Windows11をクリーンインストールしたいけれど手順が多くて不安に感じている人は少なくありません。
クリーンインストールはパソコンの中身を一度まっさらにして入れ直す作業なので失敗すると大切なデータを失う可能性があります。
一方で手順を落ち着いて進めれば動作が重くなったパソコンをリフレッシュできて長く快適に使い続けることができます。
この記事ではWindows11をクリーンインストールする流れを事前準備からインストール後の設定まで順番に整理して初心者でも迷わず進められるように解説します。
Windows11をクリーンインストールする手順7ステップ
最初のセクションではWindows11をクリーンインストールする全体の流れを七つのステップに分けて整理します。
手順を大まかに把握したうえで作業を始めることで途中でつまずきにくくなり作業時間やストレスを減らせます。
それぞれのステップで何をして何に気を付けるべきかをイメージしながら読み進めてください。
クリーンインストールの目的を確認する
まずはなぜWindows11をクリーンインストールしたいのかを自分の言葉で整理しておきます。
動作が極端に重くなった場合や不要なアプリが増えすぎた場合ウイルス感染が疑われる場合など目的によって必要な準備やインストール後の設定が変わります。
目的がはっきりしていると途中で面倒になってもやり切るモチベーションを保ちやすくなります。
必要なものを準備する
クリーンインストールには事前に用意しておくべき道具や情報があります。
最低限用意したいものを一覧にして手元に揃っているか確認してから次のステップへ進みます。
- インターネット接続環境
- 容量8GB以上のUSBメモリ
- Microsoftアカウント情報
- Windowsライセンスやプロダクトキー
- WiFiルーターのパスワード
- 各種クラウドサービスやアプリのログイン情報
特にUSBメモリは初期化されて中身が消えるので重要なデータが入っていないか必ず確認しておきます。
大切なデータをバックアップする
クリーンインストールを行うとシステムドライブにあるデータは基本的にすべて削除されます。
写真や書類ブラウザのお気に入りメールデータなど失いたくない情報は外付けHDDやクラウドストレージなど複数の場所にコピーしておくと安心です。
バックアップのあとでテストとして数個のファイルを別のPCやスマートフォンから開いてみると正しく保存できているか確認できます。
Windows11のインストールメディアをダウンロードする
次にMicrosoftの公式サイトからWindows11のインストールメディアを作成するツールをダウンロードします。
ブラウザでWindows11のダウンロードページを開きインストールメディアを作成する項目にある今すぐダウンロードボタンをクリックしてファイルを保存します。
このファイルはあとでUSBメモリにインストール用データを書き込むために使用します。
USBインストールメディアを作成する
ダウンロードしたメディア作成ツールを実行してWindows11のインストール用USBメモリを作成します。
ライセンス条項に同意したあと別のPC用のインストールメディアを作成するを選び言語とエディションが正しいことを確認して進めます。
USBフラッシュドライブを選択して対象のUSBメモリを指定するとWindows11のファイルが自動的にダウンロードされ起動可能なUSBメディアが作成されます。
インストールメディアからPCを起動する
クリーンインストールを行うPCに作成したUSBメモリを挿し電源を入れて起動デバイスの選択画面を表示します。
多くのPCでは電源投入直後にF12やF2などのキーを押すことで起動メニューやUEFI設定画面を開けます。
起動デバイスとしてUSBメモリを選択するとWindows11のセットアップ画面が表示されクリーンインストールの準備が整います。
パーティションを削除してWindows11をインストールする
セットアップ画面でインストールの種類を選ぶ場面ではカスタムを選択すると既存のパーティション構成を自由に編集できます。
完全なクリーンインストールにする場合はシステムドライブ上のパーティションをすべて削除して未割り当て領域にしてから新規作成しそこへWindows11をインストールします。
