えるか、シークレットウィンドウで再度ログインして動作を比較すると切り分けがしやすくなります。
Teamsで出るアップロードエラーの読み取り方
同じようにファイルがアップロードできない状況でも、エラーのメッセージや表示位置によって原因の見当が変わってきます。
ここでは代表的なエラー表示ごとに、どのような意味があるのかと、ユーザー側で確認しやすいポイントを整理します。
アップロードに失敗しましたと表示される場合
シンプルにアップロードに失敗したと表示されるケースでは、ネットワークや一時的なサーバー側の不具合など、原因が特定しづらいことが多いです。
まずは次のようなポイントを優先的に確認すると効率的に切り分けられます。
- 他の小さなファイルはアップロードできるか
- 同じチーム内の別チャネルではアップロードできるか
- ブラウザー版とデスクトップアプリで挙動が違うか
- 同じ時間帯に同僚も同じエラーが出ていないか
小さなテキストファイルでも失敗する場合はネットワークやサービス側の問題が濃厚であり、大きなファイルだけ失敗する場合はサイズや容量の制限を疑うとよいでしょう。
組織のポリシーで許可されていませんと表示される場合
「組織のポリシーで許可されていません」「管理者に問い合わせてください」といったメッセージが表示される場合は、テナント側の設定で操作がブロックされています。
ユーザー自身がクライアント環境をいくら調整しても解消できないため、管理者に具体的なエラー内容を伝えて対応を依頼する必要があります。
| 確認項目 | 内容の例 |
|---|---|
| 共有ポリシー | 外部ユーザーやゲストへのファイル共有が禁止されていないか |
| Teamsポリシー | ファイルタブや添付機能が無効化されていないか |
| 保存先の選択 | OneDriveやSharePoint以外のストレージ利用を強制していないか |
| 条件付きアクセス | 特定のネットワークやデバイスからのアクセスが制限されていないか |
エラー画面のスクリーンショットを添えて問い合わせると、管理者側でも設定箇所を特定しやすくなります。
OneDriveまたはSharePointのエラーコードが出る場合
アップロード時にOneDriveやSharePointに関するエラーコードが表示される場合は、保存先ライブラリの構成変更やストレージ容量の不足などが原因として考えられます。
特に既定のドキュメントライブラリ名を変更したり、権限設定を細かくいじった後からエラーが出るようになった場合は、その変更内容を見直す必要があります。
ユーザー側でできるのは、まずOneDriveやSharePointに直接アクセスし、対象ライブラリが正常に開けるかどうかを確認することです。
ライブラリ自体に問題があるときは、管理者のアカウントで診断ツールを実行し、ライブラリ名や権限、ストレージ状況の修復を行ってもらいましょう。
利用環境別アップロードトラブルの対処法
Teamsはデスクトップアプリ、ブラウザー版、モバイルアプリの三つの利用パターンがあるため、どこで問題が起きているかによって確認すべきポイントが変わります。
ここでは環境ごとに、ユーザーが自力で実践しやすい対処手順を整理します。
デスクトップアプリでうまくいかないとき
WindowsやMacのデスクトップアプリでのみアップロードが失敗する場合、アプリ固有のキャッシュや設定が影響している可能性があります。
次のような手順を順番に試すと、問題の切り分けがしやすくなります。
- 一度サインアウトしてから再サインインする
- アプリを完全に終了し、PCを再起動する
- Teamsのキャッシュフォルダを削除してから起動する
- 最新バージョンに更新し、古いクライアントを使わないようにする
ブラウザー版では問題なくアップロードできる場合は、ネットワークや権限よりもアプリの状態を疑うのが合理的です。
ブラウザー版Teamsでアップロードできないとき
ブラウザー版Teamsを使っている場合、ブラウザーごとの仕様やセキュリティ設定がファイルアップロードに影響することがあります。
特に古いブラウザーや企業独自の拡張機能が多い環境では、アップロードサイズの上限や挙動が変わる場合もあります。
| 確認項目 | 操作例 |
|---|---|
| ブラウザーの種類 | EdgeやChromeなど別のブラウザーで試す |
| シークレットモード | 拡張機能を無効化した状態でログインする |
| ポップアップ制御 | Teamsサイトを信頼済みサイトに追加する |