他のデータ用ドライブやリカバリ領域を残したい場合は誤って削除しないようにドライブ番号や容量を慎重に確認してください。
Windows11クリーンインストール前に理解しておきたいポイント
ここではWindows11をクリーンインストールする前に必ず押さえておきたい基本的な知識を整理します。
仕組みやリスクを理解せずに作業を始めると後悔するケースが多いため落ち着いて読み返してから本番作業に進みましょう。
特にデータ消去やライセンスの扱いシステム要件の確認はトラブルを避けるうえで重要です。
データ消去の注意点
クリーンインストールではWindowsが入っているドライブのデータがすべて削除される前提で考える必要があります。
ユーザーフォルダーに保存しているデスクトップやドキュメントだけでなくアプリの設定やメールクライアントのデータも失われます。
仕事用のデータや家族の写真など取り返しのつかないファイルが紛れていないかバックアップ対象を一覧で確認しておきましょう。
- ユーザーフォルダー内の各ライブラリ
- メールソフトのデータ保存場所
- ブラウザのお気に入りとパスワード
- デスクトップに保存した一時ファイル
- アプリ固有の保存フォルダー
クリーンインストールが適している状況
すべてのトラブルに対してクリーンインストールが最善とは限らないためどのような場面で選択肢になるのかを把握しておきます。
軽微な不具合であれば設定のリセットやアプリの再インストールで解決する場合もありますが根本的に環境を作り直したいときはクリーンインストールが有効です。
次のような状況に当てはまる場合はクリーンインストールを検討する価値があります。
- Windowsの起動や終了に極端に時間がかかる
- 原因不明のエラーやブルースクリーンが頻発する
- 不要なアプリや常駐ソフトが増えすぎて整理が難しい
- 中古PCや他人のお下がりPCを自分用に初期化したい
- Windows10からWindows11へ環境を一新したい
Windows11のシステム要件
クリーンインストールを行う前にそのPCがWindows11のシステム要件を満たしているかを確認します。
要件を満たさないPCにもインストールする裏技的な方法は存在しますが動作保証がなくセキュリティ面でも推奨されません。
代表的な要件を表にまとめるので不明な項目はメーカーサイトやUEFI画面で確認してください。
| CPU | 1GHz以上で2コア以上の64ビット対応プロセッサ |
|---|---|
| メモリ | 4GB以上を推奨で8GB以上だと快適 |
| ストレージ | 空き容量64GB以上のSSDまたはHDD |
| ファームウェア | UEFIとセキュアブートへの対応 |
| TPM | TPM2.0に対応して有効化されていること |
| グラフィックス | DirectX12対応グラフィックスとWDDM2.0ドライバー |
ライセンスとプロダクトキーの仕組み
Windows11では多くのPCがデジタルライセンスで認証されており再インストール時にプロダクトキーの入力が不要なケースが増えています。
同じPCで同一エディションをクリーンインストールする場合はインターネット接続後に自動的にライセンス認証が完了することが一般的です。
一方でパーツ構成を大きく変更した場合や別のエディションへ変更する場合は改めてプロダクトキーの入力やサポートへの連絡が必要になることがあります。
インストールメディア作成のポイント
このセクションではWindows11のインストールメディアを作成する際に押さえておきたい具体的なポイントを解説します。
同じUSBメモリを使っていても作成方法や設定を誤るとインストールに失敗することがあるため一つずつ確認しながら進めることが大切です。
公式ツールと他社製ツールの違いやUSBメモリの選び方も合わせて整理しておきましょう。
メディア作成ツールの入手方法
Windows11のインストールメディアを作成する標準的な方法はMicrosoft公式のメディア作成ツールを利用するやり方です。
Windows11のダウンロードページでインストールメディアを作成するという項目から今すぐダウンロードボタンを押すとツールを入手できます。
ダウンロードしたファイルを管理者として実行し画面の案内に従うことでUSBメモリに対して自動的に起動可能なメディアを書き込めます。
- Windows11ダウンロードページを開く
- メディア作成ツールの今すぐダウンロードをクリック
- ダウンロードした実行ファイルを起動
- ライセンス条項に同意する
- 別のPC用のインストールメディアを選択
USBメモリの選び方
クリーンインストール用のUSBメモリは容量や速度信頼性などいくつかの観点で選ぶと作業がスムーズになります。
容量は最低でも8GBあれば足りますが将来別のバージョンのWindowsや他のツールにも使うことを考えると16GB以上あると余裕があります。
USB2.0のメモリでも動作はしますがUSB3.0以上にするとインストールメディアの作成やセットアップ時の読み込みが速くなります。
- 容量は8GB以上を目安にする
- 可能ならUSB3.0対応モデルを選ぶ
- 重要なデータを入れていない新品や空のメモリを使う
- ノーブランドより信頼できるメーカー品を選ぶ
- 物理的に劣化していないか別ファイルで書き込みテストをする
公式ツールと他社製ツールの違い
Windows11のインストールメディアは公式のメディア作成ツールのほかにISOファイルをダウンロードして他社製ツールでUSBに書き込む方法もあります。
それぞれにメリットと注意点があるため自分の用途に合った方法を選ぶとよいでしょう。
代表的な違いを表にまとめます。
| 方法 | Microsoftメディア作成ツール |
|---|---|
| 特徴 | 画面の案内に従うだけでUSBメディアを自動作成でき初心者向き |
| ISO入手 | ツール内部で自動的にダウンロードされる |
| 他社製ツール利用 | 基本的には不要で公式サポートの範囲内 |
| 応用性 | 細かなカスタマイズには向かないが標準的な用途には十分 |
インストール画面での操作フロー
ここではUSBメディアから起動したあとのインストール画面でどのように操作していくかを順番に確認します。
途中で誤った選択肢を選ぶと既存データの削除やエディションの違いにつながるため事前に流れを把握しておくと安心です。
特にインストール種類の選択とパーティション操作はクリーンインストールの成否を左右する重要なポイントです。
言語とキーボードの設定
インストール画面の最初に表示される言語と時刻形式キーボードレイアウトは日本で利用する場合は既定値のままで問題ないことが多いです。
もし複数のキーボードを使い分けている場合や英語配列キーボードを使用している場合はここでレイアウトを確認しておきます。
設定に問題がなければ次へを選択し今すぐインストールボタンを押してライセンス認証の画面へ進みます。
インストール種類の選択
インストールの種類を選ぶ画面ではアップグレードとカスタムの二つの選択肢が表示されます。
既存環境を残したままWindowsのバージョンだけを更新したい場合はアップグレードを選びますがクリーンインストールを行うときは必ずカスタムを選択します。
カスタムを選ぶとパーティション構成を自由に変更できる画面が開きインストール先や削除する領域を自分で決められるようになります。
- 環境を引き継ぎたいときはアップグレード
- まっさらな状態から入れ直したいときはカスタム
- クリーンインストールではカスタム一択と覚えておく
パーティション操作の基本
パーティションの一覧画面では現在のディスク構成が行ごとに表示されるためどの領域を削除するか慎重に判断します。
完全なクリーンインストールにしたい場合はシステムドライブ上のパーティションをすべて削除して未割り当て領域にまとめてから新規ボタンで再作成します。
代表的な操作と意味を整理した表を参考にしながら間違いのないように進めてください。
| 削除 | 選択したパーティションを完全に消去して未割り当て領域に戻す |
|---|---|
| 新規 | 未割り当て領域から新しいパーティションを作成してフォーマットする |
| フォーマット | 選択したパーティション内のデータを消去してファイルシステムを作り直す |
| 拡張 | 隣接する未割り当て領域を取り込んでパーティション容量を増やす |
| 次へ | 選択したパーティションにWindows11をインストールする処理を開始する |
Microsoftアカウントとプライバシー設定
インストールの後半ではMicrosoftアカウントでのサインインやプライバシー設定の選択画面が表示されます。