| ファイルサイズ | まずは小さなファイルで動作を確認する |
| サインイン状態 | 一度サインアウトしてから再サインインする |
ブラウザーを変えても同じエラーが出る場合は、ネットワークや保存先サービス側の問題の可能性が高くなります。
スマホアプリでファイルを送れないとき
スマホアプリから写真やファイルを送信する際には、アプリの権限設定やモバイル回線の状態が大きく影響します。
端末の設定で「写真」や「ファイル」へのアクセスが許可されているか、モバイルデータ通信でバックグラウンド利用が制限されていないかを確認しましょう。
容量の大きなファイルをモバイル回線で送るとタイムアウトしやすいため、可能であればWi-Fiに接続してから改めてアップロードするのがおすすめです。
スマホでうまくいかない場合でも、PCから同じファイルをアップロードすると問題なく共有できることもあるため、状況に応じて端末を切り替えると業務を止めずにすみます。
管理者向けアップロード制限の見直しポイント
ユーザー側の操作に問題がないにもかかわらず、特定のチームや組織で継続的にアップロードエラーが発生する場合は、管理者が設定を見直す必要があります。
ここでは管理者視点で押さえておきたい代表的な確認ポイントを紹介します。
保存先サービスの容量と権限の管理
Teamsで共有されるファイルは、チームごとのSharePointサイトやユーザーのOneDriveに保存されるため、これらの容量や権限が不足するとアップロードエラーの原因になります。
特に長く運用しているチームでは、過去のファイルが蓄積されてストレージが圧迫されていることも少なくありません。
| 確認ポイント | 内容の例 |
|---|---|
| サイト容量 | チーム用SharePointサイトの使用量と上限値 |
| OneDrive容量 | ユーザーごとのストレージ残量 |
| ライブラリの権限 | 対象ユーザーが編集権限を持っているか |
| ライブラリ構成 | 既定ドキュメントライブラリ名の変更有無 |
容量が逼迫している場合は、古いファイルのアーカイブやストレージプランの見直しを行うことで、アップロードエラーの予防につながります。
Teamsポリシーと外部共有の設計
テナント内のTeamsポリシーやSharePointの共有ポリシーが過度に厳しいと、本来必要なファイル共有までブロックされてしまうことがあります。
セキュリティを維持しながら業務に支障が出ないラインを見極めるためには、実際の利用シナリオに即したポリシー設計が重要です。
- 外部ユーザーとのチャットでのファイル共有可否
- ゲストユーザーがアップロードできるフォルダ範囲
- 保存先ストレージをサードパーティに切り替える場合の挙動
- モバイルデバイスや特定ネットワークからのアクセス制限
組織として許容したいリスクレベルを整理し、ユーザーに周知しながら段階的にポリシーを調整していくことが望まれます。
セキュリティ製品やプロキシとの相性
企業のネットワークでは、ウイルス対策ソフトやプロキシサーバー、クラウドセキュリティ製品などが導入されており、それらがTeamsの通信と干渉している場合があります。
特定のファイル形式やサイズのアップロードだけが失敗する場合、セキュリティ製品側で検査対象やブロック条件が厳しく設定されている可能性があります。
一時的に検査を緩和したテスト用プロファイルを用意し、その環境でアップロードが成功するか検証すると、原因の切り分けに役立ちます。
問題がセキュリティ製品にあると判明した場合は、TeamsやMicrosoft 365の通信を正しく許可するための推奨設定をベンダーのドキュメントで確認しながら調整しましょう。
Teamsのファイル共有を安定させるためのヒント
Teamsでファイルをアップロードできない問題は、ネットワークや容量、権限、ポリシーなど複数の要素が絡み合って発生するため、原因を一度で特定できないことも少なくありません。
しかし、サイズの大きいファイルは分割や圧縮を行う、ファイル名はシンプルに保つ、外部ユーザーとのチャットでは代替の共有方法も用意しておくなど、日頃の運用を少し工夫するだけで多くのトラブルを未然に防げます。
管理者はストレージ容量や共有ポリシーを定期的に見直し、ユーザーには代表的なエラーの意味と対処手順を共有しておくと、業務が止まるリスクを大きく減らせます。
日常的にTeamsのファイル共有を使うほど、小さなつまずきが積み重なりやすくなるため、本記事の内容をチーム全体で共有し、安定した運用のための共通認識づくりに役立ててください。