複数のPCやスマートフォンで設定を同期したい場合はMicrosoftアカウントでサインインしておくとテーマやパスワードを共有できて便利です。
一方でプライバシー設定の項目はすべてを有効にすると診断データの送信量が増えるため内容を読みながら不要なものはオフにすることをおすすめします。
- Microsoftアカウントでサインインするかローカルアカウントを使うか決めておく
- 位置情報や診断データの送信は必要性を考えて選ぶ
- 後から設定アプリで変更できるので悩みすぎなくてもよい
インストール後に行う初期設定
Windows11のクリーンインストールが完了してデスクトップが表示されたら環境を整えるための初期設定を進めます。
ここでの作業を丁寧に行うことでパフォーマンスや安全性使い勝手が大きく変わるため一つずつ確認しながら設定していきましょう。
更新プログラムやドライバーの適用不要なアプリの整理バックアップ体制の構築などを順番に行うことがポイントです。
Windows Updateの適用
クリーンインストール直後は公開済みの更新プログラムがまだ適用されていない状態です。
設定アプリのWindows Updateを開き更新プログラムの確認ボタンを押して利用可能な更新をすべてインストールします。
再起動を挟みながら複数回に分けて更新が配信されることもあるため更新が表示されなくなるまで繰り返し確認してください。
- スタートメニューから設定を開く
- Windows Updateを選択する
- 更新プログラムの確認をクリックする
- ダウンロードとインストールを実行する
- 必要に応じて再起動を行う
デバイスドライバーの確認
更新プログラムの適用後はデバイスマネージャーを開いてドライバーが正しく認識されているかを確認します。
感嘆符が付いているデバイスや不明なデバイスがある場合はPCメーカーや各パーツメーカーの公式サイトから最新のドライバーをダウンロードしましょう。
代表的なデバイスと確認ポイントを表にまとめます。
| グラフィック | 解像度が適切か映像が乱れないかを確認し必要なら専用ドライバーを導入する |
|---|---|
| サウンド | スピーカーやヘッドフォンから音が出るかテストしノイズの有無を確認する |
| ネットワーク | 有線と無線の両方でインターネット接続が安定しているかを確認する |
| チップセット | マザーボードメーカーのドライバーを入れて電源管理やストレージ性能を最適化する |
| 周辺機器 | プリンターやスキャナーなどはメーカー提供のユーティリティも含めて導入する |
不要なアプリの整理
Windows11の初期状態には試用版アプリや自分では使わないユーティリティがインストールされていることがあります。
スタートメニューや設定アプリのアプリと機能の画面から不要なアプリをアンインストールするとストレージ容量やスタートメニューがすっきりします。
削除してよいか迷うアプリはすぐにアンインストールせず内容を調べてから判断するとトラブルを防げます。
- スタートメニューから明らかに使わないアプリを確認する
- アプリと機能画面でサイズの大きいものを優先して整理する
- セキュリティソフトを変更する場合は既存ソフトをアンインストールしてから新しいものを入れる
バックアップと復元ポイントの設定
環境構築が一通り終わったら今後のトラブルに備えてバックアップと復元ポイントを設定しておきます。
外付けHDDに重要データを定期的にコピーしたりクラウドストレージに自動同期したりする仕組みを用意しておくと安心です。
システムの復元ポイントも有効にしておくとドライバー更新やアプリ導入で不具合が出た場合に以前の状態へ戻しやすくなります。
Windows11クリーンインストールを安心して進めるための要点
Windows11のクリーンインストールは手順が多く緊張する作業ですが流れを事前に理解しデータのバックアップとライセンス確認をきちんと行えば難しいものではありません。
インストールメディアの作成からパーティション操作インストール後の初期設定までを落ち着いて一つずつ進めることで安定した新環境を構築できます。
迷ったときは今回の七つのステップと注意点を読み返しながら自分の目的に合った形でクリーンインストールを進めてください。
丁寧な準備と確認を重ねれば古くなったPCでもWindows11を快適に利用できるようになり日々の作業効率や安心感が大きく向上します。

